はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

1400万円台で推移のビットコイン、この先は激しい上下の値動きに注意|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11/23(土)〜11/29(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週、11/23(土)〜11/29(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は上値の重い展開に転じ、11月29日正午時点で、1400万円台中盤で推移している。

週明けのBTC円は1500万円台前半で取引と始めたが、米仏大統領がイスラエルとイランの支配下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの停戦を近く発表するとの報道を切っ掛けに、金(ゴールド)や原油先物相場が急落し、BTCも連れ安で利益確定の売りが加速。26日には1400万円割れを試した。

一方、26日未明に公表された11月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げペースに関して会合参加者の間で意見が割れていたことが改めて明らかとなるも、サプライズはなく無難に通過し、BTCは下げ止まった。

27日、この日は翌日からの祝日の関係で10月の米個人消費支出(PCE)価格指数や四半期GDPなど重要な経済指標の発表が重なったが、結果は概ね市場予想と合致し、耐久財受注の下振れが材料視され、米金利が低下する中、BTCは反発し1470万円周辺まで戻した。

しかし、28日は米国が休場となったことで薄商の中相場は方向感に欠ける展開となり、次期米証券取引委員会(SEC)委員長にFinTech推進派のポール・アトキンズ氏が有力候補として挙がっているとの報道もあったが、小幅な揉み合いに終始している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

先週のBTCは大台の10万ドル(≒1502.6万円)に迫る勢いで上昇したが、今週は続伸に失敗した。しかし、29日正午時点で、週足の下落率は-3.89%、ドル建てでは-1.68%と下値は堅く、相場トレンドの腰が折れたとは言い切れない。

FOMC議事要旨では、市場の想定通り利下げペースにブレーキが掛かる可能性が示唆されたが、想定外のサプライズはなく、27日の一連の経済指標を通過してFF金利先物市場が織り込12月のFOMCでFRBが一段の利下げに踏み切る確率は55%から66%にむしろ上昇した。

週明け12月2日からは米国も連休明けとなるに加え、来週は米国の雇用統計ウィークとなることから、取引材料には困らないだろう。18日のFOMCまでに11月分の雇用統計、消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が出揃うこととなり、利下げの有無を見極めるために来週の雇用統計は注目される。

他方、ビットコインには「感謝祭アノマリー」という現象もある。上昇局面では感謝祭のある週に押し目をつけ、その後数週間以内に上昇トレンドが再開するというもので、2016年、2020年、2023年はこのアノマリーが確認されている。

先週も指摘の通り、BTC相場が10万ドルの壁を突破できれば、FOMO(置いていかれる恐怖)によって相場が走ると想定しており、引き続き10万ドルを試す場面では上値リスクに注意したい。

その一方で、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いており、本格的に上昇トレンドの腰が折れれば窓埋めを目指す展開も視野に入ることから、この先は上下双方向の激しいボラティリティに注意を要する。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

前回のレポート:ビットコイン10万ドル突破で上値伸ばす可能性も、指標後の調整リスクに注意

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧