CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、「仮想通貨の冬」で投資家意識を調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家に意識調査を実施

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは22日、機関投資家の仮想通貨投資に関するレポートを発表。現在仮想通貨に投資を行っている機関投資家の62%が、過去一年で仮想通貨への投資割合を増やしていたことが分かった。

調査は今年の9月21日から10月27日の間に実施されている。140人の機関投資家にインタビューを行った。5月以降に、仮想通貨業界で債務不履行連鎖が起きた後の、センチメントや展望を読み解いている。

ただ、11月に入ってから、大手取引所FTXの破綻という重大な出来事があったが、この影響については、まだ織り込まれていない要素がある可能性には注意が必要だ。

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

出典:米コインベース

レポートによると、58%の投資家が今後3年間で、仮想通貨への資産配分増加を予定していた。また、過半数の投資家(59%)が調査時点で、購入して長期保有する「バイ・アンド・ホールド」戦略を採用している、もしくは採用する予定である。

今後12か月の仮想通貨価格の見通しについては、54%の投資家が、レンジ相場になると回答、29%が下落傾向になると予想していた。上昇すると答えた投資家は約8%にとどまった形だ。

なお、調査時点では、長期的には仮想通貨価格が上昇していくと回答した投資家が71%を占めていた。

ビットコイン(BTC)価格は2022年1月の約660万円(47,000ドル)前後から、執筆時現在の約230万円(16,000ドル)前後へと3分の1近くに下落しているところだ。

レンジ相場とは

一定の幅の中で、価格が上下を繰り返す相場のこと。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨市場の混乱について

コインベースは、旧テラエコシステムの崩壊が引き起こした仮想通貨市場の混乱についても、意見を求めた。調査時点までに、旧テラやルナの暴落、それに続いたスリーアローズキャピタル(3AC)破産などの出来事が起きている。

これについて半数近く(47%)の投資家は、議会や政府に、公平な競争の場と必要な規制を制定するための行動の必要性を呼びかける出来事だったとみなした。また、3分の1以上(36%)は、企業にリスク管理改善を促す出来事だったと回答している。

さらに投資家が仮想通貨投資関連企業に求めるものとして、セキュリティ、規制遵守、信頼性を重要視していることが分かった。

関連初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは|企業の特徴や運用実態を解説

仮想通貨の発展に必要なこと

仮想通貨業界が、今後成長していくためには何が必要かという質問も設けられていた。

70%以上の回答者が、「実世界での採用事例が多くなること」を挙げている。また、40%以上が、「投資家の知識の向上」や「規制の明確化」と回答した。

出典:米コインベース

「仮想通貨へ投資する上で懸念すること」としても、「不明確な規制環境」という回答が52%と最多である。懸念事項については、「ボラティリティ(価格変動の大きさ)」が48%、「市場操作のリスク」が36%と続いていた。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円相当のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア