CoinPostで今最も読まれています

マウントゴックス元CEOが新取引所「EllipX」設立発表 Mt.GOX利用者対象のエアドロップも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所EllipX開設へ

2014年に破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックスの元最高経営責任者(CEO)マルク・カルプレス氏が、新たな取引所の設立を公表した。The Blockの取材によると、今年9月末、ポーランドを拠点とする「EllipX」の運営を開始する予定だという。

カルプレス氏は自身のSNS投稿で、「既存の取引所よりも透明性が高く、ユーザーフレンドリーな取引所を目指す」と述べている。同氏は先月、分散化された多者間計算(MPC)技術を基盤とするウォレット「EllipX」をリリースしており、今回の取引所設立はその延長線上にあると見られる。

注目すべきは、2010年から2014年までのマウントゴックス利用者を対象としたNFT(非代替性トークン)の無料配布だ。「MtGox NFT」と名付けられたこのトークンの保有者には、新取引所での取引手数料割引特典が付与される予定だ。

カルペレス氏は「マウントゴックスの破綻後、仮想通貨業界は大きく変化したが、誰もが安全かつ容易に利用できる環境の構築にはまだ多くの課題が残されている」と指摘。「マウントゴックスの破綻を防ぎ得た技術が現在存在するにもかかわらず、情報や資源の不足により広く採用されていない現状を変える必要がある」と述べ、新プロジェクトへの意欲を示した。

同氏はまた、以前から計画していた「Ungox」プロジェクトについても言及。これを独立した非営利組織として立ち上げ、各取引所や仮想通貨プロジェクトの違い、およびそれらに伴うリスクの理解を促進する取り組みを行うとしている。

関連:ビットコイン保管技術の進化、マルク・カルプレス氏が語るMPC技術|WebX2024

EllipX Walletの立ち上げ

カルペレス氏は先月、「EllipX Wallet」をリリースした。このウォレットは、デジタル資産の所有権を強化することを目的としている。

EllipX Walletの特徴は、最新のMPC(多者間計算)技術を採用している点だ。カルペレス氏によると、このウォレットは「銀行のアプリケーションと同じくらい簡単にセットアップできる」という。

従来の暗号資産ウォレットでは、秘密鍵やリカバリーフレーズを紙に書いて保管する必要があり、紛失のリスクが常につきまとっていた。しかし、EllipX Walletはこの問題を解決し、ユーザーが自身の暗号資産をより安全かつ容易に管理できるようにすることを目指している。

カルペレス氏は「ユーザーが自分の暗号資産を完全にコントロールできるようにすることが重要だ」と強調している。

関連:マウントゴックスの教訓とMPC技術とは?|WebX2024

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/15 日曜日
11:30
米CPI・FOMC影響でビットコイン相場が820万円に推移|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストがビットコイン相場を分析。リセッション懸念が高まる中、今週の暗号資産市場でビットコイン(BTC)は上下動。FOMCの動向が注目されている。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米CPIとXRP投資信託に高い関心
今週は、米CPI、グレースケールのXRP投資信託の販売再開、米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア