はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRP(リップル)が急騰|足固め後の価格上昇で期待感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨XRP(リップル)が急騰
ここ数週間狭いレンジ内での価格推移を続けていたXRPが、前日比10%高となる58円目前まで価格を急伸させた。その背景には有価証券問題のルール化や企業提携も。

XRPがレンジ抜け

仮想通貨XRPは、ここ数週間狭いレンジ内での価格推移を続けていたが、5日未明に単独での上昇が確認されると、6日早朝よりさらに価格を急伸、XRP取引が盛んに行われている日本のbitbankでは、前日比10%高となる58円の高値をつけた(10時時点)。

出典:Bitbank

特にSWELLに向けて大きく高騰した10月の月初以降、ビットコイン価格推移に左右されにくい傾向を見せていたXRPは、ここ数週間日足でのレジスタンスラインの攻防が注目されていたため、明確にレンジ抜けしたことで、上昇への勢いが加速したと思われる。

出典:Bitbank

また、SWELLあたりで乱高下を繰り返していた相場から一転、ここ数週間レンジ相場で48.6円の底値を固めたことも、今後の相場を見る上で重要な点だ。

出典:Bitbank

また、今後の一つの注目点として、bitbankのXRP/JPY週足パラボリックの転換も、そのチャートから近いことが予想されているが、上昇方向へ転換した場合は年初来初の転換となる。

米有価証券問題に動き

また、最新情報として、米SEC企業金融部長を務めるWilliam Hinman氏は、トークン販売に必要となるガイダンスを『理解しやすい言葉』で作成し、公開する計画があることを明らかにした。

具体的な公開日程こそ明らかにされていないが、発行仮想通貨が「有価証券」に該当するか否かを判断する際に重要な手引きになる。

リップル社は、XRPとリップル社の関係性から、有価証券販売に関する訴訟ケースなどが報告されるなど、この有価証券問題に悩まされていた企業の一つである。

有価証券該当による取扱ルールの厳格化(SEC管理下の取引所に限定や登録の必要性など)が行われる点も懸念点として挙げられるが、規制下での運営を目指すリップル社にとって、行動制限になっていた有価証券問題のルール化が行われることは重要であり、相場にもこのニュースが好感されている可能性はあるだろう。

背景にプロジェクトの盛んな動きも

また、特にプロジェクトや企業の動きが盛んなリップル関連のニュースは、停滞相場の中で相対的に減退した市場関連ニュースの中で一際その数で圧倒していたといえる。

特にリップル社が提供する銀行の送金ソリューション「Ripple Net」を採用する企業数が極めて高いスピードで増えている点は、注目を集めた。

これは、リップル社のインフラ革新責任者Dilip Rao氏が、既にリップルネット上では、約200社近くの銀行や金融機関と契約を結んでいることを発表したことで明らかになったが、今年9月初めにRipple社共同設立者でもあるクリス ラーセン氏が100社を超えたことを発表したばかりである点を踏まえると、リップルネットの金融業界への波及スピードの速さがわかる。

ファンダメンタルズ視点:XRPQ3レポート

RippleNet提携の高まりを背景に、10月下旬に発表された第3四半期レポートではそれを裏付ける一つのデータとして、リップル社の子会社であるXRP II,LLCによる機関向けの売上高が、前四半期比594%増になったことが明らかになった。

これは今までの四半期レポートでは見られなかった大きな変化であり、より機関投資家や企業関連への需要の高まりを示すデータとして重要なファンダメンタルズ要因となる。

独立仮想通貨研究グループPicoloが出した新たな報告文においても、このQ3レポートを理由に、XRPは著しく過小評価されていると言及されている。

リップル関連の見直しの動きも

またこれらのニュースが発表された当時、ビットコインを含む市場全体の地合い悪化に伴い、大きな反応こそ見られなかったものの、プロジェクトやパブリックブロックチェーンの格付けを行う機関のリップルに対する格付け評価が上向いている傾向が見受けられている。

Weiss Ratings

1971年創業で、株式や金融機関、仮想通貨などの格付けを行う世界有数の米格付け企業Weiss Ratingsの格付け評価は、運営がXRPに関する発言を行うなど、プロジェクトとして評価していることは有名だが、今回の格付けにて、XRPがワンランク格上げされ全通貨中唯一の「B」を獲得し、単独一位に評価されている。

中国行政機関CCID

また中国行政機関CCIDが仮想通貨に関する第6回パブリックチェーン技術評価でも、今回の格付けからリップル(XRP)が15位→7位まで順位をあげている。

Finder

格付け機関だけでなく、イギリスの比較サイトFinderが、フィンテック専門家による時価総額上位10位まで主要仮想通貨の価格予想でも変化が見られている。

Finderが提供している10月レポートの価格予想では、XRPの18年末の価格予想が唯一のマイナス、19年末の予想でも45%に留まるなど、厳しい評価が下されていた。

出典:Finder

しかし、11月の最新レポートでは状況が一変、18年末、19年末の価格予想共に大きく上方修正されている。

出典:Finder

このように、格付けや予想機関の評価がここ数ヶ月で大きく変化している状況も、投資家心理にプラスの影響を与えているかもしれない。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米SECが「仮想通貨ICOガイダンス」公開予定であると明言|有価証券の判断基準を明確化
SECのHinman氏が、今後ICOトークンの発行に当たる「有価証券」の判断を明確にするガイダンスを公開する予定であると発言した。今後ICOトークンの正当性にとって極めて重要なターニングポイントとなる事が予想される。
英Finderが仮想通貨価格予想11月版を公表|XRP(リップル)は2019年末までに327%上昇と大幅上方修正
英比較サイトがフィンテック専門家10名による、主要仮想通貨の最新価格予想を発表した。2019年末までのXRP価格予想では、約82円→約215円に大幅上方修正された。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧