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ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

運用資産は2.8兆円に

金融大手ブラックロックのビットコイン(BTC)現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。23日時点で、IBITの運用資産は182億ドル(約2.8兆円)に達している。

70日連続達成で、IBITは、2004年以来のETF日次流入連続記録のトップ10にランクインした格好だ。航空関連銘柄のETF「USグローバル・ジェッツETF」と肩を並べたことになる。

なお、ランキング首位はJPモルガンが提供する、米国の大型株とオプション売却により収益分配を目指す「米国株式プレミアム・インカムETF(JEPI)」であり、160日という記録を保持している。

ブルームバーグのETFアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏は17日時点で、4月30日までにIBITの運用資産額が、グレースケールの「GBTC」を追い抜くと意見していたところだ。

22日時点ではGBTCの運用資産額は202億ドル(約3.1兆円)となっており、IBITとの差はじわじわと縮まっている。

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GBTCとは

もともとは、グレースケールが提供していた「ビットコイン投資信託」のこと。今年1月に米米証券取引委員会(SEC)が複数の現物ETF上場を承認した際に、GBTCの現物ETF転換も認められた。

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「ビットコインの長期的な存続可能性に自信」

ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、FOX Businessによる3月末のインタビューで、ビットコイン現物ETFが好調であることについて、次のように話していた。

ビットコインの長期的な存続可能性については、非常に強気に考えている。

私たちは今、これまでよりも流動性や透明性の高いビットコイン市場を構築しているところだ。これほどの小売需要があることは、うれしい驚きであり、申請前には予想もしていなかったと思う。

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10社ETFへの流入は減少中

米国で一月に承認された10社のビットコイン現物ETFへの流入は、3月12日の約11億ドル(約1,700億円)をピークとして、3月後半からは減少傾向にある。4月22日の流入額は約9,700万ドル(約150億円)だった。

また、グレースケールのGBTCからは継続的に資金流出が続いている。

この背景には、GBTCの管理手数料が1.5%と競合他社より高いこと、現物ETF転換前からの償還需要、破綻したジェネシスやFTXによるGBTC売却など複合的な要因があるとみられる。

グレースケールはこの状況に対応するため、手数料の低い新ETFの申請を行っており、同社CEOもGBTCの手数料引き下げを示唆する発言をした。

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