はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

G20金融安定理事会とIMF、仮想通貨の規制ロードマップ発表へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に関する国際的な政策枠組み

金融安定理事会(FSB)のクラース・ノット議長は5日、主要20ヵ国(G20)首脳に宛てた書簡の中で、FSBと国際通貨基金(IMF)が暗号資産(仮想通貨)の政策枠組み導入に関するロードマップを掲載した共同文書を発表すると述べた。

このロードマップには、仮想通貨に関する政策枠組み実施について、国際的な調整、協力、情報共有などが盛り込まれる予定だ。

さらにノット議長は、共同文書では新興国や発展途上国において仮想通貨によるマクロ金融リスクが起こる可能性が増加していることも指摘される予定だと説明した。このことで、対象を絞った追加的な対策の必要性が高まることが考えられるという。

ノット議長は、「過去1年間の多くの事件により、仮想通貨エコシステムの脆弱性が浮き彫りになり、従来の金融システムとのつながりが増大していることも考慮すると、綿密な監視が必要だ」と述べた。

旧テラエコシステム崩壊に端を発する、仮想通貨企業の債務不履行連鎖や、FTX破綻などの出来事を念頭に置いた発言である。

共同文書は、2023年12月までG20議長国を務めるインドが要請していた内容を盛り込んでいる部分もある。

インドのナレンドラ・モディ首相は8月、仮想通貨などの新興テクノロジーについてはグローバルな枠組みと規制が必要だと意見していたところだ。特に新興国や途上国における懸念を考慮したモデルが必要であると話している。

関連G20議長国インド、「グローバルサウス」に配慮した仮想通貨規制の枠組みを提言

これまでの動き

金融安定理事会(FSB)はG20の国際金融監督機関であり、7月には仮想通貨規制に関わる9つの推奨事項を発表している。

当局による市場監視、規制・ガバナンス・リスク管理のフレームワーク構築、データの記録、情報開示、企業同士の相互依存監視などを提唱していた。

同時に、ステーブルコインについての推奨事項も改訂しており、ユーザーが資産を償還する権利や、安定化メカニズム、資本要件についての監督などを挙げている。

推奨事項は、「同じ活動、同じリスクには同じ規制を」という技術中立的な原則に基づいた、包括的な規制・監督アプローチを推進するものだ。

ノット議長によると、FSBは現在、様々な基準策定機関や国際機関と協力して、これらの推奨事項が、FSBの加盟国および非加盟国の両方で実施されるように取り組んでいるところであり、進捗状況についてまもなく報告する予定である。

関連G20金融安定理事会、仮想通貨規制で9つの推奨事項

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

FSBは2月にも、分散型金融(DeFi)が金融システムの安定性にもたらすリスクについて分析するレポートを発表していた。DeFiの脆弱性に対応していくための方針も示している。

関連G20金融安定理事会、DeFiがもたらすリスクへの対応方針示す

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧