はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインETF承認は機関投資家を後押しする決定打となる」米ARKのウッドCEO

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨投資へのお墨付き

米ヘッジファンドARK Investのキャシー・ウッドCEOは、米証券取引委員会(SEC)によるビットコイン現物ETF(上場投資信託)の承認は、暗号資産(仮想通貨)投資を検討している機関投資家に対し、「確定的なお墨付き」を与える可能性があるとの考えを明らかにした。

関連JPモルガンのダイモンCEO「私が米政府にいれば仮想通貨を禁止する」

ウッド氏は、ビットコイン現物ETFは、仮想通貨取引所を利用して現物を所有するよりも、「ビットコインにアクセスする、はるかに簡単な方法となる」と指摘。また、ビットコインETFは規制を受けるため、個人及び機関投資家が保護されるという点を強調し、以下のように述べた。

数々の議論を経て、SECが(ファンドを)承認すれば、以前にはなかったお墨付きが得られるという事実に、投資家は大きな安心感を抱くようになると考えている。

ウッド氏は、今後5年から10年の間、機関投資家がビットコイン価格を上昇させる最大の貢献者となると見ており、ビットコイン価格は、基本的なケースで約65万ドル(9,550万円相当)に達すると予想している。

関連2024年ビットコイン125,000ドル到達予測、半減期を踏まえたMatrixport分析

強気のケースにおけるビットコイン価格は、100万ドルから150万ドル(1億4,700万円から2億2,000万円)の範囲を想定していると同氏は語った。

関連:2004年上場「金ETF」の歴史が示唆する、ビットコインETF承認後の相場への影響

承認の機運高まる

ARK Investは、スイスを拠点とする大手資産運用企業「21Shares」と提携し、4月にビットコイン現物ETFを再申請した。過去に申請したARKのビットコイン現物ETFは、SECから非承認となった経緯があるが、今回はSECの懸念を低減するために監視共有協定などのコンプライアンス仕組みを盛り込んでいる。

ARKをはじめ、米資産運用大手ブラックロックやインベスコ、グレースケール、ビットワイズなど、多くの投資企業がビットコイン現物ETFの上場申請中だが、SECは承認の可否判断期日を延期している。

21Sharesのオフィーリア・スナイダー社長は、多くの企業がビットコイン現物ETFの承認を目指す中、ここ数ヶ月間に「パターンの変化」が起きていると指摘。「以前の審査プロセスと、今回では非常に大きな違いが見られることは、異なる結果につながる非常に有望な兆しだ」と述べた。

この「パターンの変化」には、現物ETFを申請中の企業が、その申請書を幾度も修正し提出していることが含まれている。SECとの面談で継続的に調整を重ねていると見られることから、最終的に承認が有望視される根拠となっている。

ARKは11月に、審査中のビットコイン現物ETFの申請内容を再度修正し提出。直近ではブラックロックとビットワイズが4日に、SECに現物ETFの申請書(S-1フォーム)の修正版を提出したことが判明した。

ブラックロックは先月28日にSECと面談を行なっており、グレースケールやインベスコもSECと面談を行なったことが報じられている。

関連:ブラックロックらビットコインETF申請書の修正版提出、SEC一斉承認の期待高まる

ビットコインETFが一斉承認される可能性

ARKによる申請は現在の全ての現物型ビットコインETF申請のなかで最終審査期限が最も近く、2024年1月10日前後に予定されている。

ウッド氏は、ARKは「承認の先頭に立っているが、多くの企業が同時に承認されるだろうと考えている」と述べ、最初の段階で6件以上のETFが承認される可能性を示唆。多くの申請が基本的に同じ内容であるという点を、その理由として挙げた。

ブルームバーグ・インテリジェンスのジェームス・セイファート氏によると、SECに提出された申請書の更新内容が類似しているという。そのため、SECは複数の発行者に同じ、もしくは非常に似た指示を出しているのではないかと同氏は見ており、同時承認に向けた議論が前向きに進行している可能性があると指摘した。

さらに直近では、ブラックロックが申請中の「iSHARES® BITCOIN TRUST」で、10万ドルのシード資金受領をSECへ報告したことが、同社のSECへの提出書類から明らかになった。

シード資金調達はETF発行の準備を意味するため、承認の兆しではないかとの憶測を生んでいる。

出典:ビットコインETFスケジュール

関連:ブラックロック、ビットコインETF申請で10万ドルのシード資金調達

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧