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OpenAIアルトマンCEO「いかなる政府管理下にも属さない世界的な通貨は論理的」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

技術の進化が腐敗行為を減らす

ChatGPT開発企業「OpenAI」のサム・アルトマンCEOは6日、米人気ポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」に出演。

人工知能 (AI)のもたらす社会変革の影響から中央銀行デジタル通貨(CBDC)に至るまで、忌憚ない意見を交換した。

同番組は、1エピソードあたり平均1,100万人が視聴する超人気番組だ。ホストのジョー・ローガン氏は、ストリーミングサービスのSpotifyと独占配信契約を結んでおり、その契約の詳細は非公開だが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1億ドル(148億円)を上回ると推測。2億ドル(約297億円)と見る向きもある。

ローガン氏は今回、AIが将来的にさらなる進化を遂げた際、利害関係に左右されず論理的な根拠に基づいて判断を下す「AI大統領」が誕生する可能性に言及した。

これに対してアルトマン氏が、 AIによってあらゆる科学的発見が可能になった時代における“人類”の大統領の存在意義について質問すると、ローガン氏はそれはダメだと返答し、次のように述べた。

気味の悪い連中はお金を着服するだろうし、オフショア口座も持っているだろう

ローガン氏は「現在のテクノロジーの魅力の一つ」として、政治的な腐敗に対する人々の意識が高まっていると指摘。独立した報道の急激な増加によって、我々が実際の問題をよりよく理解するようになったと述べた。

これに対し、アルトマン氏は「腐敗は社会を前進させるために何かを成し遂げる上で、とてつもない障害になる」との認識を示した上で、「テクノロジーを駆使した世界へのシフトによって、物事を隠蔽することが困難になるため、腐敗に対する大きな抑止力になる」と述べた。

ローガン氏も、「テクノロジーによって、公の目に晒されることになる」と同意した。

ビットコインとCBDC

アルトマン氏は、テクノロジー発展のマイナス面として、監視国家となる可能性を危惧しながらも、ビットコインで資金の流れを監視できる社会は、腐敗を減らすことにもつながると述べた。

ローガン氏はこの考えには同感だとしながらも、CBDCと社会信用スコアが結びついてしまうことを恐れていると語る。

CBDCを推進することは、社会全体の利益のためではない。それはコントロールのためだ。

アルトマン氏も、CBDCには「ものすごく反対」であると強調。最近の米国政府の行いにはがっかりさせられることが多いと述べた。

特に「暗号資産(仮想通貨)をめぐる戦争」で、政府が仮想通貨のコントロールを把握しようとする動きは、国に対して悲しい思いを抱かせると嘆いた。

関連:CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認

「ビットコインは万能で実行可能な通貨」

ローガン氏は「本当に魅力的な仮想通貨はビットコインだ」と語り、「あらゆる状況で使える、実行可能な通貨となる可能性が高い」と主張。その理由は、発行上限があり、人々によってマイニングが可能な点にあると述べた。

アルトマン氏は、数年前に立ち上げに協力した「Worldcoin」プロジェクトを通して、仮想通貨分野を知ることになったが、この分野とビットコインに期待しているという。

いかなる政府の管理下にない、世界的な通貨を持つというこのアイデアは、テクノロジーツリーにおける非常に論理的で、重要な一歩だと思う。

このアルトマン氏の意見にローガン氏も同意。なぜ政府が通貨をコントロールするのかと疑問を投げかけた。

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