CoinPostで今最も読まれています

新たな開発計画「Polygon 2.0」を発表、ZK技術活用のレイヤー2ネットワーク

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Polygon 2.0の開発計画

暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)のネットワークを開発・普及を推進するPolygon Labsは12日、「Polygon 2.0」と名付けられた新たなレイヤー2スケーリングソリューションの開発計画を公表した。このソリューションはゼロ知識証明(Zero Knowledge Proofs:ZK)を活用するものとなる。

ポリゴンとは、イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業に採用される事例が続いている。

Polygon 2.0はプロトコルの設計からトークンの経済学、ガバナンスに至るまで、Polygonの基本的な要素を再考する一連のアップグレード計画である。この構想は、Polygon Labsと開発者、リサーチャー、アプリケーション、ノードオペレーター、バリデーター、PolygonとEthereumの両方のコミュニティを巻き込みながら、一年以上にわたり議論されてきた。

出典:Polygon

Polygon 2.0の関係分野は広範囲に渡るため、今後4週間にわたり個別の発表が行われた後、最終的にガバナンス投票が行われる予定だ。

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

▶️仮想通貨用語集

関連:ポリゴン基盤ソーシャルレイヤー「Lens Protocol」が20億円調達 テンセントなどが参加

クロスチェーン機能

Polygon 2.0のアーキテクチャの特徴として、追加の信頼前提なしに他のレイヤー2ネットワークとのクロスチェーン取引が可能となることが強調されている。これによりユーザーは一つの連続したチェーンを使用しているかのような使用感を得られ、瞬時かつ安全なクロスチェーンの相互利用が可能となるとされている。

Polygon Labsによると、Polygon 2.0は理論上「無制限の数のチェーンをサポートでき、それにより無限のスケーラビリティと一体化した流動性を提供する」ことが可能となる。また、「インターネットの価値層」を形成するという目標を設定していると強調した。

個々のブロックチェーンが無限に拡張できるわけではなく、一定のスループット限界が存在する。新しいチェーンを創造することで、その容量は増やすことが可能だが、その結果、流動性が分散し、セキュリティと資本効率が低下する可能性がある。しかし、Polygon 2.0はその問題を解消する設計となっている。

ポリゴンエコシステムでは現在、Polygon POSと呼ばれるサイドチェーンが存在し、イーサリアムと直接繋がるブロックチェーンとして、UniswapやAaveなどの主要なDeFi(分散型金融)アプリケーションをホストしている。また、23年3月には、ZKロールアップに基づくイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Polygon zkEVM」のベータ版が公開され、AaveとUniswapはPolygon zkEVMとの統合を発表している。

ZKロールアップとは

トランザクションを集約してオフチェーンで処理し、生成した暗号証明のみを親ブロックチェーンに保存する技術。 ゼロ知識証明を利用し、処理コストの高いデータをオフチェーンで処理することによってコストを大幅に削減する特徴を持つ。

▶️仮想通貨用語集

関連:Uniswap V3、Polygon zkEVMへの展開が決定

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア