はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体に迫るHBOドキュメンタリー公開へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「マネー・エレクトリック:ビットコインの謎」

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の生みの親サトシ・ナカモトの正体に関するドキュメンタリー「マネー・エレクトリック:ビットコインの謎」の予告編が3日に公開された。これによりサトシの素性について改めて注目が高まっている。

米国のケーブルテレビネットワークHBOが放映するもので、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」で知られるアダム・マッケイ監督らが製作総指揮を務めている。

ビットコインを発明したのは誰か、独力で開発したのかチームで行ったのか、そしてビットコインがその後の世界経済に与えたインパクトなどを掘り下げる内容だ。

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

サトシ・ナカモトの候補者

予告編では、2009年にサトシ・ナカモトから最初にメールを受け取った人物の1人である英国の暗号学者、アダム・バック氏へのインタビューに重点が置かれている。

バック氏は、長い間サトシ候補とみなされてきたが、本人はそれを否定してきた。同氏は今年2月に英国で行われた裁判で、サトシとビットコインのホワイトペーパーについて議論した電子メールを公開しており、その主張を裏付ける形となった。

このメールによると、サトシはバック氏が1990年代に、バック氏がスパムメールを妨げるために発明した「ハッシュキャッシュ」を、ビットコインマイニングのアイデアの一つに使っていた。

「ハッシュキャッシュ」は、コンピューターのプロセッサーに、メッセージを配信する前に計算を行ったことを証明させるものである。

この裁判は、非営利団体「仮想通貨オープン特許同盟」が、サトシ・ナカモトを自称しビットコインのホワイトペーパーの著作権が自分にあると主張していたクレイグ・ライト氏を訴えたものだった。

バック氏の他、ビットコイン初期開発者のマルティ・マルミ氏も、ライト氏がサトシではないことを証明するために、サトシとの間でやり取りした一連の電子メールを公開している。

その後3月、英国高等法院の判事は、ライト氏はサトシ・ナカモトではないとの判決を下しており、ライト氏は偽証罪に問われているところだ。

関連ビットコイン初期開発者、裁判の過程で「サトシ・ナカモト」のメールを公開

その他のサトシ候補としては、サトシが初めてビットコインを発表したメーリングリストに寄稿していたレン・ササマン氏が挙げられる。ササマン氏は2011年に自殺しており、長い間サトシの有力候補とみなされてきた。

また、2014年に亡くなったコンピュータ科学者ハル・フィニー氏も、ビットコインのソフトウェアをダウンロードした最初期の人物であったことからサトシではないかと考えられていた。本人は生前これを否定していた。

ビットコイン保管サービス「Casa」のジェームソン・ロップ共同創設者も、フィニー氏がマラソン大会に出場し走っていた時間に、サトシが初期ビットコイン開発者のマイク・ハーン氏にメールを送信していたと指摘。フィニー氏がサトシであった可能性は低くなった格好だ。

関連ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」の銅像、ハンガリーで公開

時価10兆円相当のBTCを保有か

もし、サトシがまだ生きていて秘密鍵にアクセスできるとすれば、世界で最も裕福な人物の1人になる可能性もある。サトシの推定ビットコイン保有数は約110万枚だ。現在の評価額で約660億ドル(約9.7兆円)に相当する。

ドキュメンタリー公開との関係は不明であるが、Bitcoin Magazineによると、ここ2週間で、最も初期に開設されたウォレットからビットコインが約250枚(時価22億円相当)流出した。

これらのビットコインは、サトシ・ナカモトが使用したとされるウォレットとはリンクされていないものの、ビットコインがほとんど無価値だった時代から眠っていたもので、ウォレット作成者は、サトシの初期の協力者の一人だと考えられる。

関連ブラックロックのビットコインETF、BTC推定保有量1位のサトシ・ナカモトを超えるか?

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 火曜日
17:49
ソラナで採用されているDAOガバナンスの種類を解説
Superteam Japanの大木悠氏が、ソラナで採用される主要なDAOガバナンスの仕組みを徹底解説。従来型のトークンガバナンスから、クアドラティックやフタルキーなど新しいモデルまで、実例を交えて紹介する。
17:25
ビットフライヤー、仮想通貨「定期貸付」を開始 第1弾はビットコイン最大年利3.05%
暗号資産取引所大手のビットフライヤーが、新サービス「定期貸しコイン」を開始。第1弾はビットコインを対象に年利最大3.05%を提供。価格変動に左右されにくい収益機会として注目され、最小1.4万円相当から投資可能。12月6日から募集開始。
15:10
リミックスポイント、仮想通貨投資で7.9億円評価益 XRPなど6銘柄保有
リミックスポイントが仮想通貨投資で7.9億円の評価益を計上。ビットコインを中心に6銘柄で35億円を投資し、23%のリターンを達成。新たに15億円の追加投資を決議し、投資総額は50億円規模に拡大へ。
13:10
「CZ氏にも恩赦を」バイデン大統領のハンター氏恩赦受け
バイナンス前CEOであるCZ氏の恩赦を求める声が仮想通貨業界の一部から上がった。トランプ氏は「シルクロード」設立者の減刑に言及していたところだ。
12:31
XRP400円突破、2018年1月以来の過去最高値(円建て)更新
XRP(リップル)市場価格がおよそ7年ぶりに400円を突破し、2018年1月に記録した円建ての過去最高値を更新した。データ分析によれば、韓国の投機筋ではなくコインベースの大口投資家による取引が主な原動力となっている。
10:55
イーサリアムETF、ステーキング利回り承認の可能性 バーンスタイン予測
米国のイーサリアム上場投資信託では、近い将来ステーキングによる利回りが組み込まれる可能性があると、投資銀行バーンスタインが12月2日のレポートで述べた。トランプ政権2.0が追い風になる見解だ。
10:30
石破総理、仮想通貨の申告分離課税適用に慎重姿勢
自民党の石破総理は国会答弁で、仮想通貨の分離課税20%適用やビットコインなどのETF承認に消極的な姿勢を示した。国民民主党からの代表質問に回答した。
09:30
イーサリアム現物ETFの日次資金流入、初のビットコインETF超え
米国のイーサリアム現物ETFが初めてビットコイン現物ETFを上回る日次流入を記録。機関投資家からの注目が高まっている可能性がある。
08:00
米MARA、ビットコイン追加購入のためにさらに1200億円調達へ
米上場の大手仮想通貨マイニング企業マラソン・デジタル(MARA)は2日、ビットコイン買い増しのために1,200億円分の転換社債の発行を通じて資金調達を行うと発表した。
07:30
マイクロストラテジー会長、マイクロソフトにBTC投資を提案
マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、マイクロソフトのCEOと取締役会に対し、仮想通貨ビットコインに関するプレゼンを実施。マイクロソフトがビットコインに投資すべき理由を説明した。
07:15
XRP現物ETFの上場申請に大きな進展 米WisdomTreeがS1書類を提出
米資産管理会社WisdomTree(ウィズダムツリー)は2日に仮想通貨XRP現物ETFに関連するS-1書類をSECへ提出し申請プロセスを加速させた。XRPの価格は3ドル手前まで高騰した。
06:35
ナイキ傘下のRTFKT、事業を完全停止へ
ナイキ傘下のNFTプロジェクトのRTFKTが3日、2025年1月末までに事業を完全に停止すると発表した。CloneXへの影響はまだ明確ではない。
06:15
ミームコインMOODENG(ムーデン)が60%急騰、コインベースの上場発表受け
コインベースが3日、仮想通貨ミームコイン「ムーデン(MOODENG)」を新たに上場する意向を示した。価格が大幅に急騰した。
05:55
今週もビットコイン追加購入、2200億円相当 米マイクロストラテジー 
新たな買い増しにより、米マイクロストラテジーの仮想通貨ビットコイン保有額はさらに15,400 BTC増加し、総保有量が402,100 BTCとなった。
05:40
米政府、1400億円相当のビットコインをコインベースへ送金 売圧懸念高まる
米国政府が月曜日深夜一時半ごろ、「シルクロード」から押収された約19,800 BTCのビットコイン(2,900億円相当)を新たなアドレスへ移動させた。ビットコイン価格はこのニュースに影響され一時急落した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧