- ブラックマネーと脱税への対応策として、インド政府が法定仮想通貨の発行を計画
- 政府が全面にビットコインに信頼を置いている訳ではないが、独自のフィアット仮想通貨の発行を検討している
- 政府以外に各銀行も独自の仮想通貨に目を向ける
- インド準備銀行執行役員が「ルピーに代替する法定仮想通貨に注目している」旨を発言
最近のインド政府の報告書によれば、いわゆる黒いお金・脱税といった悩ましい問題に対し、「独自の法定仮想通貨の発行」を検討しているようです。
より強力な規制
インド政府がブラックマネー及び脱税に対して厳しい対策をとってから一年ほど経ちました。2016年11月18日にインド政府は最も価値が高い二つの紙幣を廃止し、220億枚もの紙幣を貨幣制度から取り除くことに成功しました。
多くの人は貯金の心配をし、資金を守るために仮想通貨に頼りました。これにより、インドでは仮想通貨の取引高が急上昇し、インドの規定者はより多くの資産がビットコインや他の仮想通貨として流れ出てしまうことを恐れました。Business Standard誌の記事によると、インド政府は現在ビットコインのようなデジタル通貨を適切に取り締まる法的枠組みを形作っています。
政治と仮想通貨
インドの中央銀行が独自の仮想通貨を紹介するという報告もありました。Nishith Desai Associates社のVaibhav Parikhは現在の状況について以下のように説明しています。
「政府が独自の仮想通貨を作り出しても驚きません。なぜなら銀行はブロックチェーンを試みており、そのためには仮想通貨が必要です。インド政府はビットコインを信用していないため、独自の仮想通貨を作り出す可能性があります。」
インド準備銀行執行役員のSudarshan Senは政府独自の仮想通貨についてさらに以下のように述べました。
現在ルピーの代わりになるような法定仮想通貨に目を向けています。
このように国家仮想通貨の発行を考えているのはインド政府だけではありません。Investopedia誌によると中国人民銀行も独自の仮想通貨を作る計画をしています。中国での最近の仮想通貨取引の厳しい取り締まり後、多くの専門家は中国の仮想通貨に終わりが来たと考えました。しかしこの取り締まりは、中国の権威者が仮想通貨取引に対するさらなる規制を導入しようと計画しているため、必要だったのかもしれません。
INDIAN GOVERNMENT MAY ISSUE ITS OWN FIAT CRYPTOCURRENCY
SEPTEMBER 19, 2017 ASHOUR IESHO
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