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PayPal傘下アプリVenmo、仮想通貨の送金機能を導入 友人や家族への送金がより便利に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Venmoの仮想通貨機能の拡充

米送金大手PayPalは28日、子会社であるVenmoにおいて、暗号資産(仮想通貨)の送金機能をサポートする計画を明らかにした。

この新機能により、Venmoユーザーは友人や家族に仮想通貨を送金できるだけでなく、外部のウォレットや仮想通貨取引所とも相互送金が可能になる。送金機能の実装は2023年5月から数週間かけて行われる予定だ。

Venmoは、米国で7,800万人以上(23年2月時点)のユーザーを抱えるモバイル決済サービスで、友人や家族間のお金のやり取りに特化している。友人間で無料で送金できることや、送金履歴を共有できるソーシャルフィード機能が人気の原動力となっている。

2021年以降、Venmoは仮想通貨の購入、保持、販売機能を導入し、さらにVenmoクレジットカード顧客向けのCash Back to Crypto機能やリアルタイムで仮想通貨価格を追跡できる価格アラート機能も追加している。

Paypalによれば、Venmoの仮想通貨ユーザーの50%以上は、安全性と使いやすさを理由にVenmoを選択しているという。過去12ヶ月間に仮想通貨市場が下落し続ける中でも、Venmoで仮想通貨を購入したユーザーの74%以上が仮想通貨を保持し続けた。そして2023年以降、仮想通貨を持つ顧客の約50%がVenmoアカウントで仮想通貨の保有量を増やしていると付け加えている。

出典:Paypal

Venmoでの仮想通貨送金は、市場で代表的なウォレットMetamask等と同様の機能を備えている。VenmoアプリのCryptoタブに移動して、送信先のアドレスを入力して送信できる。また、QRコードを共有することで、他の人から仮想通貨を受け取ることもできる。

仮想通貨をVenmoやPayPal以外に送金する場合、Venmoの手数料はかからないが、ネットワーク料金が発生する。ネットワーク料金は仮想通貨の種類やネットワークの混雑状況によって変動する。

関連:PayPal傘下アプリVenmo、仮想通貨購入の新機能を導入

PayPalとVenmoの展望

最近のPayPalの決算発表によれば、PayPalはVenmoのソーシャル機能を次の10年の収益源と見ている。Venmoは2022年に33兆円(2440億ドル)の決済取引を処理。この取引額はPayPalの総取引額の約18%に相当する。

現在Venmoの収益源は、ビジネス向けの2.9%の取引手数料と、リンクしたカードに即時出金したいユーザー向けの1%の手数料。今後Venmoは、仮想通貨関連の製品やサービスの展開を予定している。

Venmoに先立ち、PayPalはデジタルウォレットのサービスを拡張を進めてきた。22年6月には、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄を、PayPalの口座から外部の仮想通貨ウォレットに出金したり、外部の仮想通貨ウォレットから入金したりする機能を実装した。

22年末にPaypalは、イーサリアムの主流ウォレット「MetaMask」と提携を発表。MetaMaskのユーザーがPayPalのアカウントを通じた仮想通貨の購入機能を追加した。さらに、PayPalのデジタルウォレットにあるトークンをMetaMaskに送金可能にしていた。

関連:米PayPal、仮想通貨のウォレット機能を拡張

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