はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスUS、破綻したVoyagerの資産を1400億円で落札

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の早期返金へ

7月に米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を申請した暗号資産(仮想通貨)投資プラットフォームVoyager Digitalは19日、同社の資産の売却先に、バイナンスの米国部門「バイナンスUS」を選定したことを発表した。

チャプターイレブンとは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

関連3ACへの巨額融資の影響で連鎖破綻か、仮想通貨企業Voyagerが破産申請

これから債権者投票を行ったり、慣習的な取引完了条件を満たす必要はあるが、両社は今回の契約に合意。Voyagerは、できるだけ早く顧客資産を解放するための明確な道筋ができたと説明している。

Voyagerの資産については売却先を選ぶために入札が行われており、バイナンスUSの入札額が最も高かったという。Voyagerは、顧客や他の債権者に返済する価値を最大化するという目標のためにレビューを行い、バイナンスUSを売却先に選んだ。

バイナンスUSの落札価格は、10.2億ドル(約1,400億円)。内訳は、Voyagerの仮想通貨ポートフォリオの現在における市場価値が約10億ドル、そのほかに今後の増分価値として2,000万ドルが追加されている。

今回の売却は、チャプターイレブンに準じて行われており、これから債権者投票を行ったり、慣習的な取引完了条件を満たしたりするほか、23年1月5日には裁判所の認可を得るためにヒアリングを行う。

Voyagerの顧客資産の返済は現物で行われる予定。バイナンスUSのBrian Shroder最高経営責任者(CEO)は、同社が発表したブログの中で、以下のようにコメントした。

今回の入札は、「顧客を最優先する」という我々の理念を反映している。入札の目的は、顧客の仮想通貨をできるだけ早く返金することだ。

我々は、責務のない顧客を破産手続きから解放することを望む。売却の手続きが完了すれば、VoyagerのユーザーはバイナンスUSのプラットフォームで返済を受け取れるようになるだろう。

関連世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスとは|企業としての取り組みを紹介

また、Shroder氏は19日のツイートで、バイナンスUSは資産が負債を超えており、資金は十分にあると主張している。

関連バイナンスCZ氏「業界は今後数カ月間も困難な時期が継続」

FTX USの落札

Voyagerの資産は以前、FTXの米国部門「FTX US」が落札していた。現在は、FTX USらFTXのグループ企業が破産申請を行っている。

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

FTX USの落札は、9月に発表された。落札価格は14億2,200万ドル(当時のレートで約2,000億円)。内訳はVoyagerの仮想通貨ポートフォリオの当時における市場価値が13億1,100万ドル、増分価値が1億1,100万ドルだった。

関連FTX US、Voyager Digitalの資産を2,000億円で落札

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧