はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ユーザーのガス代を肩代わりできる新サービス、米サークル社がローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3普及の障壁なくすため

米ドルステーブルコイン「USDC」を運営するサークル社は19日、新たなWeb3サービスを2つ発表した。

今回発表したサービスは「Gas Station」と「Smart Contract Platform」という名称。どちらも直接的には開発者や企業向けのサービスで、現在はベータ版がリリースされている。このサービスは最終的にはユーザーの必要コストを下げたり、アプリを使用する上での難しさや摩擦を取り除いたりすることにつながると同社は説明した。

まず、Gas Stationは開発者や企業がユーザーのガス代を肩代わりすることができるサービス。サークル社のプロダクトである「Programmable Wallets」と合わせて開発者がアプリに組み込むことで、ガス代に関わるユーザーの利便性を向上することができる。

同社はこの機能の採用事例として、配車などに使えるスーパーアプリ「Grab」を挙げた。すでにシンガポールで試験導入しており、GrabのWeb3ウォレットにProgrammable WalletsとGas Stationが組み込まれているという。

関連米サークル社、シンガポールで決済ライセンス取得

今回、ユーザーのガス代を肩代わりする機能を実現している技術は「アカウントの抽象化(Account Abstraction:AA)」。イーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)と互換性があれば、L2のブロックチェーンでも導入が可能だ。

関連Visaのイーサリアム実験報告書、「アカウント抽象化」による取引機能を探求

「CoinDesk」によれば、Gas Stationは現時点でイーサリアムのテストネット、ポリゴン(MATIC)のテストネットとメインネットで利用できる。

Smart Contract Platform

もう1つのSmart Contract Platformは、開発者や企業がスマートコントラクトを容易に展開できるようになるサービス。アプリの中に容易にスマートコントラクトを導入できるようにすることで、事業の価値を解放するという。

サークル社は今回の発表で、スマートコントラクトを実装する難しさを指摘。実装する際にはバグをなくすなどして安全に展開できるように徹底的にテストや監査を行う必要があるとし、スマートコントラクトを構築したり、アップグレードしたりする特別な技術を持つ開発者は0.05%以下しかいないとした。

スマートコントラクトにまつわる障壁や摩擦をなくすことが、このサービスを提供する目的。19日時点でイーサリアム、ポリゴン、アバランチ(AVAX)のブロックチェーンで利用できるようにしており、今後はサポートするチェーンを増やしていくとサークル社は説明した。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて自動で契約を執行する仕組みを指す。スマートコントラクトの機能が実装されている代表的なブロックチェーンはイーサリアム。

▶️仮想通貨用語集

関連米サークル『競争激化のステーブルコイン市場で優位性を保つ秘訣』|WebXインタビュー

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
05:45
米FRB理事、ステーブルコインの可能性を評価
FRBウォーラー理事が仮想通貨決済技術を「新技術に過ぎない」と評価。ステーブルコインの小売・国際決済改善効果とドル国際化への貢献可能性を強調。
05:35
中国政府、人民元連動ステーブルコイン発行を検討=報道 
中国国務院が人民元連動ステーブルコイン発行を今月審議する予定。人民元の国際的地位向上と米ドル支配からの脱却を狙う。
08/20 水曜日
20:06
SBI VCトレード、仮想通貨積立でキャッシュバック 最大1%還元 キャンペーン
SBI VCトレードが暗号資産(仮想通貨)積立投資のキャッシュバックキャンペーンを開始。期間中の約定金額に応じて最大1%を還元、上限なし。9月20日まで実施で新規・既存ユーザーが対象。ドルコスト平均法でリスク分散も可能。
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧