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約14万ビットコイン押収「シルクロード」創設者の逮捕から5年、情状酌量を求める嘆願書に8万5000人超えの署名

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「シルクロード」創設者の現在
ダークウェブ「シルクロード」の設立者Ross Ulbricht氏逮捕から5年が過ぎ、6年目の刑期を迎える。現在様々な理由から、同氏の情状酌量を求める声が上がっており、その動きが高まっている。

ダークウェブ創立者の逮捕

ダークウェブである「シルクロード」の設立者Ross Ulbricht氏は、刑期に入ってから5年が経過し6年目を迎えた。

ダークウェブとは特殊なブラウザや検索エンジンなどを用いることによってアクセスが可能なウェブサイトで、Ross Ulbricht氏は「シルクロード」を開設した人物だ。

シルクロードはいわゆる闇市場であり、最初の商業ダークウェブである。

そのウェブサイト上では違法薬物や武器などが販売され、ビットコインを主な取引通貨の一つとしており、それが初期段階の主な仮想通貨のユースケースの一つだった。

2013年10月、Ross William Ulbricht氏が逮捕されたことを受け、FBIによりシルクロードは閉鎖された。

日本でもハッキング事件で大きな話題となった、ビットコイン取引所マウントゴックスの設立者Karpeles氏は、当時マウントゴックスがビットコイン取引量において世界で最大手の取引所であったことから、シルクロードがマウントゴックスにどれほど影響を与えたか尋ねられた。

その際には下記のように発言、当時マウントゴックスにてシルクロードに関連したビットコインの取引があったことを示唆した。

見積書のようなものはなく正確には答えられないが、Ulbricht氏の逮捕とシルクロード閉鎖のあと、20から30%ほどユーザーのアクティビティが落ちた

またUlbricht氏が違法薬物密売に加担したとして逮捕され、40年の刑期を言い渡された際に同氏は、

証拠は正しく、彼が犯人であることは明らかであり、このような判決は下されるべきだと思う。

ただ彼のような若者が人生の大半を刑務所で過ごさなければならないことは悲しく思う。

と発言している。

彼の知られざる人物像

40年もの刑期を言い渡されてから5年が過ぎ、彼の家族は

5年の刑務所生活は大変厳しいものであったが、それだけではない。長い試練の中でも、彼は前向きであり続け、他の収監者やガードマン、スタッフなどに好かれている。暴力を嫌う、穏やかな性格です。彼の下された判決には納得いかない

と述べている。

彼の以前の同房者も彼について、こう語っている。

Rossはいつも穏やかで周りを明るくする存在だった。刑務所内では、他の収監者たちに明るさを分け与え、争いが起こったときも、平和的に解決するよう促していた。

あの事件でさまざまな困難があったにも関わらず、彼はいかなるときも、誇り高く、モラルを持っていた。

彼は大変思いやり深く、どんなことがあっても、暴力にはいつも反対していた。

彼は本当に強い人であり、考えられないほどの親切心をもって他の人に接していた。

Ulbricht氏の情状酌量を求める動き

Ulbricht氏の支援を主唱しているウェブサイトFreeRoss.comで、彼の一連の裁判の判決に対して不可解であるとし、その理由を挙げている。

  • 過去に犯罪歴がなく、暴力罪にも抵触していない若者が仮釈放なしで40年の刑期という判決を下した判例がないこと。
  • シルクロードはユーザーのプライバシーに焦点を当てた、ただのオンライン・マーケットであり、仮想通貨ビットコインとダークウェブなどにアクセスできるブラウザを利用し、ユーザーは合法なものから、ドラッグなどの違法な物も含め、あらゆる物品が匿名で取引されていたこと。
  • また被害者が生まれたりするもの、暴力的なサービスや児童ポルノなどの取引は禁止されていたこと。

それ以外にも上述したサイトでは、様々な理由が挙げられている。

Ross Ulbricht氏は現在も刑期中であるものの、彼の家族と支援者はオンラインで、トランプ大統領に情状酌量を求める嘆願書を提出するため署名活動をしており、現在8万5000人を超える署名を集めている

参考記事:news.bitcoin.com

参考記事:freeross.org

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