はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、デジタル通貨「JPMコイン」でユーロ建て取引開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

JPMコイン、初のユーロ建て決済を実施

米大手投資銀行JPモルガンは21日、ブロックチェーンベースの独自デジタル通貨「JPMコイン」で企業顧客向けのユーロ建て取引を開始した。ブルームバーグが報じた。

JPモルガンのヨーロッパ、中東、アフリカのコインシステム責任者を務める、Basak Toprak氏は、ドイツのハイテク大手シーメンスが、JPMコインのプラットフォーム上で初のユーロ建て決済を実施したと話している。

JPMコインは個人決済でなく企業間決済に特化したデジタル通貨で、2019年に立ち上げられた。

法定通貨にペッグするJPM Coinを許可型のブロックチェーン上で運用し、JPモルガンの口座を保有する企業顧客同士が、迅速に決済できるシステムである。

JPモルガンの機関顧客は、従来の決済方法の代わりにJPMコインのブロックチェーンで資金を送金したり、支払いを行ったりできるようになる。一般的な銀行の営業時間に左右されず、高速に支払いを行うことが可能だ。

Toprak氏は、適切に素早く支払いを行うことで、機関顧客がその預金からより多くの利息収入を得ることができる可能性が高まるとも述べた。

JPMコインは、これまでに約43兆円(3,000億ドル)を超える取引を処理してきた。なお、JPモルガンは決済事業全体で毎日約1,437兆円(10兆ドル)近くを処理しており、これと比較すればまだごく小規模だ。

仮想通貨関連の取り組み

JPモルガンは、JPMコインの他にもブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)などの分野での取り組みを開始しているところだ。

2022年11月には、米国特許商標庁からデジタルウォレットを使った仮想通貨決済サービスなどに対して「JP Morgan Wallet(JPモルガンウォレット)」という商標を取得した。

クレジットカードや外国為替などに加えて、仮想通貨の送金、取引、決済、口座管理などのサービス提供を想定している格好だ。

関連JPモルガン、仮想通貨ウォレットの商標を取得

同11月には、初のDeFi(分散型金融)取引も実施。ポリゴン(MATIC)メインネット上で展開された、大手DeFiレンディングプロトコルAaveの修正版を使用していた。

この取引は、シンガポール中央銀行/金融管理局(MAS)がDeFiの可能性を探る目的で立ち上げた「Project Guardian」の一環として行われている。

関連JPモルガン、仮想通貨ウォレットの商標を取得

ブラックロックのビットコインETF申請

従来から存在する金融大手の動向としては、米資産運用大手ブラックロックが15日、ビットコイン(BTC)ETFを申請している。

ブラックロックは2022年に、米大手仮想通貨取引所コインベースと提携し、機関投資家にビットコインの取引・カストディなどを提供していくと発表していた。今回申請したETFでは、コインベースがカストディを行うとしている。

関連上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧