WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コンコーディアムと日立ソリューションズ、生体認証基盤を用いたWeb3ウォレット復元技術の検証を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

生体認証技術でWeb3サービスのユーザビリティ向上へ

コンコーディアム財団(以下「コンコーディアム」)は13日、株式会社日立ソリューションズ(以下「日立ソリューションズ」)と共同で、株式会社日立製作所(以下「日立」)の支援のもと、生体認証の電子署名を活用した暗号資産およびNFTウォレットの開発に関する技術検証を開始すると発表した。

このプロジェクトは、ブロックチェーン技術と生体認証技術を統合した新しいデジタルウォレットの構築を目指している。特に注目されるのは、コンコーディアムが開発した「自己主権型IDフレームワーク」と、日立による“なりすまし”防止用の「公開型生体認証基盤(PBI)」の統合だ。

PBIを使用してウォレットの作成や復元を行い、従来必要だったシードフレーズの使用を排除する。ウォレットの復元は生体認証だけで行い、シードフレーズを保存しない新しい運用方法の可能性を探る。技術検証を通して、ウォレットの利用をより簡単かつ安全にし、暗号通貨の普及を促進するねらいがある。

日立ソリューションズのセキュリティソリューション事業部長、池田憲治氏は、「ブロックチェーンが社会基盤として広く活用されるためには、シードフレーズの安全性の確保が重要」と指摘している。

PBI技術の活用を検証することで、コンコーディアムブロックチェーンがより堅牢性が増すと考えます。また、今回の実証を通じ、当社がめざす非中央集権型プラットフォームの実現が進むとともに、コンコーディアムブロックチェーンも、より一層の普及に繋がることを期待しております。

コンコーディアムの設立者であるLars Seier Christensen氏は、ユーザビリティがブロックチェーンの大規模な普及を実現する重要な要素の1つだと強調した。

私たちは、全ての人々にとって、使いやすく安全なブロックチェーンと暗号通貨を提供することに尽力しています。コンコーディアムウォレットと技術検証される日立の公開生体認証技術は、トークンの保管と使用を用意かつ安全にします。

IDフレームワークとPBI技術の統合

コンコーディアムブロックチェーンは、IDレイヤーとゼロ知識証明により、プライバシーと説明責任のバランスをとるように設計された、科学に裏付けられたパーミッションレス・レイヤー1ブロックチェーンとされる。

「自己主権型IDフレームワーク」はゼロ知識証明に基づき、モバイル機器に統合可能。ユーザーは自身のIDと個人データを、重要な情報を明かさずに、さまざまなインターネットベースのアプリケーションでの本人確認に利用できる。

一方、日立のPBIは、生体認証とPKI電子署名技術を組み合わせたもので、生体情報を直接保存せず、なりすましや情報漏洩のリスクを低減する。その安全性と利便性から、銀行取引やキャッシュレス決済の本人認証に広く使用されている。

これらの技術の組み合わせにより、ユーザーは個人データの安全管理とブロックチェーン上の資産(暗号資産やNFT)の保護を実現できると期待される。

日立研究開発グループのサービスシステムイノベーションセンター所属、高橋健太博士(情報理工学)は以下のように述べた。

今回、PBIをコンコーディアムウォレットに組み込む新たな取り組みにより、Web3の信頼の根幹とも言える自己主権型アイデンティティや暗号資産・NFTの安全管理を、ユーザの生体情報に基づいて便利に実現できると期待しています。

ユーザー主導のID管理

Uberやシリコンバレーの技術スタートアップ(非公開)での経歴を持つコンコーディアムのCTO Kåre Kjellstrøm氏は、日立との技術検証が個人のセキュリティを強化すると解説した。

コンコーディアムでは、オフチェーンKYCが認証されると、ユーザーは認証された個人情報を含むデジタルID証明書を受け取り、それを自分のデバイスに保存する。IDの所有者だけが、その属性を誰と共有するかを決定できる。

例えば、お店のレジのアプリケーションがコンコーディアムのウォレットに接続し、ユーザーが特定の年齢以上であるかどうかを確認する場合、IDの所有者は必要な情報のみを共有可能。性別、国籍、実年齢、社会保障番号などのその他の機密情報は明かす必要がなく、ウォレットは年齢の質問に答えるだけだ。

このアプローチにより、ユーザーは自分のアカウントに対して完全なコントロールを持つことができる。これは、GoogleやFacebookなどのオンラインアカウントにログインするために個人情報を入力する従来(Web2.0)の方法とは対照的だ。

Web3.0とは

中央集権型を脱し、ブロックチェーン技術によって「分散型」のインターネットを実現する。ブロックチェーン技術は「ブロック」と呼ばれる単位でデータを管理し、チェーンのように連結して保管する。中央集権型のように一箇所でデータを管理せず、ブロックチェーンの参加者の間で分散してデータを管理する。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/26 土曜日
14:00
米控訴裁「予測市場のスポーツイベント契約は州が規制可能」と判決、カルシ敗訴
米第6巡回区控訴裁判所は予測市場カルシのスポーツイベント契約は「スワップ」に該当せず州の賭博規制対象になるとの判決を下した。控訴審では州側の2勝目となった。
13:25
米CFTC、顧客資金の投資対象トークン化と記録管理を容認
米CFTCは24日、仮想通貨・ブロックチェーンに関するFAQを更新し、顧客資金によるトークン化投資対象の拡大やブロックチェーンを使った記録管理の容認を新たに明記した。
11:30
米司法省、テザー準備金の一部を扱った決済業者から8400万ドル押収
米司法省はテザー系決済業者キャプストーンの口座から8400万ドルを差し押さえた。テザーは関連銀行EQIバンクへの資産エクスポージャー比率を0.034%にとどまるとしている。
11:05
米ブロック社、AIエージェント決済規格「x402」にビットコイン・ライトニングを導入
米ブロック社がAI決済のオープン規格を運営する「x402財団」に加入した。仮想通貨ビットコインのライトニング・ネットワークによる決済機能をx402に導入している。
10:12
ハイパーリキッド・ストラテジーズが70億円相当HYPE追加購入、大口ステーキング解除も観測
ハイパーリキッド・ストラテジーズに関連するウォレットが49.4万HYPEトークンを追加購入し、月間の購入量は551万HYPEに達した。一方で大口5件が合計98万HYPEのステーキング解除を開始した。
09:30
ビットゲット、流出経緯を一部説明|被害額は上方修正
ビットゲットCEOのグレイシー・チェン氏は25日、不正流出の調査進展を説明した。攻撃者はバックエンドシステムを侵害し資金移動を実行したが、秘密鍵漏えいはなく追加被害の恐れもないとした。
08:13
米証券決済大手DTCC、114兆ドル規模の資産トークン化開始へ=報道
米証券決済大手のDTCCが、自社インフラが扱う114兆ドル規模の資産を対象にブロックチェーン基盤のトークン化サービスを始動すると発表した。証券決済インフラのオンチェーン化が進めば、機関投資家の取引環境にも影響が及ぶとみられる。
07:40
米上場シークアンスがビットコイン財務戦略を終了、残りの314BTCを売却
シークアンスは、仮想通貨ビットコインの財務戦略を完全に終了したことを発表。残りの314BTCを売却したと説明し、今後は半導体事業の成長戦略に注力していくとした。
07:35
仮想通貨タスクフォースを主導したクリプトママ、米SECを10月2日退任
米証券取引委員会のパース委員が10月2日付で退任する意向を辞表で示した。仮想通貨業界で「クリプトママ」の愛称で知られ、トークン規制の枠組み整備などを主導してきた同氏は、11月からリージェント大学ロースクールで教壇に立つ。
06:35
ストライブ、ビットコイン保有企業のMSCI除外基準に明確性要求
米ナスダック上場のストライブは、MSCI指数の非事業会社除外案に書簡を送り、「事業資産」の定義の透明化を求めた。仮想通貨ビットコイン関連事業は事業活動に当たると主張。
06:02
金融庁、オンチェーン金融フォーラム初会合を9月30日に開催予定
金融庁は9月30日、「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の第1回会合を開催する予定。関係省庁等と連携し、オンチェーン金融の社会実装に向けた検討を始動させる。
05:45
米SEC、トークン買戻しや実用性宣伝は投資契約非該当と新FAQ公表
米SECの企業金融局は9月25日、仮想通貨資産の証券該当性に関する新FAQを公表した。機能中システムでのトークン買戻しや通常アップデートは投資契約に該当しないとの見解を示し、発行体の実務判断に影響する内容となっている。
05:00
ストラテジー、優先株の日次配当化を提案|ビットコイン調達強化狙い
ストラテジーは25日、優先株STRF・STRC・STRK・STRDの配当頻度を四半期・半月ごとから毎日払いへ変更する議案を示した。年間配当額は変わらないが、株価変動の縮小や資金調達力の向上が見込まれる。
09/25 金曜日
19:00
トークン化預金推進の新機構が10月に始動 黒田前日銀総裁らも参画
黒田前日銀総裁らが参画するデジタル通貨イノベーション機構が9月25日に設立会見。トークン化預金を中核に決済インフラの標準化や政策提言を進め、10月から本格始動する。
17:10
円建てステーブルコインEJPY、東芝など26社が実証参加を表明
日本ブロックチェーン基盤が、発行準備中の円建てステーブルコイン「EJPY」を軸とする実証プログラムを開始した。東芝やSCSKなど26社・団体が参加を表明。参加費は無料で、2027年2月までの約半年間(予定)、送金・決済やRWA決済での活用を検討する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧