CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン現物と炭素クレジット先物に投資、7RCCが新たなETF上場申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資ポートフォリオの多様化

米国の暗号資産(仮想通貨)投資会社である7RCCは、環境・社会・ガバナンス(ESG)に特化した新しい上場投資信託(ETF)を導入するため、18日に米国証券取引委員会(SEC)に正式な申請を行った。

「7RCC Bitcoin and Carbon Credit Futures ETF(BTCK)」という名のファンドの投資目標は、ビットコインの価格とカーボンクレジット先物の価値の日々の変動を追跡し、反映すること。BTCKのポートフォリオは、ビットコインが80%、カーボンクレジット先物が20%で構成されている。

カーボンクレジット先物部分は、3つの異なる炭素クレジット指数に関連しており、これらは温室効果ガスの排出削減を促進するさまざまな規制要件に基づく排出権の先物契約で構成される。これらの指数にはEU ETS(欧州連合排出取引体系)、CCA(カリフォルニア・カーボンキャップ・アンド・トレード)、およびRGGI(東部地域温室効果ガスイニシアティブ)が含まれる。

7RCCは、2021年に設立された会社で、ESGを意識する投資家に暗号資産やブロックチェーン関連資産へのアクセスを提供している。今回、7RCCはETFの構築、運営、成長を支援するためにTidal Financial Groupと協力する。Tidal Financial Groupは、2023年10月31日現在で85億ドル以上を運用し、54のETF発行者と提携して118のETFを立ち上げている。

関連:「従来の金融業界がビットコインに注目すべき理由」GS出身の金融専門家Weston Nakamura氏が語る

ジェミニが保管業者に

同日、米国の大手仮想通貨取引所ジェミニが、7RCCのETF(BTCK)において、現物ビットコインのカストディアン(保管事業者)として選ばれたことも発表された。ジェミニは規制基準を維持し、他のビットコインETF申請でカストディアンに指名された実績がある。

ジェミニは、この新ファンドが、ビットコインの革新性と環境持続可能性の進歩的な側面を融合させた、投資ポートフォリオの多様化の機会を投資家に提供すると述べている。

ビットコインの現物ETF(上場投資信託)に関する業界の期待が高まっている中、専門家の間では、近い将来に複数のビットコイン現物ETFが承認される可能性があるとの見解が示されている。特に、2024年1月8日から10日の期間に、複数のETFが同時に承認されると予測する声が上がっている。

現在、13の企業がETFの申請を行っており、その中にはアークと21シェアーズも含まれている。この申請に関する最終期限は、1月10日(米国時間)に設定されている。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームス・セイファート氏の分析によると、SECは特定の申請に対して利点を与えないために、審査プロセスを戦略的に遅らせている可能性がある。

関連:「2024年1月のビットコインETF承認を予測」Bloombergアナリストの見解の根拠とは?

ARKの最終期限(1/10)付近に複数申請の審査期限が並ぶ。出典:Bloomberg

関連:初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

CoinPost 仮想通貨初心者向け特集

イチから学ぶ仮想通貨投資、ビットコインの買い方まで徹底解説 どれを買えばいい?仮想通貨(ビットコイン、アルトコイン)銘柄の選び方
人気銘柄別、日本国内の仮想通貨取引所、おすすめ5選 仮想通貨の仕組み【初心者向け図解】暗号技術と問題点について
暗号資産とは|初心者でも5分でわかる仮想通貨の始め方 Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア