はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨支持派のトム・エマー議員、米下院議長に立候補

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな共和党候補

暗号資産(仮想通貨)支持派として知られる米共和党のトム・エマー議員は21日、現在空席となっている連邦議会下院の議長へ立候補する意向を発表した。

米国民は、国境を守り、見境のない支出を止め、ジョー・バイデンの責任を追及するという保守的なアジェンダを実現するために我々を選出した。
国民を失望させるわけにはいかない。
私は、会議をまとめて、仕事に戻るため、下院議長に立候補する。

米下院議長は、米国の政治において非常に重要な役割を果たす。

連邦下院は3日、ケビン・マッカーシー議長(当時)の解任動議を賛成多数で可決した。下院議長の解任動議が可決されたのは、米国史上初めてのことだ。

次期議長候補として下院司法委員長のジム・ジョーダン議員が選出され、本会議で3回の投票が行われたが、いずれも過半数の賛成票を得ることが叶わなかった。共和党は20日、投票後の会合でジョーダン氏を候補に留めるかどうかを採決し、ジョーダン氏は議長候補から外れることが決定した。

エマー議員は現在、下院の院内幹事を務めており、下院共和党でNo.3の地位にある。マッカーシー前議長は、下院議長としてのエマー議員の資質に太鼓判を押し、支持を表明している。

彼はこの仕事に適任だ。彼は会議の力学を理解しており、会議を団結させることができる。また、勝って、多数派を維持するのに何が必要なのかも理解している。

仮想通貨支持の姿勢

ミネソタ州選出のトム・エマー議員は、以前から仮想通貨への理解を促進するために、中心的な役割を果たしてきた人物だ。

米国における仮想通貨に関する明確な規制の枠組みの確立を目指して、他の議員と共同で数々の法案を提出してきた。

  • 「ブロックチェーン規制明確化法案」:送金者の登録義務が及ぶ範囲を限定、バリデータやマイナー、開発者などは除外
  • 「21世紀のための金融イノベーションとテクノロジー法案」:用語の定義と仮想通貨に特化したルールの確立、SECとCFTCの権限の明確化、トークン販売に関する証券法適用免除要件を規定
  • 「CBDC監視国家反対法案」:監視に利用可能な個人向けCBDCの発行を禁止

関連:米下院農業委員会、仮想通貨規制を明確化する法案可決 下院での審議へ

関連:CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認

また、規制の明確性を提供することなく、仮想通貨業界に対し容赦ない執行措置を実施してきた、証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長に対しても、厳しい批判を繰り返してきた。

今年6月、共和党のウォーレン・デビッドソン議員はゲンスラー委員長の解任を含むSECの再編を求める法案を提出したが、その際にエマー氏は協力したことを発表した。エマー氏は昨年末、ゲンスラー氏の仮想通貨に対する規制アプローチは失敗だったと指摘し、同氏の議会証言を求めていた。

関連:米議員、SECの再編とゲンスラー委員長の解任を求める法案を提出

今年9月、下院金融サービス委員会は、ゲンスラー委員長を招いて公聴会を開催。エマー氏は「ほとんどのデジタル資産は投資契約か」と質問するも、はっきりと答えないゲンスラー氏に対し、「公平な規制機関ではない」と切り捨てた。法的権限がないのにも関わらず、「金融市場での競争を潰すという目標」を達成するために、自らの権力の強化に励んでいると強く非難した経緯がある。

関連:米公聴会「トークン化されたポケモンカードは証券か?」ゲンスラーSEC委員長は答え示さず

なお、現在、下院の暫定議長を務めているパトリック・マクヘンリー議員は、下院金融サービス委員会の委員長であり、上記公聴会の冒頭では、規制の明確化を図らないゲンスラー氏の行動が混乱と永続的な行動を生み出していると批判。SECは議会の監視下にあり、議会による文書提出要求に応じないなど、義務を怠った場合は、議会召喚状の発行も辞さないと強く迫った。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/12 土曜日
14:00
テザーUSDT、5ブロックチェーンでサービス終了へ 9月1日から償還停止
世界最大のステーブルコイン発行企業テザー社が、アルゴランドやビットコインキャッシュなど5つのレガシーブロックチェーンでのサービス終了を発表。9月1日から償還停止。
13:15
ビットコイン上昇の背景に「大きく美しい法案」=The Kobeissi Letter
アナリストが米トランプ政権の「大きく美しい法案」が仮想通貨ビットコイン上昇の背景にあると分析した。米ドル下落と歩調を合わせてビットコインは過去最高値に到達したと指摘する。
11:32
NYSE上場DDC、アニモカブランズと1億ドル規模ビットコイン戦略提携発表
NYSE上場のDDCエンタープライズがアニモカブランズと1億ドル規模のビットコイン戦略提携を発表。企業の仮想通貨準備金戦略の新たな枠組みを構築し、収益最大化を目指す。
10:40
アーサー・ヘイズがアルトシーズン到来を予想 その背景は?
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がビットコイン史上最高値更新を受けて強気転換。イーサリアム主導のアルトシーズン到来を予想し、投資ファンドで積極投資を再開。
10:10
イーサリアム、「世界最大のZKアプリ」に メインネットにゼロ知識証明を導入へ
イーサリアム財団が1年以内にメインネットへzkEVMを導入するロードマップを発表した。ゼロ知識証明技術でスケーラビリティとプライバシー保護を強化する計画である。
09:40
カリフォルニア州仮想通貨決済法案、ビットコイン除外でステーブルコインに限定
カリフォルニア州のAB1180法案が上院委員会で修正され、ビットコインなど仮想通貨を除外しステーブルコインのみの決済受け入れに変更。可決されれば2029年施行予定となる。
09:00
ATH更新のビットコイン、今後の価格はどうなる?【価格予測まとめ】
ビットコインが史上最高値を更新する中、スタンダード・チャータード銀行、ARKインベストなど主要機関・専門家による2025年末〜2030年の価格予測をまとめた。
08:30
グレースケール、仮想通貨投信のETF申請は「自動承認された」と主張
グレースケールが米SECによる仮想通貨ファンドETF化承認停止に反発。240日期限切れによる自動承認を主張し、投資家への損害を指摘。
07:30
イーサリアム、5カ月ぶりに3000ドル突破
仮想通貨イーサリアムの価格は節目となる3,000ドルを約5カ月ぶりに突破した。価格上昇の要因には、ETFへの資金流入や企業購入の増加などが挙げられる。
07:10
ビットコイン11.8万ドル突破も売り圧力低下、長期保有者は静観か=グラスノード
仮想通貨ビットコインが史上最高値11万8000ドルを更新する中、取引所流入量は2015年以来最低水準に。グラスノードとクリプトクアントが売り圧力減少の実態を分析。
06:20
Upexi、2億ドル調達でソラナ保有量を165万SOLに拡大予定
ナスダック上場のeコマース企業ウペクシが2億ドルの私募調達を発表。ビッグブレイン・ホールディングスが主導し、ソラナ保有量を73万6000枚から165万枚に倍増へ。
05:55
シャープリンク、イーサリアム財団から1万ETH直接購入
ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミングが、イーサリアム財団から1万ETH(約37億円)を直接購入。同社のETH保有量は215,634枚となり、世界第2位の企業保有量を拡大。
07/11 金曜日
18:44
リミックスポイント、第4回無担保社債の20億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントが7月11日、第4回無担保社債の調達資金20億円でビットコイン116.72BTCを取得。総保有量は1,168BTCに増加し、今後も約295億円の追加投資を計画。
18:31
金融庁、「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設 資産運用改革室長など歴任の今泉氏が就任
金融庁が総合政策局に「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設。今泉宣親氏が就任。従来の規制中心から技術革新促進への政策転換を示唆。暗号資産ETF承認や税制改正への期待が高まる。
18:03
「金持ち父さん」著者がビットコインを選ぶ理由とは?“いまさら聞けない”投資哲学も解説
『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏が、仮想通貨投資家から大きな注目を集めています。本記事では、キヨサキ氏の主張から仮想通貨投資のポイントや経済的自由を獲得する手段を探ります。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧