- 日本仮想通貨交換業協会がビットコインキャッシュの「大規模アップデート」について注意を促す
- 金融庁から認定を受けたJVCEAが公式でビットコインキャッシュのハードフォークに関してユーザーの注意を促し、発信情報を確認するよう発表した。公認自主規制団体としてハードフォークに関する声明発表をしたのは初めてとなる。
公認の自主規制団体、BCH「アップデート」に関する発表を公開
仮想通貨自主規制団体である「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」が、今週控えるビットコインキャッシュのハードフォークに関する注意喚起を促した。
また、仮想通貨交換業協会がハードフォークではなく、「大規模アップデート」という表現を利用し、一時的な転移記録の正常な運用に障害が生ずるおそれがあるとし、特に通貨の送受信に関して注意喚起を行なっている。
また今回は各取引所が対応声明を出している中で、当日までの対応を促す内容を掲載しつつも、取引所を利用しないユーザーへの対応に関しても言及を行なった。
自主規制団体としての動き
先月24日に、資金決済に関する法律第87条に規定する仮想通貨交換業に係る認定資金決済事業者協会として、日本の金融庁から正式に認定を受けているが、この自主規制団体認可により、協会会員となる登録業者への自主規制案の施行が可能になった。
実際に、認可を受けたことで業界全体を総括する形で、仮想通貨関連の注意喚起も行い始めており、10月30日には、登録会員を装った仮想通貨関連ビジネスへの警告を行なっている。
認定後、公式に注意喚起を行なったのは、今回行われたビットコインキャッシュの内容が2回目となり、仮想通貨の取扱に関する内容に限れば初めての公式声明となる。
自主規制案の中に仮想通貨の取扱に関するルール案が盛り込まれており、その内容として「新規仮想通貨を取扱いは協会の審査が必要」としていたことから、新規取扱通貨に関する自主規制団体の立場表明が注目されていたが、今回の発表では行われることはなかった。
ビットコインキャッシュの動き
ビットコインキャッシュのハードフォークは日本時間16日午前1時40分頃に行われる予定で、Bitcoin ABCとBitcoin SVの対立するアップデートのクライアントがある為、チェーン分裂等、さまざまな憶測が飛び交っているのが現状だ。
どのような状況になるか不透明感が強いことで、各取引所は、いずれも以下のような対応方針を示し、慎重な姿勢に終始徹している。
1. 対応方針はハードフォーク後に明確化する
2. ハードフォーク前後の取引は控えるよう促す
特に日本の場合新通貨付与が、「改正資金決済法」など法律上の問題で、できない可能性もあるため、ユーザーは慎重な行動が必要となるだろう。
状況や最新の動きは以下の記事をご参照ください。
参考記事:【注意喚起】ビットコインキャッシュ(BCC、BCH)ご利用者の方へ
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