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a16z、仮想通貨業界の最新状況をレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Web3は継続的に利用されている」

大手ベンチャーキャピタル「a16z」の暗号資産(仮想通貨)部門「a16z crypto」は11日、仮想通貨業界の最新状況についてのレポートを公開した。投機的な動きは落ち着き、人々が持続的にWeb3を利用し始めていると報告している。

まず、ブロックチェーンで取引を行うアクティブアドレスの数は、過去最多となったと指摘。3月の送信アドレスは1,500万件で、仮想通貨の価格が高騰していた2年前と比べても、2倍以上になっている。

出典:a16z

その理由としては、DeFi(分散型金融)からゲームまで、ブロックチェーンやWeb3アプリを利用する方法が増えていることを挙げた。また、ウォレットをダウンロードするなどしなくても、簡単に利用できるような仕組みを備えたものが台頭していることも理由とする。

また、様々なツールの改良や、スケーラビリティ問題を解決して手数料を低くするスケーリングソリューションの開発も、トランザクション増加につながっているという。

スケーラビリティ問題とは

取引処理が遅延してしまうような「拡張性」の問題を指す。ブロックチェーンの性質上、1つのブロックの中に書き込める取引データ量が限られていることが原因で、処理が遅延する問題のこと。送金に時間がかかってしまい、それによって取引手数料の高騰につながることがある。最初に誕生した仮想通貨ビットコインでは特に問題視されてきたが、ライトニングネットワーク等の別の技術を活用したり、新たなブロックチェーンを開発したりするなど、問題を解決するための取り組みは実施されている。

▶️仮想通貨用語集

DeFiとNFTは再び活発化

レポートは、DeFiやNFT(非代替性トークン)における活動が、再び活発化しているように見えるとも報告した。NFT購入者数をみると、2021年に急上昇したがその後盛り上がりはいったん収束。しかし2023年に入ってからは、再び増加傾向がみられている。

出典:a16z

a16zは、投機的活動は冷え込む一方、DeFiについては融資や送金、NFTについては、アートや、様々なNFTコレクション、オンチェーンゲームのアイテムなど、様々な分野での使用事例が増えていることが背景にあると分析した。

分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)における取引高が、過去2カ月連続で米国最大の中央集権型取引所コインベースを上回っていたとも指摘。DeFiの革新性への期待感は続いているとしている。

スケーリングソリューションの開発

レポートは、スケーリングソリューションが活発に開発されていることにも触れた。

取引手数料を引き下げることにつながる、イーサリアム(ETH)のL2プロジェクトが台頭している。2022年には、イーサリアムのブロックチェーン全体で支払われた手数料のうち、L2が占める割合は1.5%のみだった。現在では、その割合は7%に達している。L2上で構築されるアプリケーションが増えていることを示す形だ。

関連:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

a16zはイーサリアムが「The Merge」アップグレードにより「プルーフ・オブ・ワーク」から「プルーフ・オブ・ステーク」へとコンセンサスメカニズムを移行したことも重大な出来事だと述べた。イーサリアムの環境負荷が大幅に低減することになる。

レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:VISA、イーサリアムの大型アップグレード「マージ」に関するレポートを公開

レポートは、仮想通貨業界全体で持続的に開発が行われているとも報告した。現在、業界には毎月3万人近くのアクティブな開発者がいるとしている。なお、アクティブ開発者は、GitHubでその月の間に仮想通貨に関するレポジトリーに貢献した者の数を参照している。2020年以降、そうした開発者の数は60%増加している形だ。

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