CoinPostで今最も読まれています

JPモルガンのアナリスト、ビットコインが45000ドルに達する可能性を指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと金の相関

大手金融機関JPモルガンのアナリストは、顧客向けメモの最新の相場予測で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが630万円(45000ドル)に到達する可能性を示唆した。

ビットコインは発行上限2100万BTCの希少性などから、リスクヘッジの一環で代替投資として資産ポートフォリオに組み込む投資家も少なくない。金(ゴールド)の資産価値になぞらえ「デジタルゴールド」と呼ばれることがある。直近では金価格との相関が指摘されている。

JPモルガンのアナリストは次のような見解を示した。

金価格が2,000ドルを上回って推移していることから、中央銀行の投資目的以外で保有されている金の価値は、現在約3兆ドル(約422兆円)と評価される。個人投資家のポートフォリオにおいて、ビットコインがリスクキャピタルで、または[数量]調整後に金と同等規模になると仮定した場合、ビットコイン価格は45,000ドルになることを意味する。

ビットコインの半減期

JPモルガンがビットコイン価格上昇を支持するもう一つの理由は、2024年4月末前後と予測されているビットコインの半減期だ。

半減期(bitcoin halving)とは、Bitcoinのマイニング報酬が半分に減るタイミングを指す。ビットコインはブロック数が210,000に到達する毎(約4年毎)に、マイナーへの報酬として付与される新規発行のBTC量が半減するように定められている。

来年の半減期には、ビットコインの採掘コスト(損益分岐点)が現在の2倍の4万ドル程度(約560万円)になるとJPモルガンは見ている。マイナーのコストは「歴史的に有効なサポートラインとして機能してきた」ことから、半減期以降にビットコイン価格が上昇する可能性が高いとしている。

また過去のデータから、2016年と2020年の半減期前後にビットコイン価格は強気相場に転じたことから、次回も同様の現象が起こると予測している。

JPモルガンはイーサリアムについても言及。今年半ばまでは短期的な売り圧力に直面する可能性を示唆した。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

アーサー・ヘイズ氏は強気予想

大手デリバティブ取引所BitMEXの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏は、2024年以降のビットコインに強気の姿勢を見せている。

ヘイズ氏はポッドキャストで、2024年のビットコインの半減期の重要性を強調。同年にはビットコインが7万ドル(980万円)の壁をこえ、2025〜2026年と過去最高価格を更新するとの強気予測を示した。

一方、米国の銀行危機や米連邦政府による「何兆ドルもの債務発行」により、今年の第3四半期から第4四半期にかけて、「火薬庫のような状況が爆発」し、ビットコインは価格変動が激しくなるが、最終的にはビットコインに有利になる可能性もあると主張した。

また、ヘイズ氏はビットコイン版NFTである「Bitcoin Ordinals」の動きに注目しているという。

33万人のチャンネル登録者をもつYoutube番組「Digital Asset News」は、ビットコインブロックチェーン上のNFT市場の拡大に言及。Solanaを抜いて2番目に大きいNFTブロックチェーンとなったことを、今後のビットコイン価格に強気になる理由として挙げた。

関連:ミームコインの取引過熱、ビットコインのトークン規格「BRC-20」市場が急拡大

関連:デフォルト懸念後退でビットコイン反発、潮目が変わる3つの背景

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧