SECの執行部門次第か
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は1月16日のBlockworksポッドキャストで、暗号資産(仮想通貨)に好意的なホワイトハウスの下でも、米国でのソラナ(SOL)現物ETFの上場が2026年まで実現しない可能性があると指摘した。
トランプ次期大統領の就任後、停滞しているソラナETFの申請に動きが見られる可能性はあるものの、SECの審査には240-260日を要する前例があるという。
セイファート氏によると、SECの執行部門がSOLを有価証券と見なしていることが、他の部門による商品ETFとしての分析を妨げている状況だ。このことは、仮想通貨取引所に対するSECの訴訟が継続していることによってさらに複雑化している模様だ。
米国を「世界の仮想通貨の首都」にすることを約束したトランプ氏は、SECを含む主要な金融規制当局のトップに業界寄りの人材を起用する計画を持つ。バイデン政権下のSECは仮想通貨に対して積極的な規制姿勢を取り、数百件の法的措置を業界企業に対して講じてきた。
一方、2024年、SECはビットコインとイーサリアムの現物ETFをそれぞれ1月と7月に承認したが、複数のソラナETF申請を含む他の申請は停滞したままとなっている。セイファート氏は、多くのソラナETF申請がSECに認められず、実質的に却下されたと述べている。
2024年には、資産運用会社がSOL、XRP、ライトコイン、ドージコイン(DOGE)などのアルトコインを保有するETFの規制申請を相次いで提出。ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は10月、これらの申請を「トランプ大統領選の勝利へのコールオプション」と表現した。
しかし、この見方には異論もある。VanEckのデジタル資産リサーチ責任者、マシュー・シーゲル氏は昨年11月、2025年末までに米国でソラナETFが実現する可能性は「圧倒的に高い」と述べている。
さらに、昨夜報道された、トランプ大統領がXRPやソラナ、USDCなど米国発祥の仮想通貨を優先する「アメリカファースト」戦略的準備金の設立を検討しているとの動きはソラナやXRPのETF実現を加速させるとの見方もある。
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