はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン現物ETFが成功している理由──複数の有識者が分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン現物ETFの評価

米国の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)は、取引開始から約2カ月が経過した。

ローンチからこれまでを振り返り、複数の有識者が「予想以上の成功」だと評価。資金の流入額や取得したビットコインの数、取引高といった多くの指標で予想を上回っているようだ。

「ブルームバーグ」のETFのシニアアナリストEric Balchunas氏は11日、ビットコイン現物ETFの過去2カ月間の取引を「まるで6カ月に感じる」とXに投稿。そして「10商品のETFが合計で550億ドル(8.1兆円)超の資産を保有し、取引高はその2倍だ。これが年末における数字でも成功だが、8週間で達成したことは桁外れである」と述べている。

関連ビットコイン総発行数の4%、現物ETFで保有 ビットコイン最高値再度更新

また別の投稿では「ブラックロック(IBIT)とフィデリティ(FBTC)のETFが年初来の流入額において、全てのETFの中でそれぞれ3位と4位にランクインしている。3月中旬にこうなるとは予想していなかった」ともコメントした。

ほかにも、仮想通貨マーケットメイキング企業GSRのリサーチアナリストBrian Rudick氏は「The Block」に対し「米国のビットコイン現物ETFは、最も楽観的な予想を超えて幅広く成功している」と評価。「たった2カ月の資金流入額である100億ドル(1.4兆円)超は、1年目で達成できると考えられている水準に近づいている」とコメントした。

また同氏は「ほぼETFに関する要因だけで、ビットコインの価格は2万5,000ドル(約369万円)から7万ドル(約1,030万円)に上昇した」との見方を示し、「ここまでは多くの点において、ビットコイン現物ETFは歴史上最も成功したETFである」とまで評価している。

関連現物ETFがけん引 世界のファンドが運用するビットコインが計100万BTC超に

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

成功の要因

Rudick氏は米国でビットコイン現物ETFがこれまで成功している要因の例として以下の内容を挙げている。

  • 販売における発行者の努力
  • 資産管理者のプロダクトに加えられたこと
  • グレースケールのETF(GBTC)の資金流出が正常化したこと

また、投資顧問企業「The ETF Store」のトップNate Geraci氏は、現物ETFを「完璧に機能しており、これまでの取引は大きな成功である」と評価した上で、成功の理由として以下の点を挙げた。

  • ビットコインの現物価格にしっかりと連動している
  • 手数料が低いETFがほとんどである
  • スプレッドが狭い

「The Block」によれば、これから数カ月の間に、より大きな資産管理企業がビットコイン現物ETFに投資する可能性があるという。

関連ブラックロック、2.6兆円規模のファンドにビットコイン現物ETFを組み入れる計画

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
05:00
ハイリキが注目される理由│次のエアドロップ機会は?利用方法・リスクを解説
Hyperliquid(ハイパーリキッド:ハイリキ)のエアドロップ情報と特徴を解説。HYPEトークンの価格高騰要因、次回エアドロップの参加方法、流動性提供(HLP/Vaults)の仕組み、投資リスクまで詳しく紹介します。
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧