はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

G20金融安定理事会、DeFiがもたらすリスクへの対応方針示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiのリスクについて報告

主要20ヵ国(G20)の国際金融監督機関である金融安定理事会(FSB)は16日、分散型金融(DeFi)が金融システムの安定性にもたらすリスクについてレポートを発表した。DeFiの脆弱性を検討していく際の方針も示している。

まずFSBは、DeFiのサービス提供方法は新しいものであるが、従来型金融と機能面では大きな違いはなく、従来型金融のリスクを引き継ぎ、それを増幅する可能性があると指摘した。

例えば、運営上の脆弱性、流動性と償還期限のミスマッチ、レバレッジ、金融機関が相互接続してることにより影響が連鎖するリスクなどを挙げている。

具体的には、ガバナンスが不透明になる場合があることや、信頼性が低いブロックチェーンへ依存する場合があること、クロスチェーンブリッジなどでユーザーが盗難の危険にさらされること、スマートコントラクトのコーディングエラーなどを列挙した。

関連チェーン間ブリッジ「Nomad」でハッキング、WBTCなど200億円相当を損失

関連クレディ・スイス、長年にわたり9,000億円超の不正資金保有か

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

DeFiの流動性リスク

レポートは、DeFiにおける流動性リスクは、特にステーブルコインとレンディングプロトコルの場合に大きくなると指摘している。DeFiでは、借り入れた資金が他のローンの担保として使われることが多く、「担保の連鎖」(再担保化に類似したもの)が発生することもあり、レバレッジの測定が困難で、担保の清算が均一に調整されない可能性があると続けた。

さらに、特にマクロ経済状況が脆弱な国において、DeFiのトークンは法定通貨の代わりに使われる可能性があると述べる。FSBは具体的な銘柄には触れていないものの、これは例えば米ドル建てステーブルコインなどを指していると考えられる。

FSBは、FTX破綻が従来型金融システムに与えた影響はわずかだったことからも、現在DeFiがより広い金融システムにもたらす影響は限定的であるとしつつ、次のように論じた。

仮想通貨の普及と、実世界での採用事例が進み、DeFiエコシステムが大きく成長し主流となった場合には、従来型金融システムとDeFiの相互連関は深まり、実体経済へ波及する余地も大きくなると考えられる。

こうした状況を踏まえて、FSBはDeFiの脆弱性指標を作成するなどの提案を行っている。

DeFiリスクへの対応方針

FSBは、DeFiの脆弱性に対応していくための方針として、主に以下の3つを示した。

  • DeFiエコシステムの金融上の脆弱性を積極的に分析していく
  • DeFiや仮想通貨と、従来型金融システムの相互関連性を監視するためのデータを強化する
  • 仮想通貨活動についての国際的な規制に関する政策提言を、どの程度強化する必要があるかを検討する

脆弱性分析の上では、仮想通貨と実体経済の連携を高める可能性があることから、実物資産のトークン化についても調査するとしている。

監視データ強化の上では、規制当局などとも協力し、既存データの共有を拡大することや、追加的な情報収集手段の活用を検討することなどを挙げた。

また、政策提言の内容については、一例として、従来型金融機関の、DeFiへの直接的なエクスポージャー(ポートフォリオがある資産の価格変動にさらされること)に関する規制要件に言及している。金融機関が間接的にDeFiと関わる場合(カストディ提供や、DeFi関連企業との取引など)についての規制も考慮できるとした。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/28 水曜日
16:51
ヴィタリック氏、「意義あるアプリ不足がイーサリアム最大のリスク」
イーサリアム創設者ヴィタリック・ブテリン氏がインタビューで、イーサリアム最大のリスクは技術的脆弱性ではなく「社会的意義のあるアプリケーション不足」だと警告。仮想通貨業界の「終末シナリオ」を避けるため、投機から実用へのシフトを訴えた。
16:04
レイ・ダリオ「世界秩序は崩壊の瀬戸際」、ビットコインの真価問われる
著名投資家レイ・ダリオ氏が米国の秩序崩壊リスクを警告。金が史上最高値を更新する中、ビットコインは「デジタルゴールド」として機能するのか、その真価が問われている。
15:46
英広告当局、コインベース広告を禁止 仮想通貨リスクを「軽視」と判断
英国の広告基準局がコインベースの風刺的な広告キャンペーンを禁止。仮想通貨リスクの適切な開示を欠いたとして「無責任」と判断。同社は決定に反論している。
14:17
ビットコイン、60日間のレンジ相場が継続 米国の売り圧力が主導=Wintermute
Wintermuteが26日に投稿した市場分析で、ビットコインが85,000~94,000ドルのレンジで60日間推移していることを指摘。記録的なETF資金流出により米国の売り圧力が市場を主導していると分析した。今週のFOMC会合やビッグテック決算が転換点となる可能性を示唆している。
13:30
イーサリアムのAIエージェント向け新規格ERC-8004、メインネットで間もなく稼働へ
イーサリアムがAIエージェント間の安全で信頼性の高い相互作用を可能にする新規格ERC-8004をメインネット上で間もなく稼働させると発表した。AIサービスがゲートキーパーなしで相互運用できるグローバル市場を実現へ。
13:05
「仮想通貨決済が日常の商取引に浸透しつつある」ペイパルら調査
決済大手ペイパルらが店舗による仮想通貨決済の導入状況について最新調査を実施した。業界別の導入率や売上への影響など、詳細データを解説する。
11:45
テザーが世界有数の金保有企業に、140トンで銀行・国家以外では最大規模
ブルームバーグによると、仮想通貨大手テザーが約140トンの金を保有し、銀行や国家以外では世界最大の金保有者となった。IMFデータでは世界トップ30の金保有者に入る。
11:20
ヘイズ氏、日銀・FRBの市場介入で「ビットコイン上昇の可能性」
BitMEX創業者ヘイズ氏が日銀・FRBの市場介入シナリオを分析。円安とJGB利回り上昇を受け、FRBが実質的なQEを実施する可能性を指摘。バランスシート拡大によりビットコイン価格上昇の可能性があると予測。
10:50
金融庁、資金決済法改正案でパブコメ募集
金融庁は、資金決済法の改正案を公開し、パブリックコメントの募集を開始。ステーブルコインの発行・運用に関係する改正案が特に注目を集めている。
10:20
モルガン・スタンレーが仮想通貨事業を本格強化、戦略責任者ポストを新設
米金融大手モルガン・スタンレーがデジタル資産戦略責任者ポストを新設し、仮想通貨事業を本格的に強化する。今年前半にビットコイン、イーサリアム、ソラナの取引を開始する計画だ。
10:00
トム・リー予測、「金・銀が調整局面入れば、仮想通貨市場には反発の可能性」
ファンドストラットのトム・リー氏が、金・銀の調整局面後に仮想通貨が反発する可能性があると予測。2025年10月の大規模デレバレッジの影響が続く中、ダボス会議ではウォール街が伝統的金融とトークン化の融合を支持する動きが加速している。
09:35
ピーター・シフ、「ビットコインより金が優れている」と見解
著名エコノミストのピーター・シフ氏が仮想通貨ビットコインとゴールドを比較。準備通貨としての可能性や投資価値についてゴールドの方が優れていると主張した。
09:15
野村のレーザー・デジタル、米国で国法信託銀行免許を申請
フィナンシャル・タイムズの報道によると、野村ホールディングス傘下のデジタル資産部門レーザー・デジタルが米国の国法信託銀行免許を通貨監督庁に申請した。連邦免許により全米での事業展開が可能になる。
08:30
ステーブルコイン普及で米銀行システムから760億円の預金流出リスクか
スタンダード・チャータード銀行がステーブルコインの普及により米国の銀行が2028年末までに最大5000億ドルの預金流出リスクに直面すると分析した。地方銀行が最も高いリスクにさらされている。
07:50
金相場と米法案の審議に注目、Bitwise幹部が今後の仮想通貨相場を分析
Bitwiseの最高投資責任者は金価格の上昇とクラリティ法案成立の不確実性に注目していると述べた。今後の仮想通貨相場への影響も分析している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧