バイナンスUSの動向
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国部門バイナンスUSは29日、Changpeng Zhao(CZ)氏が同社の取締役会の会長を退任すると発表した。
退任はCZ氏が決断したと同社は説明。同氏は今後、バイナンスUSのガバナンス(企業統治)に関与しなくなると述べている。
We wanted to provide an update to the https://t.co/AZwoBOgsqS community in light of last week’s news regarding CZ and https://t.co/IZwa5M2U8b.
— Binance.US 🇺🇸 (@BinanceUS) November 28, 2023
As you know, https://t.co/AZwoBOgsqS was launched with the express purpose of serving United States customers in accordance with all…
グローバル版のバイナンスは先週、米国法に違反したとして司法省らの規制機関と和解しており、CZ氏はバイナンスのCEOも退任。一方、バイナンスUSは独立主体として米国の規制に準拠しており、この時の執行措置の対象には含まれなかった。
そのため、バイナンスUSは今回、現在も通常通り事業を継続していて今後も同様のプロダクトやサービスを米投資家に提供していくと述べている。
関連:バイナンスと米司法省の和解やCZ氏の退任について、SECクリプトママやコインベースCEOがコメント
そして、同社はプラットフォームを成長させていくだけの資金が十分にあり、今後もユーザーを最優先して事業を継続していくと説明。金融システムの近代化と民主化に取り組んでいくとした。
なお、今回バイナンスと和解した規制機関に米証券取引委員会(SEC)は含まれていない。そのため、バイナンスやCZ氏、バイナンスUSとSECの係争は継続中である。
関連:バイナンスとコインベースのSEC訴訟|仮想通貨規制の現状と業界の反応を整理
CZ氏を巡る動向
CZ氏を巡っては判事が27日、まだ米国に滞在するよう命じた。
同氏の住居はUAE(アラブ首長国連邦)にあるが、治安判事が帰国を許可した条件を巡り、米政府から再審議の申し立てが提出されているという。裁判所がこの申し立てを決議するまでは、米国に滞在するよう命じた。
CZ氏は米国法違反を認めており、当局との和解で約74億円(5,000万ドル)の罰金を支払うことに同意している。
関連:バイナンスのCZ氏、CEO退任を正式発表 後任や今後の計画も説明
バイナンスとは
取扱銘柄や取引高、登録者数が非常に多い大手仮想通貨取引所を運営。他にもベンチャーキャピタル部門の活動や教育コンテンツの提供、慈善活動など幅広い事業を展開している。22年11月には、日本市場への進出を発表した。
▶️仮想通貨用語集
なお、CZ氏はバイナンスCEOを退任したが、今後も仮想通貨業界への関わりを続けるとしており、昨日はSNSに「バイオテクノロジーについてリサーチをしているが、仮想通貨技術を使って研究資金を加速させる方法について考えている」と投稿した
Been reading about biotech, thinking about how to use crypto to accelerate research funding there.
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) November 27, 2023
Keep building!