はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、対SEC訴訟でゲンスラー委員長のメール開示を要求

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「公正な通知」関連で提供要請

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは3日、米証券取引委員会(SEC)との裁判で新たに地裁に書類を提出した。ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長の電子メールについて、重要な証拠だとして開示を要求している。

コインベースは、トークンの証券性をめぐる「公正な通知」がSECからあったかどうかを判断するためにゲンスラー氏のメールが必要だと主張しており、次のように申し立てた。

コインベース社員のような立場の「平均的知能を持つ人物」が、証券法が仮想通貨の二次販売に関して禁止していることを知る「合理的な機会」があったかどうか、あるいは「相当な不確実性」のために「公正な通知」を受ける機会が奪われていたかどうかを検討する必要がある。

ゲンスラー氏が仮想通貨規制について私的なやり取りで述べていたこと、および市場参加者が同氏にこれらの問題について語っていたことは、証券法が禁止する行為について、一般市民や市場参加者がどう理解していたかを客観的に示す証拠となる。

今回の申し立ては、SECが2023年に、有価証券を未登録で提供しているとしてコインベースを提訴した裁判で行われたものだ。

関連米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て

コインベースは6月、ゲンスラー氏に対して、事件に関連があるとみなされる通信に関する文書の提出を要請した。これには、ゲンスラー氏がSEC委員長に就任した2021年4月以前の記録も含まれる。

SECは6月28日、ゲンスラー氏の電子メール提出要請に反対する書面を裁判所に提出した。公務員の私生活への不当な侵入に当たると主張した格好だ。

今回のコインベースの申し立ては、さらにこのSECの主張に異議を唱えるものである。

仮想通貨に詳しい法律家のビル・モーガン氏は、リップル社がヒンマン氏メールの内容を入手するのに2年間を必要としたことに言及。コインベースがゲンスラー氏のメールを要請することは正当だが、公開には時間がかかるだろうと意見した。

リップル社対SECの裁判では、リップル社が2018年6月のウィリアム・ヒンマン前SEC企業金融ディレクターが、「ビットコインとイーサリアムは証券に該当しない」と発言したことに関する文書の開示を求めていた。

昨年6月にこの資料は公開され、リップル社はこれに基づいてSECの落ち度を指摘している。

関連リップル裁判、 SECのヒンマン講演資料が5年越しに一般公開

コインベースがSECを提訴した裁判も進行中

コインベースとSECの間では、SECがコインベースを提訴した裁判の他、コインベースがSECを提訴した裁判も複数行われているところだ。

コインベースは2023年に、明確な仮想通貨規制の制定を求めてSECを提訴した。先日、バイナンス対SEC裁判におけるジャクソン判事の意見を引用しつつ、SECはトークンの証券性を判断する基準について首尾一貫した説明を行ったことがないと申し立てている。

関連証券性問題で仮想通貨BNB判例を援用、米コインベースとリップル社

また、今年6月27日には情報公開法に従わなかったとして、SECと連邦預金保険公社(FDIC)に対してそれぞれ民事訴訟を起こした。SECによる仮想通貨の調査3件について開示請求したが、SECがほぼすべての記録を公開しなかったと申し立てている。

関連仮想通貨取引所コインベース、SECとFDICの透明性欠如を追及する訴訟を提起

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:53
ビットコイン準備金とは | 米国・各州の法案動向まとめ
米国のトランプ大統領が「押収したビットコインを含む国家的なBTC準備金を創設する」構想に関する大統領令に署名。アリゾナやテキサスなど複数の州政府もビットコインを“戦略的準備資産”と位置づける法案を審議。連邦と州の両レベルで進むこれら2つの動向に注目が集まっています。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧