はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バハマ中央銀行が正式に「暗号資産」と定義|規制に関する討議論文を公表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バハマ中央銀行が討議論文を公表
バハマ中央銀行は暗号資産規制に関する討議論文を公表し、それらに対する今後のアプローチの見解を示した。
中央銀行発行以外の仮想通貨による決済の禁止 の可能性も
バハマ中央銀行は、決済手段として適格とされるのは、中央銀行発行のデジタル通貨、中央銀行発行の通貨かその預金によって担保されたもののみとなる可能性が高いと公表。
中央銀行による仮想通貨発行の可能性も過去に示唆
バハマの副大統領Peter Turnquest氏は、過去に、国家による仮想通貨発行の可能性についての言及をしている。

バハマ中央銀行(CBOB)が暗号資産規制に関する討議論文を公表

11月7日、バハマ中央銀行(CBOB)は、仮想通貨などのトークンを、国際規制当局に習う形で「暗号資産」と定義し、それに関する規制枠組みの討議論文を公表した。

そのような定義には、中央銀行が発行する通貨と、民間のプロダクト(ビットコインやリップル)を明確に分ける意図がある。

また、そこにおける内容は、国際通貨基金(IMF)のような基準設定団体(SSB)が提起した主要な課題を含んでおり、挙げられている課題として、脱税、詐欺、マネー・ロンダリング、テロ資金などの不法行為や、ボラティリティやスケーラビリティを含めたものがあり、仮想通貨が抱える課題に対して、包括的に焦点を当てている。

そして、その討議論文の公表において注目をすべきは「決済サービスプロバイダーによって提供されるものは、中央銀行発行のデジタル通貨、中央銀行発行の通貨かその預金によって担保された決済手段のみが、適格とされる可能性が高い」とCBOBが述べていることだろう。

つまり、バハマドル預金担保型以外(ビットコインなど)の通貨が、決済手段としての仮想通貨利用が原則禁止される可能性が浮上したことになる。

過去には中央銀行による仮想通貨発行を示唆する発言も

今回の規制枠組みの背景には、中央銀行による仮想通貨の発行の試みがあるとの見解も見られた。

実例として、バハマの副大統領Peter Turnquest氏は、6月に、銀行サービスへのアクセスが制限されている大多数の島民間の金融包括の改善を目的とした国家による仮想通貨の導入が、彼の政策プランにあることを明かしている。

CBOBは、今回討議論文の公表を行なったが、規制枠組みは「さらなる金融セクターの近代化のため」と掲載しており、上記ような計画への準備と捉える見方が出ている格好だ。

今回の規制枠組みは、国家発行の仮想通貨のための布石であるのか、また、今後、バハマ政府及びCBOBは、どのような枠組みを構築していくのか。

動き始めたバハマの動向に今後も注目が集まるだろう。

CoinPostの関連記事

中国中央銀行が仮想通貨関連の人材募集:デジタル通貨の発行を見据える
中国は、米ドルに裏付けられた安定通貨が実在経済での実用性を証明した場合を想定しており、法定通貨”元”に裏付けられた「仮想通貨プラットフォーム」の開発に取り組む可能性がある。
観光大国タイ:政府・中央銀行主導の2つのデジタル通貨発行計画を元に、仮想通貨業界参入を目論む
東南アジアの観光拠点と知られているタイにて、完全な規制体制を敷き、中央銀行による規制された独自デジタル通貨の発行計画などを進めていることが明らかになった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧