- Huobi研究所提供ブロックチェーンビッグデータWeeklyReport
- 仮想通貨取引所の中でも大手取引所のHuobi社の研究所でリリースされているレポートをCoinPostで日本語に訳し、皆様にお届けいたします。 今回は主に「ブロックチェーン上のデータ」と「ソーシャルメディアデータ」、「マーケットデータ」の3点をピックアップ。
1. ブロックチェーン上のデータ
1-1. 動きがあったBTCアドレス
9月12日~9月19日の一週間で、動きがあったBTCアドレス数は前週比4.8%減で、325万件となり、直近2ヶ月の最低レベルにあります。
新規に増えたアドレスは前週比1.8%減で、133万から131万へ下がった他、動きつつあるアドレスの数も55万件から54万件と、前週比1.9%減となりました。
1-2. BTCの取引ボリューム及びトランザクション回数
BTCブロックチェーン上全体のBTC取引ボリュームは、先週(655万BTC)比4.1%減で、628万BTCとなりました。
トランザクション数は計157万回と記録され、先週比で1.1%減りました。
また、トランザクションごとにおける平均BTCボリュームは先週比3%減で、4.01BTCとなりました。
1-3. BTC毎秒ごとの平均トランザクション回数(TPS)
今週のBTC秒ごとの平均トランザクション回数(TPS)は、先週より0.03回が減り、2.59回となりました。
1-4. BTCのトランザクションコスト
今週、BTCネットワーク全体における総トランザクションコストは、先週の171.5BTCから130.7BTCとなりました。
今週の平均トランザクションコストにおいても先週比27.3%減となる0.00008BTCとなりました。
1-5. BTC保有量の占有率
一部のアドレスに対するBTC保有量の占有率は先週と比べ、少し減りました。
BTC保有量の上位10アドレスの全体に対する占有率は、先週比0.24%減となる5.89%となった一方、上位10〜100位のアドレスの占有率は先週比0.13%増となり、上位100〜1000位のアドレスの占有率も先週比0.08%増となりました。それ以外のアドレスの占有率も先週比0.03%増となる63.97%となりました。
1-6. BTCにおける大口取引のデータ
Huobi研究所は「超大口取引」を1万以上と定義し、「大口取引」を1千BTC以上1万未満の取引と定義しております。
今週、超大口取引は9回で合計19万2080BTCに達した一方、大口取引は先週の382回から306回に減少しました。
1-7. BTC取引ボリュームごとのトランザクションデータ
今週、1,000BTC以上のボリュームのトランザクションの数は先週より増えましたが、1,000BTC以下のボリュームのトランザクションの数は減りました。
そんな中、一番落ちたのは100〜1,000BTCのボリュームのトランザクションの数で、220万BTCから198万BTCに減り、占有率も先週の33.6%から31.5%となりました。
2. ソーシャルメディア
続いて、ソーシャルメディアに関する調査です。
2-1.キーワード分析
Reddit’s r/CryptoCurrency Subreddit を「NLP分析」という手法で調査し、仮想通貨、イベント、取引所及びインフルエンサーの3つのカテゴリーにおいて、海外トレンドとセンチメントに関して分析しております。
仮想通貨
NLP分析によると、Bitcoin、EthereumとNANOは、今週もっとも注目された仮想通貨です。
BitcoinとEthereumの場合、主に価格と取引戦略が語られています。
NANOに関しては、16.0バージョンのリリースにより、価格は40%も上がり、話題となっています。
イベント
Wallet(ウォレット)、Fiat(法定通貨)、Bot robot(ボットロボット)が今週のキーワードとなっています。
ウォレットについては、4年にわたって動きがなく、残高7億ドルだったウォレットから、最近はBitfinexとBinanceに送金がありました。シルクロードウォレットアドレスの可能性が高いと話題になっております。
FiatはBinanceがシンガポールでFiat取引業務を始めたことを巡ります。
Bot robotはデータ化取引できるrobotのことを指します。
取引所/インフルエンサー
NLPによると、海外の投資家間での通常通りの話題で、Binance、Coinbase、Huobiは今週最も注目されました。
特に、Huobiが日本取引所のBitTradeを買収し、ライセンスを入手したことで、初めて話題3位に入りました。
更に、今週注目された話題にも大きな変化が見られました。
NEO、Inflation、kucoin、posとdash(仮想通貨の一つ)は最も注目度が上がりました。
一方、tangle、yobit、bithumb、Kraken、USDTは最も注目度が下がりました。
2-2. GitHubでの開発に関する動き
GitHub上、最も注目度が集まったのは、ETH、BTC、EOSとの3つのプロジェクトで、フォーク数においては、BTC、ETHとEOSとなった一方、EOS、ETH、ADAは最もプロジェクトに関する開発の提出が多かったようで、その中のETHは5つのバージョンもリリースされました。 。
3.マーケットデータ
3-1. Return/Priceのボラティリティ比率
今週、仮想通貨の価格は全体から見れば、下落より上昇のが多かったです。
Rippleが先週比24.7%増で一番上がりました。
一方で、IOTAの下落幅は最大で、3%でした。
また、価格のボラティリティについて、BTCの変動率が最も小さく、0.0014s.d.(15分足で計算)となり、IOTAは最も大きく、0.0056s.d.となりました。
3-2. 仮想通貨の連動率
仮想通貨の間に見られる連動率とは、ある程度タンデムで動くとされるもの。
今週の連動率も非常に高く、Rippleだけが連動率に影響されずに推移していました。
BTC/IOTAは最も高く、0.94という割合でした。次はETH/LTCで、0.93でした。
Ripple/IOTAとRipple/BCHは最も低く、それぞれ0.45と0.47となりました。
Huobi研究所について
Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的とした、より高度な組織へ発展を遂げました。
また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。
また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。
Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。
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※注意事項
今回の記事はあくまで、調査レポートを元にCoinPostの考えを述べたもので、仮想通貨の値上がりを保証するものや、投資を奨励するものではございません。
仮想通貨への投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、流動性のリスク等、リスクを確認した上、ご自身の責任の下で投資を行いましょう。