はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ファントム財団関連ウォレットにハッキング 8,000万円以上流出か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

財団関連ウォレットから不正流出

暗号資産(仮想通貨)ファントム(FTM)のネットワークを提供する非営利組織Fantom Foundation(ファントム財団)は18日、いくつかのウォレットがハッキングされ資金が流出したことについて発表した。

8,240万円(55万ドル)相当の財団の資金が入ったものを含め、複数のウォレットから資金が盗まれたとしている。なお、ファントム財団の有する資金の99%以上は影響を受けておらず安全に保管されているとも述べた。財団は、次のように続けている。

先に、グーグルクロームでゼロデイ攻撃があったと報告されたが、どのようなメカニズムで攻撃が行われたかについては現在徹底的に調査が行われているところだ。

ファントム財団の従業員が個人的に保有しているウォレットがハッキングされた。これらのウォレットの一部には「財団のウォレット」というレーベルが付けられていたが、ある従業員に割り当てられたもので財団はもう使っていなかった。

今回の攻撃は、従業員個人のウォレットに対して行われたものだと強調する格好だ。ファントム財団資金の大半はコールドウォレットに保管されており無事だったとされる。

コールドウォレットとは

仮想通貨を保管するための財布の役割を果たす「ウォレット」の中で、インターネットと完全に切り離されたものを指す。細かく分けるとペーパーウォレットやハードウェアウォレットがある。インターネットに接続していないため、ハッキングのリスクがなくセキュリティは高いが、電子上でやりとりする仮想通貨を頻繁に利用するユーザーにとっては利便性が低い。

▶️仮想通貨用語集

なお、ゼロデイ攻撃とは、まだ攻撃を予防するような修正が適用されていない脆弱性を突いて攻撃するものである。ファントムコミュニティTelegramの管理者は当初、グーグルクロームのゼロデイ脆弱性が悪用されたと報告していた。

2022年には大手ビットコイン(BTC)ATMプロバイダーのGeneral Bytesがゼロデイ攻撃を受けて顧客資産が流出する事例があった。

関連世界2位のビットコインATM企業、顧客資産が不正流出

Certikの分析

ブロックチェーンセキュリティを分析するCertiK Alertによると、攻撃されたウォレットからはイーサリアム(ETH)とファントム(FTM)が流出した。イーサリアムで最大約2,800万円(187,000ドル)、ファントムで最大約7,040万円(470,000ドル)が盗まれたとしている。

さらにその後、盗まれた資金は、約11億円(約700万ドル)相当のイーサリアムが保管されているウォレットに送金された。

ファントムは、イーサリアム(ETH)のライバルとされるブロックチェーンの一つである。処理能力が高く、取引手数料が安い。イーサリアムとの互換性により、イーサリアムのブロックチェーン上にあるdApps(分散型アプリ)をすぐに移植することも可能だ。

Stars Arenaへの攻撃

今月のハッキング事例としては、アバランチ(AVAX)ブロックチェーン基盤のソーシャルファイ(SocialFi)プロジェクトStars Arenaへの攻撃が挙げられる。

7日のハッキングにより26万6,104 AVAX(被害発生時4億5,000万円相当)が失われたが、Stars Arenaは12日、その約90%を回収したと発表した。

関連ハッキング被害額9割を回収、ソーシャルファイ「Stars Arena」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧