2024年パフォーマンス・ランキング
暗号資産(仮想通貨)データサイトCoinGeckoは27日、2024年11月までのレイヤー1(L1)ブロックチェーンのパフォーマンスを分析し、上昇率トップ10ランキングを公開した。
Mantra(マントラ)が年初来の7,035%の上昇で首位にランクインする他、ビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、トンコイン(TON)なども堅実なパフォーマンスを示している。
ランキング算出の方法としては、2024年1月1日から11月18日までの期間を対象として、レイヤー1カテゴリで時価総額トップ100の仮想通貨の価格リターンを調査している。
1位のMantra(OM)は現実資産(RWA)トークン化に重点を置くブロックチェーン。6月に、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とするデジタルバンクであるZand Bankと、資産トークン化を効率化するための覚書(MOU)を締結している。
MantraとZand Bankは、ドバイの仮想通貨規制当局「VARA」の基準に準拠したRWAトークン化と配布のフレームワーク開発も行っていく予定だ。
CoinGeckoは、Mantraが急騰した要因をこの提携や、RWAトークン化分野への期待の高まりに見ている。
RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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2位はAIOZ、3位はSUI
パフォーマンスで2位だったのは、分散型メディア配信プラットフォームAIOZ Network(AIOZ)である。年初来で427.6%上昇した。
このプラットフォームは、動画や音楽などユーザー間の直接的なコンテンツ共有を実現。AIアルゴリズムによる視聴履歴・嗜好分析で最適なコンテンツを提供している。
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3位はSui(SUI)で年初来388.2%上昇。特に最近では、米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)がSUIに連動する新たな上場投資証券(ETN)を発表したことも材料視された。
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また、Telegram社が立ち上げ、TON Foundationが引き継いだブロックチェーンThe Open Network(TON)のトークンであるトンコイン(TON)も年初来で136.2%上昇。タップ・トゥ・アーン(タップして稼ぐ)ゲームが人気を呼んでいるところだ。
その他18日時点で、時価総額の大きなトークンでは、ビットコインは年初来112.9%、イーサリアム(ETH)は34.9%、ソラナは134.3%上昇していた。
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