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群馬県沼田市、歴史文化保全のためNFTアート返礼品の「ふるさと納税」受付開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ガバメントクラウドファンディングの受付開始

群馬県沼田市は22日、大手ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンク、NFTやメタバース事業などの企画・運用を自治体中心 に展開するCoinBestの2社と提携し、「ガバメントクラウドファンディング」を利用した寄付金の受付を開始した。

募集期間は2023年5月22日~2023年8月19日で、目標寄付金額は200万円。返礼品として、沼田市にアトリエを開設し、2021年に“ヌマタ・アート・アンバサダー”を委嘱された木版画家・池田実穂氏による初のNFTアートが選択できる。

「ガバメントクラウドファンディング」は、ふるさと納税制度を通じてクラウドファンディング型で寄付を募る仕組み。通常のふるさと納税と同様に、寄付金控除の対象となる。

寄付金の使い道としては、沼田市の「埋蔵文化財調査センター管理事業」の出土資料の整理や展示、作業員の人件費等に充当し、歴史や文化の保全に役立てるという。

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インタビュー

今回、クラウドファンディング型で寄付を募った背景についてインタビューを実施した。

沼田市の魅力と、おすすめの観光・グルメスポットは

 

 星野 稔(沼田市長)

沼田市は、群馬県の北部に位置し、赤城山や武尊山など日本百名山に挙げられる山々に囲まれ、標高250mから2,000m余りにおよぶ起伏に富んだ地形で、市街地は利根川とその支流の片品川、薄根川により形成された日本有数の河岸段丘上に広がっています。

歴史的には真田氏ゆかりの城下町として栄え、「沼田城址」をはじめ史跡や文化財が数多く残っています。また、神が開いた伝説の「老神温泉」や白沢高原温泉、日本の滝百選にも選ばれた「吹割の滝」、四季折々の自然が楽しめる「玉原高原」などの豊かな自然が魅力です。

また、沼田市は、昼夜の寒暖差の大きい気候が育むフルーツや野菜、食味の良い米の産地です。特に観光農園が多く、いちご、さくらんぼ、ブルーベリー、プルーン、ぶどう、りんごなど年間を通してフルーツ狩りを楽しむことができます。

観光で訪れた際にぜひお立ち寄りいただきたいグルメスポットは「とんかつ街道」です。

市内の国道120号を日光方面へ向かって進む道沿いには、数多くのとんかつ屋が軒を連ねています。群馬県産の厳選した豚肉を使用するなど、どこも工夫を凝らしたとんかつでお客様をおもてなししています。

寄附金の使い道の詳細は

沼田市は、文化財の保護や継承に力を注いでおり、過去には名誉市民である久米民之助が渋谷区に構えた邸宅の一部である旧久米邸洋館を沼田市内に移築復原するガバメント・クラウド・ファンディングを実施し、多くの方のご支援をいただきました。

今回のプロジェクトへのご寄附は、沼田市内にある旧給食センターを改修して2023年4月に完成したばかりの「沼田市埋蔵文化財調査センター」を地域の歴史を未来へつなぐ場とするため、過去の発掘調査で出土資料の整理や展示、センターで働く作業員の人件費等に活用させていただきます。

文化財を未来へ継承していくためには、その価値を多くの人に理解していただくことが大切です。このプロジェクトを通じていただいたご寄附を活用し、現在、市内の複数個所に散らばって保管している埋蔵文化財を集約してまいります。将来的には「沼田市埋蔵文化財調査センター」が地域の皆さんにとって親しみのある場所となるように、出土資料の展示や、見学会、体験教室などのイベントも企画していきたいと考えています。

CoinBestはどのような点でプロジェクトを支援しているのか

雒 東生(CoinBest 代表取締役社長)

日本には、まだ知られていない素晴らしい地域の伝統文化や、アート、自然が数多く存在しています。

今回のようにガバメント・クラウド・ファンディングやふるさと納税の返礼品としてNFTを採用することで、在庫を持たず現物の発送費も不要となり、自治体も取り入れやすく、また特定のプラットフォームを持たないため、日本にとどまらず海外へも地域の魅力を発信することができると考えています。

今回のプロジェクトでは、NFT を活用した企画の提案からNFT 制作・発行、寄付者へのご提供、さらに池田さんの作品をメタバース上で展示するギャラリーの制作などを実施しています。

ヌマタ・アート・アンバサダーとして活躍されている池田さんの作品を NFT 化することで、NFT に普段触れない方は本プロジェクトを通してNFT を知っていただき、すでにNFT をご存知の方はNFT を通して沼田市へ関心を持っていただき、その結果が沼田市の文化財を保護し、沼田市の魅力を発信することとなり、地方創生へとつながると信じています。

木版画家の池田実穂さんのNFTの魅力は

池田実穂さんは、沼田市内にアトリエを構える木版画家であり、芸術を通じて市の魅力を発信しています。

作品は少女や自然、生き物をモチーフにし、詩情豊かな作品を制作されています。具象的でありながら、デザイン的で大胆な構図と緻密でナイーブな側面が作品の魅力となっています。

作品のNFT化にあたり、コレクタブルNFTの要素を取り入れ、各5点の作品を「自然」と「少女」をイメージしたものとして選定して頂きました。これらの作品は通常の木版画にはないNFT アート限定の池田さんのサインが入っており、その点も魅力の一つです。

アニメのコレクタブルNFTが流行する中で、アートのコレクタブルも楽しんでいただければ嬉しいです。また、池田さんの作品をNFT とすることで、実際の保管場所や展示スペースの制約を受けずに、今回制作したメタバースギャラリーのように、どこからでもどなたでもより身近に池田さんの作品の魅力に触れることができる場を提供することができました。

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