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米ブロック社、ビットコイン売上高が大幅増加──2Q決算報告 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン売上高が増加

金融サービスを提供する米ブロック(旧称スクエア)社は3日、2023年第2四半期(4〜6月)の業績を発表した。金融アプリCash Appのビットコイン(BTC)売上高が、前年同期比で34%増加、約3,410億円(23億9,000万ドル)に達している。

ビットコイン販売による粗利益はビットコイン売上高の2%に相当する約63億円(4,400万ドル)で、前年同期比7%増加した。ビットコイン価格下落にもかかわらず、顧客による購入量は以前より多くなった格好だ。

ブロック社は、ビットコイン収益について次のように説明している。

ビットコインの収益と粗利益の前年同期比の増加は、ユーザーに販売されたビットコインの量の増加によるものだ。一方でこの増加分は、前年同期と比較した際のビットコインの平均市場価格の下落によって部分的に相殺されている。

ブロック社全体の売上総利益は、前年同期比27%増の約2,669億円(18億7,000万ドル)となった。特に、送金や株式取引などを行えるアプリCash Appが好調で売上総利益は前年比37%増の約1,380億円(9億6,800万ドル)である。

Cash Appとは

米ブロック(旧称スクエア)社が開発した、モバイルアプリを使ってユーザー間で送金ができる決済サービス。資金の送金・受取、保管を行えるバンキング機能や、ビットコイン取引、株式取引を提供している。

▶️仮想通貨用語集

「ピアツーピア取引が成長に不可欠」

ブロック社は、Cash Appの機能の中でも、ピアツーピア取引が成長のために重要な部分になっていると説明した。この機能は、ユーザーがピアツーピアで、友人、家族、同僚などの間で互いに送金できるようにするものだ。

そうしたピアツーピアのネットワークが大きいユーザーがアクティブに活動を行い続ける確率は大幅に向上しており、第2四半期には、アクティブユーザーの半数以上が4つ以上のアカウントのネットワークを持っていたとしている。

第2四半期には、アクティブユーザー1人あたりのピアツーピア取引件数が前年同期比で増加し、四半期としては過去最高に達した。ピアツーピアの取引額は約7.6億円(530億ドル)で、前年比18%増加している。

保有するビットコインの状況

ブロック社は、財務資産としてもビットコインを保有しているところだ。

2023年6月30日時点で、市場価格に基づくビットコインへの投資の公正価値は約350億円(2億4,500万ドル)で、これは累積減損費用を差し引いた投資の帳簿価額より約203億円(1億4,200万ドル)高かった。

なお、現在米国の会計規則では、ビットコインなど仮想通貨は市場価格が帳簿価額を下回った場合は減損として認識することが求められている。一方で、市場価格が上昇してもそのビットコインを売却するまで市場価格上昇による上方修正は行わない決まりだ。

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ビットコイン啓発活動を助成

ブロック社は、ビットコイン支持者・ツイッター創設者としても知られる起業家Jack Dorsey氏が設立した企業で、店舗など事業者向けに決済機能を提供するSquareや、金融アプリCash Appなどのサービスを提供している。

ブロック社はビットコイン関連の非営利団体などにも寄付を行っている。最近では、The Bitcoin Classic(TBC)に助成金を提供した。

TBCは、経済的に恵まれないコミュニティが金融教育を受けられるようにすることを目指す非営利団体で、ビットコインでプレイヤーに褒賞を与えるバスケットボールのトーナメントを開催している。ビットコインやブロックチェーンについても啓発活動を行っている。

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