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ブロックチェーン技術を軸とした総合ソリューションカンパニー、モノバンドル社とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産市場が急激に拡大を続ける時代、あらゆる産業においても、ブロックチェーンをはじめとした先端技術との統合を行う必要性は高まる一方です。

そんな先端技術導入を検討する事業へ包括的なソリューションを提供するのが、モノバンドル(MonoBundle)社。「価値の流動性を、人類史上最も高める」事をミッションに掲げ、産業における進化の加速を支援しています。

本記事では、モノバンドル社の概要や事業などを解説いたします。

目次
  1. モノバンドル社とは、会社概要と4つのメイン事業
  2. デジタル資産の監査・認証プロバイダー「SuperAudit」
  3. ブロックチェーン関連の起業を支援する「Nethergate」
  4. NFTの総合インフラ「Hokusai」
  5. モノバンドル社の将来に期待が集まる

1.モノバンドル社とは、会社概要と4つのメイン事業

初めに、モノバンドル社の事業内容やミッション、提供サービスなどについてご紹介いたします。

1-1.会社概要と目指す姿

モノバンドル社は、ブロックチェーン領域においてデジタルインフラ構築やデジタル資産関連のコード監査、グローバル化を目指す事業の支援などを行うマルチプロダクトカンパニーです。

ブロックチェーン技術を活用し、あらゆる産業の価値の流動性を向上させ、コスト削減やあらたな付加価値創出を実現し、信用基盤の拡張と産業への統合を推進します。

会社概要:

社名 モノバンドル株式会社(MonoBundle lnc.)
公式URL https://monobundle.com/
所在地 東京都千代田区二番町9-3 THE BASE 麹町 1F
設立年月日 2021年6月4日
代表者 代表取締役 原沢陽水
資本金 4394万円(資本準備金を含む)
事業内容 ブロックチェーン領域のシステム開発・コンサルティング業務
新規暗号資産上場審査業務

冒頭でも触れたとおり、モノバンドル社のミッションは「価値の流動性を、人類史上最も高める」事です。「Standalone Professional Principles」つまり全員が自律的プロフェッショナルであるという考え方を信条としています。

チームには業界内外から様々な知見を保有するメンバーが所属し、2022年11月にはヨーロッパ拠点の子会社として「MonoBundle Netherlands B.V.」を設立する等、着実にその規模を拡大中。

また、CoinPostだけでなく、ソフトバンク子会社や幻冬舎の「あたらしい経済」、「Polygon Studios」等とも協業・業務提携を結んでいます。

1-2.展開する4つのメイン事業

そんなモノバンドル社が提供する主なサービスは、以下の4種類です。

事業名 概要
MergePad Web3に特化したM&Aプラットフォーム。
新しくWeb3・ブロックチェーン技術を取り入れたい企業と、優れた技術を持つ開発企業のマッチングを支援する。
Nethergate 既に世界で活躍するブロックチェーン領域の起業家、開発者を招き、プロトコル検証の機会を提供する事業検証プログラム。
プログラムの最終段階として外部のブロックチェーン開発コンテストへの参加があり、複数チームが入賞に至った。
Hokusai NFTプロジェクトに関する総合インフラの開発サービス。
あらゆる規模のNFTプロジェクトにつき、総合インフラの提供によって立ち上げおよび成長を促進する。
SuperAudit ブロックチェーン技術を利用したプロジェクト・サービスのコードを監査し、NFTによる認証を行うサービス。
デジタル資産のハッキングリスクを低減させる。

上記の事業の他に、モノバンドル社はR&D企画やコンサルティング業務も手掛けています。このように同社は、ブロックチェーン領域において幅広いジャンルの事業を展開している会社なのです。

続いては、モノバンドル社が手がける事業のうち、SuperAudit・Nethergate・Hokusaiの3つについて詳しくご紹介しましょう。

2.デジタル資産の監査・認証プロバイダー「SuperAudit」

SuperAuditとは、ブロックチェーンの技術を用いたサービスやプロジェクトに対してコード監査とNFTによる認証を行うサービスです。

2-1. SuperAuditの概要

SuperAuditの目的は、NFTサービスやDeFiプロジェクトの安全性を監査し、デジタル資産のハッキングリスクを低減することです。監査業務を行うプロジェクトの例としては、取引所へのトークン新規上場や、IEOのためのトークン上場などが挙げられます。

SuperAuditでは、実績のあるエンジニアがコードの監査を行った後、詳細な監査報告書を作成するだけでなく、「Certified NFT」による認証を行います。

Certified NFTは、SuperAuditのコントラクトから発行される証明書のようなものです。プロジェクトサイトに紐づけることで、オンチェーンに基づく情報によりユーザーへ安心と信頼を与えることが可能となります。

実績として、モノバンドル社は東京証券取引所の子会社のNFTプロジェクトに対してSuperAuditのサービスを提供しています。

2-2.SuperAuditの特徴

現在、SuperAuditはNFTとDeFiのコード監査に対応しており、審査の依頼から約1ヶ月半ほどで監査を完了します。

今後の方向性としては、暗号資産ウォレットの監査などにも対応をしていく予定。

メイン事業「Hokusai」で様々なブロックチェーンに関するプロジェクトに携わったエンジニアが在籍している強みを活かし、信頼性の高い監査を実施します。

3.ブロックチェーン関連の起業を支援する「Nethergate」

Nethergateは、ブロックチェーン技術のインキュベーションプログラム(起業支援活動)です。

3-1. Nethergateの概要と実績

本プログラムの特徴は、現在世界で活躍しているブロックチェーン技術を有する起業家・開発者を講演者・審査員として招き、世界に通用する技術を学べる点。

「Day1からグローバルで検証する機会」となるように設計されており、ブロックチェーン技術に関する実践的な内容を初日から触れられます。

プログラムは69名の参加者・16のチームで実施され、約1ヶ月を通してチームビルディングからプロダクト設計まで幅広い知識を学習。プログラムを通じて開発したプロトコルがグローバル水準で通用するか実際に検証できるよう、プログラムを通じて培った技術を検証する「demo Day」は、イーサリアムチェーン技術の世界的な開発コンテスト「ETH San Francisco」の日程になるよう設定されました。

実際、ETH San FranciscoではNethergateから参加した3チームが4つの賞を獲得、その後もETH Indiaでトッププライズ獲得者が出るなど、本プログラムで学ぶ技術が世界に通用することを示したのです。

3-2.Nethergateを主催した背景

Nethergateは、日本ではブロックチェーン規制の整備が進む中で、プロダクトの初期段階でグローバルのニーズを検証する機会が少ないという課題を背景に企画されたプロジェクトです。

モノバンドル社は、ブロックチェーン技術を活用した技術を開始しながらも、世界で挑戦したい起業家や開発者の入り口となるようなインキュベーションイベントの必要性を感じていました。そこで、日本語圏のブロックチェーンエコシステムの発展に貢献できることを目的として、Nethergateの開催に至ったのです。

4.NFTの総合インフラ「Hokusai」

最後に、モノバンドル社のメイン事業の一つである「Hokusai」について解説しましょう。

4-1.Hokusaiの特徴

Hokusaiとは、事業者向けNFT総合インフラです。あらゆる規模のNFT関連事業の立ち上げおよび成長を促進することを目的とした事業です。

最大の特徴は暗号資産を保有せずNFTビジネスを可能にすることです。

あらゆる領域の事業者のNFTビジネスへの参入や、NFTの実用化を通じて事業成長を促進することを目指し、企画から開発まで各事業者の課題やニーズに沿ったソリューションを提供します。

イーサリアムチェーン(ETH)、ポリゴンチェーン(MATIC)、BNBチェーン(BNB)を含む合計6つのブロックチェーンに対応しています。

4-2.Hokusaiの関連事業

Hokusaiに関連する事業として、「Hokusai Payment」と「Hokusai Ticket」を展開しています。

「Hokusai Payment」とは、クレジットカードを使ったNFT購入を可能にするプラットフォームです。暗号資産を所持していないユーザーでもNFTを購入できるようになるため、NFTのマーケット拡大に好影響を与えることが予想されます。

対応しているクレジットカード会社はVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club Internationalの5社です。

「Hokusai Ticket」とは、イベントなどのチケット販売にNFT技術を統合することにより、不正売買の検知や防止を行うサービスです。暗号資産ウォレットを必要とせず、SNS認証のみでログインできるため、暗号資産ユーザー以外も気軽に利用できる点が特徴。クレジットカード決済ができ、NFTチケットの二次流通の範囲を指定できる点も魅力です。

5. モノバンドル社の将来に期待が集まる

本記事では、ブロックチェーン技術を用いた総合ソリューションを提供するモノバンドル社について詳しく解説しました。

同社は2021年に設立された新しい会社ですが、多様なバックグラウンドを持つメンバーが所属し、既にMergePad・Nethergate・Hokusaiを始めとするブロックチェーン技術を活かした多様な事業を展開しています。

企業としての成熟と事業規模拡大に伴って、暗号資産市場に与える影響力も増してゆくでしょう。既存産業の価値をブロックチェーン技術で高める、モノバンドル社の今後に期待です。

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