はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Web3業界で求められる人材とは|Ontology寄稿 オントロジーによる考察シリーズ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3で求められるスキルや人材とは

オントロジーのOWN Insightsシリーズでは、業界のリーダーを招き彼らのWeb3産業についての知見を共有して頂いています。シリーズ全体を通してこのインターネットの新しい流れを読者の方々により深く理解してもらうことが本連載の目的となっています。

今回はオントロジーのHRM(人事)を担当しているEden Yang氏が寄稿しています。テーマは「Web3業界で求められる人材とは」。

いまだ日の浅いこの業界に飛び込むには、どのようなスキルを身に着けるべきなのでしょうか。

関連:「仮想通貨の冬」におけるWeb3ブランディングとは|Ontology寄稿


Web3業界の魅力とは

この1年間でWeb3は知名度を上げ、今や多くの人が知る概念となりました。

人々のWeb3に対する最初の反応は、一夜にして築かれる富に集まりがちですが、その次に見られるのは、その破壊的ともいえる進歩についてです。この業界の価値の変動は、従来の業界よりも遥かに大きく、ハッカーによって盗まれる額は、しばしば多くの注目を集めます。

また、革新的で壮大なビジョンは多くの人を惹きつけており、中でも有名な人物がイーロンマスクです。中国の大企業の中には、Web3への投資やインキュベーション(起業家の育成)を積極的に計画しているものもあり、多くの企業が未知の景色に期待を寄せています。

採用需要の急増

Web3業界の採用需要も大幅な急増を目の当たりにしており、多くの若い人材が集まっています。Web3は間違いなく大きなトレンドであり、そこに賭ける価値があります。

主要な求人サービスを閲覧すると、業界のポジションも魅力的であることがわかります。ところが、興味を引かれた人が周りを見渡しても、Web3についての学習機会はほとんどありません。そこで、Web3業界で求められる人材とは何かという疑問が生じます。

破壊的イノベーション

まず、Web3についての私の理解について話しましょう。Web3とは、データの所有権が個人に帰属する時代です。その基盤となるレイヤーはブロックチェーン技術であり、その構成要素にNFTがあります。

経済のシステムはDeFi(分散型金融)を通じて確立され、暗号通貨によって支払われ、自律的な分散型組織(DAO)によって形成されます。これらはいずれもWeb2業界にとって破壊的であり、Web3を信じる人々が何年にもわたって築き上げてきた道です。

DAO

・「Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

どのような人材が求められるのか

では、Web3関連職の採用チームはどのような志望者を好意的に思うのでしょうか。志望者が採用面接で尋ねる最も一般的な質問の1つから例を挙げてみましょう。

「業界での経験がない人が採用されることはあるのでしょうか?」

答えはイエスですが、それは候補者が学ぶ意欲と能力がある場合に限ります。では彼らの意志と能力とはなんでしょうか。

学習意欲

破壊的な概念であるWeb3の最大の課題の1つは、大量の情報を短い時間で消化し理解することが求められる点であり、迅速に学習する意欲が特に重要です。

また、学習も、MetaMaskウォレットを使ってみたり、ホワイトペーパー(事業計画書)を読む、エアドロップに参加する、DAO組織を見つけて参加する、業界のリーダーの動向を追ったり、AMA(質疑応答)やTwitterスペースを聞くといった、実際の体験には劣ってしまうでしょう。初心者レベルの経験のように思えるかもしれませんが、単に「Web3に賭けている」と熱弁するよりはるかに信頼できます。また機能面で言えば、Web3の大きな特徴の1つはオープン性です。多くのチームは分散型の働き方を許可しており、オープンソースの精神の下で、誰もがプロジェクトの貢献者になることができます。

ただし、非同期作業や、長時間オンラインで作業する必要性、海外チームとのコミュニケーション、一部の非技術職で必要とされる技術的な理解、さらには契約の理解、業界において継続的に求められる学習量などにより、一部の人はしばしばためらいを覚えると思います。

コミュニケーション

標準化されたWeb2業界とは異なり、Web3は長期間にわたる自己発見の姿勢を求められます。

Web3プロジェクトに参加した後、何も知らないことに気づき、自信を失うことは誰にもあるでしょう。でも、実はみんなが等しく学習の段階なので、気軽に心を開いて、コミュニケーションを続けるとよいです。

オープンで楽観的な姿勢を維持し、業界の知識を習得する強い意志と、ある程度の言語能力があれば、Web3業界の志望者になるのに十分なはずです。この業界では、好奇心旺盛に働く人材の確保が急務です。

私は近い将来、業界が盛り上がりを見せるとともに、更なる新しい技術、機会を人々が目の当たりにすることになると信じています。ぜひこの機会にWeb3ブームを体感し、この業界の未来にご参加ください。

関連:Web3の実現に向けた課題とは|Ontology寄稿

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧