TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンで牛を追跡するCattleProof、米農務省から公式認定取得

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

農務省から公式にPVP認定

分散型ネットワークを利用して家畜にIDを付与する米テクノロジー企業CattleProof(キャトルプルーフ)は10日、公式に米国農務省(USDA)からプロセス検証プログラム(PVP)として認定を受けたと発表した。

米国農務省プロセス検証プログラムは、農業生産者などが特定の基準を満たして生産していることを第三者に証明できる仕組みだ。消費者の信頼を得るための方法でもある。

キャトルプルーフは、デジタル台帳(ブロックチェーン)を利用するものとして、初めてUSDAに承認されたPVPとなった。

キャトルプルーフのシステムは、誕生から死亡まで、ある牛に関連するすべてのデータがブロックチェーン上に安全に確実に保存されるようにする。このことで、透明性や追跡可能性を高める形だ。

例えば、生育地や年齢、「米国生まれ」など出所やアンガス牛に関連する遺伝的特徴などを示すことができる。アンガス牛は肉牛の品種であり、「遺伝的に50%以上アンガス牛であること」も証明可能だ。肉質の良い品種であると証明できることは生産者にとって付加価値となる。

キャトルプルーフのロブ・ジェニングスCEOは、次のようにコメントした。

従来、ほとんどのプログラムは紙ベースか、改ざんやエラーのリスクがある手入力のスプレッドシートに依存していた。

ブロックチェーンを使用することで、動物の生涯にわたるすべての取引や行程が変更不可能な状態で記録される。

食品トレーサビリティの分野では最近、キリンビール株式会社が「キリン 氷結®mottainai 浜なし(期間限定)」の製造プロセスでIBMのブロックチェーン・ソリューションを活用した事例がある。

関連: キリンビール 氷結mottainaiプロジェクトでブロックチェーンを活用

関連: 「ブロックチェーン普及のために最も緩和が必要な規制は税制」平デジタル相が就任会見

小規模生産者も差別化が可能に

キャトルプルーフのジェニングスCEOは、コストを抑えることでキャトルプルーフのサービスをより手頃な価格で利用できるようにして、より多くの生産者などにサービス提供できるようにしたいとも話した。

また、認証プロセスを容易に行えるようにすることで、小規模な生産者も「牧草飼育」や「ホルモン処理なし」などプレミアム市場で競争できるような認証を受け、マーケティングに活用することができると述べた。

他に、キャトルプルーフは牛の顔認識でAI(人工知能)も利用している。AI技術を提供する406 Bovine社と提携し、牛の耳タグを紛失した場合に個体を識別する二次手段として使用している格好だ。

関連博報堂、OpenAI創設者関与のTools for Humanityと提携 Worldcoin技術の日本展開へ

ブロックチェーンとは

ネットワーク上にある複数の端末同士を直接接続して、分散的に情報を記録・管理するデータベース(台帳)またはその技術を指す。ネットワーク参加者がデータを共有し、相互にやりとりを監視することで、透明性と信頼性が担保される。暗号技術を活用するため、データの改ざんが事実上不可能であるという特徴を持つ。

▶️仮想通貨用語集

関連注目の新興仮想通貨10選、セクター別主要銘柄と重要ファンダを解説【2024年下半期版】

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
07:55
(仕込み)ビットコインが10万ドル到達 
現物ETFオプション取引開始などを材料視 暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は日本時間11月日午前4時頃、史上最高値となる100,000ドル(約万円)を記録した。 また…
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧