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米地裁、NBA Top Shot MomentsのNFTを「有価証券」と判断

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「NBA Top Shot」のNFTに証券性を認める

米ニューヨーク州南部地裁は22日、Dapper Labsの発売したNFT(非代替性トークン)「NBA Top Shot Moments」は有価証券であるとの判断をくだした。

この裁判はGary Leuis氏をはじめとする原告がDapper Labsと同社のRoham Gharegozlou CEOに対して起こした集団訴訟である。元々は2021年に提出されていた。

原告は、被告が米証券取引委員会(SEC)に登録せずに、証券とみなされるNBA Top Shot Moments(以下、モーメント)として知られるNFTを販売することで証券法に違反したと申し立てているところだ。

これに対してDapper Labs側は、訴状の内容すべてを却下するよう、裁判所に訴えていた。今回、地裁の判事は、この被告による却下申請を退けた形である。

NBA Top Shotは、米プロバスケットボールリーグNBAを題材にした人気ブロックチェーンゲーム。カードパックは、リリースしてすぐに完売するなど、スポーツ団体と提携したNFTゲームの成功例の一つだ。「モーメント」とは、NBAの選手のプレー動画などをNFT化したものである。

なお、今回の判決は最終的なものではない。Dapper Labsの広報担当者は次のようにコメントした。

米国の裁判所は、過去の事例で、芸術品やバスケットボール・カードのような収集品を含む消費財は、連邦法上の有価証券ではないと判断してきた。

当社は、それがデジタル化されていようといまいと、「モーメント」やその他のコレクションにも同じことが当てはまると確信しており、この訴訟が続く限り、我々の立場を法廷で精力的に弁護していく。

関連:Dapper Labs、米プロバスケ選手のNFTを使ったBCゲーム「NBA Top Shot」正式リリースへ

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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有価証券とみなした理由

地裁の判事は、「モーメント」を有価証券であるとみなした理由として、Dapper Labsが、NFTを販売後に、ブロックチェーンを通じてシリーズをある程度コントロールしていることや、宣伝の際に、「ロケット」や「マネーバッグ」などNFTの価値が高まることを示唆する絵文字を使っていたことを挙げた。

判事は特に、「モーメント」がDapper Labsが独自開発したプライベートブロックチェーンであるFlowチェーンで展開されていたことが証券契約を構成する根拠だとしている。判事は、次のように述べた。

Dapper Labsがプライベートなブロックチェーンを作成し、維持しているという主張は、裁判所の結論にとって基本的なものである。

Dapper Labsが「モーメント」の価値の土台となるブロックチェーンをプライベートなものとし、「モーメント」の取引をFlowブロックチェーンに限定することで、購入者はDapper Labsの専門知識や経営努力、そして同社の継続的な成功と存在に依存しなければならない。

購入者の利益が、証券などを発行した会社の経営努力に依存する点が、証券取引の一つを定義する「ハウィーテスト」にあてはまるとする形だ。

なお、判事は、今回の判断はすべてのNFTにあてはまるわけではなく、個別の案件についてはそれぞれケースバイケースで評価する必要があるとしている。

ハウィーテストとは

米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. Howey社に対する訴訟事件に由来する。これ自体には法的拘束力はないが、SECはこのテストをもとに複数のICO(トークン販売)に対してリーガルアクションを起こした経緯がある。

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