WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン相場はジリ貧継続、米債務上限問題なども重石に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末19日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比109ドル(0.3%)安で取引を終えた。

バイデン大統領やマッカーシー下院議長による先日の前向きな発言で進展が期待された「米債務上限問題」の合意を巡る協議が一時中断したとの報道が足枷となった。

その仕組み上、債務上限解消のためには米議会の承認を得る必要があるが、両党の掲げる方針や国家予算案に関する主張には大きな隔たりがあり、未だ折衝案を見出せずにいる。

万が一にも米国債のデフォルト(債務不履行)を引き起こした場合、米国および米ドルの信認を大きく棄損し、株や債券のパニック売りなど金融市場の動揺は必至だろう。

とはいえ、世界の金融・経済に甚大な影響をもたらしかねないデフォルトの可能性は極めて低く、少なくとも楽観的に推移する株式市場はこれを織り込んでいない。大統領選を見据えた与野党は、「最終的には合意に至る」との見方が大勢を占めるからだ。

一方、国債の利払い優先でデフォルト期限先送りなどの臨時措置を講じたり、期限ギリギリまで交渉が難航するようであれば、2011年同様に“国債格下げ”リスクなどの混乱を招きかねず、予断は許さない状況にある。

米国時間24日には、イエレン財務長官の講演や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公開を控えており、様子見基調となりやすい局面と言えそうだ。

関連:米国株続伸 ドル円は年初来高値更新|19日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.89%安の26,665ドルに。

BTC/USD日足

関連:ビットコイン上値重くも底堅く、来週は米債務問題の進展に期待|bitbankアナリスト寄稿

東京株式市場(日経平均株価)に海外勢の買いが集まる中、ミームコインに資金が集中しマイナー(採掘業者)の売り圧力が強まる暗号資産(仮想通貨)市場は、ここのところ冴えない。米SEC(証券取引委員会)による圧力や米債務上限問題など相場の不透明感から買いの手掛かりも乏しく、ジリ貧状態に陥っている。

関連:ビットコインマイナーの売り圧力が増加、Lido V2稼働でイーサリアムの出金機能実装へ

Stockmoney Lizards(@StockmoneyL)氏らの考察にもあるように、テクニカル分析ではHead and Shoulders(三尊)のネックラインを割り込んで推移しており、下方ブレイクした場合の下値目処としては1BTC=24,000〜25,000ドル台が意識されるだろう。

一方、ビットコインは年初来騰落率を見ると底値圏から大きく上昇してきた。押し目を作れば逆三尊のネックラインを試す形にもなるため、然るべきサポートライン(下値支持線)で力強く反発することができれば、買い戻し機運も高まりやすいか。

オンチェーンデータ

オンチェーンデータプロバイダーのSantimentは、「ビットコインの(200時間平均)ユニークアドレスが、21年7月以来初めて80万未満まで減少した」と指摘した。

ユニークアドレスは、ビットコインの送金や受け取りに使用されるウォレットアドレスのこと。一意の識別子として機能し、ビットコインネットワークの活動性や関心度合いを示すものとして解釈される。

ユニークアドレス数の減少は参加者の減少や市場の関心低下を示唆するものであるが、Santimentは一方で、ソーシャルドミナンス(Social Dominance)の増加に着目。ビットコインに関連する投稿や議論、関心が増加傾向にあることを指摘した。

関心レベルの大幅増加は、弱気トレンド転換を伴うセンチメント(市場心理)悪化のほか、BRC-20トークンの高騰および投機的な需要が影響しているものとみられる。

関連:BRC-20とは?ビットコインのトークン規格がもたらす可能性と課題

恐怖心理が触発されFUD(悪い噂)が蔓延する状況は、昨年11月のFTX破綻直後と似たような底打ちシグナルとの見立てを示している。

ただし、ユニークアドレスが同水準まで低下した21年7月の相場では1BTC=2万9,000ドルで底値を付け、その後過去最高値の6万9,000ドルまで上昇したが、当時は金融緩和の過剰流動性相場にあった。FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めの最中にある現在とは対照的だ。

Santimentが挙げる2つ目の根拠が、仮想通貨取引所のBTC、ETH供給量減少である。

暗号資産の価格が不安定な状況にある中、取引所内の供給量は歴史的に見ても過去最低水準だと指摘。これは、投資家が取引所から資産を引き出して中・長期保有を前提にしたセルフカストディ(自己保管)へと移行し、市場の流動性が低下していることを示唆している。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 月曜日
14:50
セイラー氏、ビットコインは強気相場へ BTC裏付けステーブルコインにも言及
ストラテジーのマイケル・セイラー会長は講演で、ビットコインは強気相場に戻りつつあると述べた。銀行のカストディと与信の拡大を主な追い風に挙げたほか、優先株STRCの買い戻しや利回り付きステーブルコイン構想にも言及した。
11:38
7~9月の仮想通貨被害額は約1870億円、8割弱は直近の監査範囲外の経路=レポート
Hackenの報告で、2026年7~9月のハッキングや不正操作などによる仮想通貨被害は約1,870億円に上った。損失の多くは直近の監査が及ばない経路を通じて発生している。
10:54
ソラナ中国幹部が代表の上海法人を6月に設立 本体との資本関係は見当たらず
Wu Blockchainによると、Solana China共同責任者の堵燕菁氏が代表を務める法人が6月に上海で設立され、8月に合弁会社へ45%出資した。ソラナ本体との直接の資本関係は見当たらない。開発者イベント延期の経緯もまとめた。
09:39
Pacific Meta、チェーンリンクと提携拡大 機関向けトークン化
Pacific Metaが16日、Chainlink Labsと戦略的提携を締結。チェーンリンクの相互運用性プロトコルCCIPを優先採用し、コンプライアンスを自動化するACEも導入支援サービスに加えた。機関向けトークン化金融の国内導入を狙う。
09:32
コアウィーブら9社、OKXICEでの自社株トークン取引に異議
コアウィーブやブロードコムなど9社が、OKXICEでの自社株のトークン化取引に異議を申し立てた。SECのイノベーション免除制度に基づくものだ。
08:45
ビットコイン軟調、ETF流出と企業の買い鈍化が一因=ギャラクシー・リサーチ
ギャラクシーのアレックス・ソーン氏は、ETFの資金流出とBTCトレジャリー企業の買いの鈍さが10月のビットコイン軟調の一因と指摘。同社集計では、5年以上動かなかった古参BTCの放出が年初来で機関の吸収量を12万7,319BTC上回る。
08:24
BIS論文、預金金利上昇でステーブルコインの成長鈍化 USDCで顕著
BISのワーキングペーパーが、ステーブルコインと銀行預金は部分的な代替関係にあるとの分析を示した。預金金利0.01%上昇で平均15%の10週成長率は約12%、逆因果を補正すると約6%に鈍る。USDCの反応はUSDTより強い。
07:46
アルトコインの勢い鈍る、上昇基調の銘柄は9割から5割に=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が、8月下旬から続いたアルトコインの上昇局面の失速を指摘。バイナンス上場銘柄で200日線を上回る割合は9割超から約5割に低下し、直近15日間で1,340億ドル超が流出したという。
10/18 日曜日
11:30
ビットコインCPI・PPI上振れも8万ドル維持、FOMC金利観測が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)はCPI・PPI上振れを受け一時下落するも、8万ドル水準を維持し底堅さを示した。目先はFOMC金利観測の行方と8万ドルのサポート継続が焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/16)|英国の押収BTC・レジャー関連の資産流出・6年超休眠のBTCの動向まとめ
今週は、中国人詐欺師からロンドン警視庁が押収した約6万1,000BTC、仮想通貨ウォレットのレジャーに関連する資産流出事案、6年超休眠のビットコインクジラによる約4,582BTC移動に関する記事が関心を集めた。
10/17 土曜日
13:50
ビザ、ステーブルコインUSDCの事前入金を商用化 国際送金で24時間利用可
ビザは15日、ビザ・ダイレクトで国際送金の資金をUSDCで事前入金できる機能の商用運用を始めた。従来の資金調達の時間枠に頼らず、インヨ・グローバル経由で24時間利用できる。
13:20
トークン化株式市場の70%超、オンドとバックド2社が支配=IMFレポート
IMFは世界金融安定報告書で、トークン化株式価値の7割超をオンドとバックドが占めると指摘。24時間取引や少額取引での需要を確認した一方、流動性の低さと高い変動率を課題に挙げた。
13:10
クロードAI、量子コンピュータの設計で従来超え|仮想通貨の暗号を破る計算の一部も効率化
アンソロピックのAI「クロード」が量子回路を自律設計し、8種類の回路で公開済みの最良設計を上回った。仮想通貨が署名に使う楕円曲線暗号の解読に関わる計算の効率化も含まれる。
11:00
米証券大手シュワブ、BTCとETH取引を対象顧客全員に開放
米証券大手チャールズ・シュワブが、ビットコインとイーサリアムの仮想通貨取引を対象となる個人顧客全員に提供した。手数料は0.75%で、フィデリティの1%を下回る。年末までにソラナ、アバランチ、チェーンリンクの3銘柄も加わる予定だ。
10:25
ビットコインは年末にかけて回復見通し、ただし9万ドルが壁=レポート
コインベースとグラスノードが10〜12月期の仮想通貨市場見通しを公表。利上げ下でも回復が進んだ現状を評価しつつ、上値の供給圧力など短期リスクにも言及した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧