はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

マイクロソフト、クラウドサービスで仮想通貨マイニング禁止に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨マイニングを原則禁止

IT大手マイクロソフトは今月初めにオンラインサービスの利用規約を更新。ユーザーが、事前許可なしで同社のサービスを用いて暗号資産(仮想通貨)をマイニングすることを認めないとしている。

この規約は、「マイクロソフトのボリュームライセンス契約に基づいて、顧客が購入するマイクロソフト提供のサービス」を対象とするもので、主にクラウドコンピューティングサービス「Azure」を指している模様だ。

マイクロソフトの顧客、およびその顧客を通じてオンラインサービスにアクセスする者のいずれについても、「書面による事前の承認なしに、仮想通貨を採掘することはできない」としている。

マイクロソフトは、今回の措置について次のように説明した。

仮想通貨の採掘は、当社のオンラインサービスとそのユーザーに、通信障害や損害をもたらす可能性がある。また、顧客リソースへの不正アクセスなどの、サイバー詐欺や不正攻撃などを招く可能性がある。こうした理由で利用規約を変更した。

また、仮想通貨マイニングが許可される可能性のあるケースとしては、セキュリティ面でのテストや研究を挙げている。

マイニングとは

ビットコインなどPoW通貨の取引を検証・承認する「採掘」行動のこと。取引の検証にはコンピューターで膨大な計算を行う必要があり、その見返りとしてマイニングに成功すれば報酬が得られる。報酬の支払いを通して、仮想通貨が新規発行される仕組み。この一連の作業が鉱物採掘に似ていることからマイニングと呼ばれ、日本語で「採掘」と表記されることもある。

▶️仮想通貨用語集

グーグルやアマゾンも禁止

仮想通貨マイニングを禁止している大手事業者はマイクロソフトだけではない。グーグルクラウドや、アマゾンのクラウドコンピューティングサービスAWS(Amazon Web Services)無料トライアル版もマイニングを禁じている。

グーグルは、2021年11月にサイバーリスクについての報告書を発行。その中で、「最近、グーグルクラウドのアカウントが不正侵入された事例の86%は、仮想通貨マイニングの実行を目的としていた」と述べていた。

Web3事業には積極的

一方で、こうしたクラウドコンピューティングサービスは、仮想通貨セクター自体を排除している訳ではない。

例えば、グーグルクラウドは仮想通貨のパブリックデータセット「BigQuery」を提供しており、11月には、ソラナ(SOL)のデータを追加することを発表した。「ブロックチェーン・ノード・エンジン(BNE)」でソラナ対応を開始する計画もあり、どちらも2023年に実施する見込みだ。

ブロックチェーン・ノード・エンジン(BNE)は、グーグルクラウドが10月にリリースした、Web3(分散型ウェブ)ノードの完全代行型ホスティングサービスである。ネットワーク同期の待機や、接続状態の監視、停止時の再起動対応などをグーグルが顧客の代わりに行う。

関連グーグルクラウド、ソラナのノード運用代行サービスを導入へ

また、アマゾンのAWSは6月、日本発パブリックブロックチェーンのAstar Network(ASTR)との提携を発表している。

Astarの2つの育成プログラムに参加するプロジェクトはすべてに約1,370万円(10万ドル)のAWSクレジットが付与され、コンピューティング、ストレージなどのインフラ技術から、機械学習やAI、IoTまで、様々なAWSサービスに使用できるようになった。

関連Astarネットワーク、アマゾンウェブサービス(AWS)と提携

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/22 土曜日
13:40
豪政府、仮想通貨のイノベーション促進政策へ 4つの計画を発表
オーストラリア財務省が仮想通貨を含むデジタル資産のイノベーション促進策を発表した。取引所規制やステーブルコイン枠組みなど4つの戦略で世界的リーダーを目指す。
13:05
トランプ大統領のサックス特命官、UAE高官と仮想通貨・AI投資協力を協議
米ホワイトハウスのサックス特命官がUAEタヌーン氏と会談。AI、仮想通貨、技術投資について協議し、「スターゲート」プロジェクトへの70億ドル投資準備が報じられた。両国の技術・経済分野での協力強化へ。
11:25
日本の物価3%高騰、仮想通貨市場に与える影響も
2月の日本インフレ率が3%に達し、日銀追加利上げ観測が強まる中、仮想通貨市場への影響が懸念される。米国の2022年インフレ時のFRB利上げがもたらした仮想通貨ベア相場の教訓から、投資家の警戒感が高まっている。
10:40
「関税と決算発表が仮想通貨市場の鍵」米コインベース週次レポート
米コインベースの最新レポートが仮想通貨市場の現状と見通しを示す。世界貿易政策の不確実性と決算発表の影響、さらに増加する機関投資家の仮想通貨投資意欲を解説している。
09:45
MegaETH、毎秒2万取引を処理可能なパブリックテストネット開始
イーサリアムスケーリングの新アプローチ「MegaETH」がパブリックテストネットを開始。10ミリ秒ブロックタイムと2万TPSを実現し、最終的には10万TPSを目指す。
08:40
バイナンス、22銘柄の上場廃止投票を開始
仮想通貨取引所バイナンスは、コミュニティ共同ガバナンスメカニズムによる上場廃止投票の第1回を開始。ジャスミー、ジーキャッシュ、FTXトークンなど22のデジタル資産が対象となっている。
07:55
コインベース、デリビット買収交渉が最終段階に
Deribitを買収へ 米仮想通貨取引所大手コインベースが、ビットコインとイーサリウムのオプション取引で世界最大のデリビット(Deribit)の買収交渉を進めていると、ブルーム…
07:25
「3600万超のアルトコインがビットコインの地位を強化」アナリスト考察
仮想通貨ビットコインアナリストJesse Myers氏が「アルトシーズンが永久にキャンセルされた」と主張。3600万超のアルトコインの出現がビットコインのドミナンスを強化する3つの理由と「キャッチ22」パラドックスを解説。
06:25
ストラテジー社、ビットコイン追加購入のため調達額を1000億円に引き上げ
仮想通貨ビットコイン追加購入のために、ストラテジー社は優先株発行規模を当初計画から45%増の7億2250万ドルに引き上げた。
06:02
米SECの仮想通貨タスクフォース始動、規制アプローチの転換点に
米SECが初の仮想通貨タスクフォース円卓会議を開催した。ゲンスラー時代の「執行による規制」からの脱却を図り、パース委員主導で新たな規制枠組みを模索していく。
03/21 金曜日
17:11
GMOコイン、ステーキングの報酬率向上とソラナなど手数料半額キャンペーン発表
GMOコインがポルカドット、コスモス、ソラナのステーキング報酬率を大幅に向上。最大で前年比2倍超の報酬率を実現し、2025年4月には手数料半額キャンペーンを実施。暗号資産保有だけで効率的に報酬を得る。
16:18
SBI北尾会長が語る仮想通貨市場の未来と戦略|FIN/SUM2025
SBIホールディングス会長がFIN/SUMで野心的成長目標を発表した。「今世紀最大の革新的技術はブロックチェーン」と断言し、急成長する仮想通貨市場を背景にデジタルスペース戦略を展開する。リップル(XRP)と提携する中、今後の展望を示した。
13:50
ストラテジーのセイラー会長が語る「ビットコインの21の真実」とは
ストラテジー社会長マイケル・セイラーがデジタル資産サミットで語った『ビットコインの21の真実』を詳説した。イデオロギー、デジタル商品、エネルギーネットワークに始まり、「新たな太陽系」としての見解など、セイラー氏のビットコイン観は果てしなく大きい。
12:00
米通貨監督庁、仮想通貨企業に対する「チョークポイント2.0」終了へ
米OCCが評判リスクの調査を終了すると発表した。トランプ政権下で進む仮想通貨規制緩和の一環として、銀行の仮想通貨企業へのサービス提供拡大が期待される。
11:16
ビットコイン市場、FRBの金融政策とSECのPoW判断は好材料 流動性低下に警戒感も
ビットコインは8.4万ドル台で推移。FOMCでのFRBによる量的引き締め(QT)ペース緩和と2025年の利下げ示唆、SECによるプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨の非証券判断という二つの追い風が市場を下支えする。一方、Glassnodeレポートは市場流動性の急速な低下を警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧