はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

マスターカード、トークン化されたCBDCによるNFT購入をテスト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

豪中央銀行らとCBDCの実証実験

決済大手マスターカードは12日、オーストラリア準備銀行らが行った中央銀行デジタル通貨(CBDC)の試験運用プロジェクトへ参加したことを報告した。CBDCを様々なブロックチェーンと相互運用し、安全活用できるようにするテクノロジーを実証したと述べた。

プロジェクトは、顧客身元確認(KYC)プロセスを通過した、権限を認められている当事者がCBDCを保有、使用、償還する方法をテストするものだった。

マスターカードは、CBDCをブロックチェーン上でトークン化(ラップ)することができる新しいソリューションの機能を実証し、消費者のセキュリティを強化したとも続けている。

具体的には、プラットフォームにロックされた(預けられた)CBDCにもとづいて、イーサリアム(ETH)ベースのラップドコインとして同量のCBDCトークンを鋳造し、トークン保有者がイーサリアムベースのNFT(非代替性トークン)を購入する方法をテストした。

ラップドトークンとは

他の仮想通貨の価値と紐付けられた仮想通貨のこと。預けられたオリジナル資産を裏付けとしたトークンを作成することで、実質的に様々なブロックチェーンでそのトークンを活用できるようになる。一例としては、ビットコインをイーサリアム上で使えるようにしたラップドBTC(wBTC)が挙げられる。

▶️仮想通貨用語集

このテストは、買い手と売り手の両方のイーサリアムウォレット、およびNFTマーケットプレイスのスマートコントラクトがプラットフォーム内で「許可リストに登録」されていることを条件として取引を成立させるものだった。

実験の結果、リストに登録されていないCBDCトークンの転送は正常にブロックされ、パブリックブロックチェーン上であっても、プラットフォームが制御機能を実装できることが証明された形だ。

マスターカードのオーストラリア・ニュージーランドその他地域責任者であるリチャード・ウォーマルド氏は次のように説明している。

デジタル経済が成熟し続ける中、マスターカードはパブリックブロックチェーンなど複数のブロックチェーンにまたがる商取引をしたいという消費者の需要を認識している。

今回のソリューションは、消費者の選択肢を増やす可能性を秘めており、同時にデジタル通貨分野に大きなインパクトを与える機会を生み出すような、パブリックネットワークとプライベートネットワークの連携も可能にするものだ。

今回の実証実験はオーストラリア中銀であるオーストラリア準備銀行と、同国の研究機関デジタル金融協力研究センター(DFCRC)が主催したCBDCテストの一環だった。実験にあたってはオーストラリアの金融サービス会社Cuscalとブロックチェーン技術会社Mintableもマスターカードと提携している。

マスターカードの「マルチトークンネットワーク」

マスターカードは6月、ブロックチェーン技術による決済・コマースアプリのための一連の基本機能「マルチトークンネットワーク」のベータ版を立ち上げており、今回の実証実験でもこの中心機能を活用していた。

これには、ブロックチェーンネットワークを使用した信頼できるやり取りを可能にする、共通の検証標準と一連のインフラストラクチャを提供する「Mastercard Crypto Credential」が含まれている。

マスターカードのウォーマルド責任者は、同社のマルチトークンネットワークのソリューションは、ブロックチェーン間の高レベルの相互運用性を可能にするポテンシャルがあるとした上で、次のように述べた。

マスターカードの信頼性の高いネットワークを介して人々がデジタル通貨をオンデマンドで簡単に移動できるようにする。これにより、もっと多くの消費者が信頼できる通貨形式を使用して仮想通貨エコシステムに参加できるようになる。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/08 土曜日
13:45
仮想通貨関連のAIエージェント市場、ピークから2兆円の時価総額消失
仮想通貨・ブロックチェーンにおけるAIエージェント市場はここ3週間で2.1兆円の時価総額を失い、急激な下落が続いている。
12:55
SBI、仮想通貨事業で過去最高収益 取り扱い銘柄も拡充へ
SBIホールディングスの第3四半期決算で仮想通貨事業が過去最高益を達成。DMM Bitcoin統合や日本初のUSDC取扱いなど事業拡大を加速している。
11:10
ソニーのソニューム、初の音楽NFTコレクション販売開始
ソニーブランドのソニュームは7日、Web3レーベルCoop Recordsと提携し、東京を拠点とするプロデューサーNUU$HIの未発表楽曲を含む初の音楽NFTコレクションを公開した。
10:05
米ドル覇権の強化狙うか、ステーブルコイン規制法案 米両院で推進
米下院金融サービス委員会が米ドル建てステーブルコイン規制枠組みの草案を発表した。上院でも超党派による法案が提出された。
09:15
ビットコイン10万ドル突破後反落、米雇用統計とインフレ予想の影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、金融引き締めリスクが後退したことで上昇し、一時的に10万ドルの大台を突破した。しかし、トランプ米大統領が新たな関税政策を示唆するなどを受けビットコインは反落する展開となった。
08:15
公的資金のビットコイン投資、米国17州で法整備進む
フロリダ州を含む米国の複数の州で、公的資金による仮想通貨ビットコイン投資を可能にする法案の提出が相次いでいる。
07:25
ブラックロック、米ストラテジーの株を5%保有
ブラックロックが24年12月末時点でストラテジーの株を5%保有していることを報告。両社は仮想通貨ビットコインなどの投資家から大きな注目を集める企業である。
06:45
アークインベスト、ソラナが開発者数・処理性能で存在感 イーサリアムを上回る
ARK Investが4日に公開した「Big Ideas 2025」によると、2024年の新規仮想通貨開発者数は3.9万人を超え、そのうちソラナが7,625人と最多を記録し、イーサリアムのメインネットを上回った。
06:10
超富裕層の投資家グループTiger21、9000億円以上を仮想通貨に投資
富裕層投資グループTiger21がビットコインなど仮想通貨にゴールドの代替として注目。ポートフォリオの1-3%を配分していると明かした。
02/07 金曜日
18:00
Web3時代のアニメ革命  Azuki発「Animecoin」が描く未来図とは
人気NFTプロジェクト「Azuki」が主導するAnimecoinが、独自レイヤー3ブロックチェーン「AnimeChain」を基盤に、アニメ業界の構造改革に挑む。2030年に600億ドル規模まで成長が予測されるアニメ市場で、ファンとクリエイターの新たな関係性を構築する「フルスタックアニメ戦略」の全容に迫る。
18:00
トランプ夫人のミームコイン「メラニア(MELANIA)」とは?買い方を解説
トランプ夫人メラニアが発行した仮想通貨「MELANIA」の特徴、価格動向、購入方法、将来性、投資リスクを解説。Solanaチェーン上で展開される話題のミームコインを明らかにします。
14:00
トランプ大統領のミームコイン宣伝は連邦法違反か、米非営利団体Public Citizenが調査要請
米消費者権利擁護団体Public Citizenが、トランプ氏によるTRUMPコインの宣伝行為が連邦法に違反する可能性があるとして、司法省と政府倫理局に調査を要請。外国からの贈与に関する懸念にも言及した。
13:20
VanEck予測、ソラナの価格が2025年末に520ドルに達する可能性 M2マネーサプライの視点から
米大手資産運用会社VanEckは、仮想通貨ソラナの価格目標を2025年末に520ドルと予測している。この予測は、ソラナがスマートコントラクトプラットフォーム市場における年末時点での市場シェアを基に評価されている。
11:34
米雇用統計控えビットコイン揉み合う、暴落局面の韓国市場では大規模な資金移動観測か
ビットコインなど仮想通貨市場は米雇用統計の発表を控え様子見ムード。トランプ政権下での米中貿易摩擦懸念から投資家心理は悪化する一方、ETFへの現物償還オプション検討や韓国市場でのXRP(リップル)買い需要など、注目材料も浮上している。
10:50
ドイツ右派政党、ビットコインなど仮想通貨の大幅規制緩和を掲げる 解散総選挙で
ドイツ総選挙を前に、右派政党AfDがビットコインなど仮想通貨の規制緩和を公約に掲げた。CBDCには反対姿勢を示している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧