はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米CFTCがDeFiに関する包括的報告書を発表、政策立案者と業界対話の必要性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFi規制に対する政策協力を呼びかけ

米国商品先物取引委員会(CFTC)のデジタル資産/ブロックチェーン技術小委員会は8日、DeFi(分散型金融)に関する包括的な報告書を発表した。米国議会、州議会、CFTCを含むデジタル資産に関する政策を検討する当局に情報を提供することを目的とする。

CFTCのクリスティ・ゴールドスミス・ロメロ委員、同報告書の主導者は、DeFiが違法金融リスク、サイバーハック、盗難の中心にあるとし、“政策立案と業界との対話”の必要性を強調した。同氏は、DeFiに関する知識の向上、執行のスピードさと実行性の強化、既存の連邦・州のDeFi規制の評価、リスク対応のための規制の拡張が必要な箇所の特定を提案している。

米仮想通貨投資会社Paradigm社の政策部長で、CFTC技術諮問委員会のメンバーでもあるジャスティン・スローター氏は、この報告書をDeFiに関する米国政府による最も包括的なレビューであると評価。報告書の勧告には法的効力はないものの、DeFi政策立案における重要な一歩であると述べた。

また、CFTCの技術諮問委員会の副委員長アリ・レッドボード氏は、これまでの暗号資産(仮想通貨)に関する規制議論が中央集権的な取引所に焦点を当てていたことを指摘。米国議会はステーブルコインの規制に取り組んでいるが、DeFiについてはまだ議論の主要な部分が進められていない点を強調した。

関連:米下院議員、ステーブルコイン法案の重要性を強調 PayPal USDを受けて

DeFiとは

DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。

詐欺や攻撃の舞台となるDeFi

出典:Certik

ブロックチェーンセキュリティ会社Certikの調査によると、2023年には、751件のセキュリティインシデントにより、合計18億ドル以上のデジタル資産が奪われた。2022年に比べてDeFiへのハッキング被害額と件数が約半分に減少したが、6つの事件で1億ドル以上の損失が発生するなど、依然として重要な問題となっている。2023年の最大のDeFiハックは、Mixin Networkで発生したもので、約2億ドルが盗まれた。

Mixinを含む、多くの攻撃は、プロジェクトのウォレットを管理するために使用されるプライベートキーの不適切な保管など、第三者の脆弱性を悪用して行われている。

DeFiプログラムにおける包括的なセキュリティ監査の重要性が強調されており、スマートコントラクトの脆弱性の発見に焦点を当てるだけでなく、プロジェクト全体のビジネスロジックとセキュリティの実践を考慮する必要がある。

関連:ハッキング被害額9割を回収、ソーシャルファイ「Stars Arena」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧