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Uniswap、BNBチェーンへの展開承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BNBチェーンへの展開を決める投票

分散型取引所(DEX)大手Uniswap(ユニスワップ)のコミュニティは10日、Uniswap v3をBNBチェーンに展開するという提案について賛成多数で投票を完了した。66%が賛成し、34%が反対した形だ。

この投票では、UNIトークンを大量に保有するシリコンバレーの大手ベンチャーキャピタルa16z(アンドリーセンホロウィッツ)が反対にまわっていたことでも注目を集めていた。

a16zが反対した経緯

a16zが反対票を投じたのは、BNBチェーンへユニスワップを展開する上でのクロスチェーンブリッジに何を使うかという問題があった。ユニスワップのコミュニティは、別の投票でWormhole(ワームホール)ブリッジを使用することを決めていたが、a16zは技術的問題から、ブリッジを決める投票には参加できなかった経緯がある。

クロスチェーンとは

規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

候補としては、他にLayerZeroのブリッジを採用する案もあったが、こちらは不採用になった形だ。a16zは、LayerZeroへの主要投資家の一つだ。a16zは、LayerZeroが2022年に行った約177億円(1億3,500万ドル)のシリーズA+資金調達ラウンドをセコイアキャピタルなどと共に主導している。

関連:LayerZero、スマートコントラクトの脆弱性に関する指摘に反論

投票に至る過程では、ブリッジについての議論がコミュニティ内で行われた。この際、a16zの関係者ポーター・スミス氏は、ワームホールが最も安全で分散化された選択肢だとは思わないと意見していた。a16がLayerZeroに出資していることを開示しつつ、LayerZeroが最も安全で、非中央集権的だと主張している。

スミス氏は、この際にワームホールから過去に資金流出があったことに言及。2022年にクロスチェーンブリッジが相次いでハッキングに遭遇したが、ワームホールも被害を受けたプロジェクトの一つだった。

関連:トークンブリッジ「Wormhole」、約370億円のイーサリアムが流出

トークンの集中めぐる問題

a16zは1,500万UNIを使ってBNBチェーンへの展開に反対票を投じたが、結果としては賛成票が上回った形だ。

ただ、分散型とされるDeFi(分散型金融)プロジェクトで、ガバナンストークンの多くが初期投資家に集中することにより、権力の集中が起こってしまう可能性を、改めて浮き彫りにする一件ともなった。

一方で、a16zは所有するUNIトークンの多くを第三者に委託している。a16zに属する別の4,000万UNIをBlockchain at MichiganやGFXといった外部組織に委譲している形だ。

スミス氏は、a16zトークンを委託されたBlockchain at Michigan、GFX、Avantgarde DeFiなどは、賛成票にまわっていたと指摘。次のようにコメントしている。

投票で、a16zのUNIトークンを委託された者の多くが私たちとは異なる票を投じた。彼らは、ユニスワップにとって何がベストかを考え、異なる結論に達した。そして、それでいい。そうしたことが、私たちの委譲プログラムの目的なのだから。

スミス氏は、a16zが分散型ガバナンスを推進していく姿勢を強調した格好だ。

6番目のネットワークに

暗号資産(仮想通貨)取引所大手バイナンスが提供するBNBチェーンでは、PancakeSwapが主要な分散型取引所である。しかし、ユニスワップがBNBチェーンに展開した後は、PancakeSwapからシェアを奪う可能性も指摘されているところだ。

BNBチェーンはユニスワップをサポートする6番目のネットワークとなる。Uniswap v3は、すでにイーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、アービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(OP)、セロ(CELO)で展開されており、1月時点で4,990億円(38億ドル)相当を取り扱っている。

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