はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル裁判  「SECの控訴は時間の無駄」、弁護士が趣意書を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

駆け込み控訴したSEC

米リップル社に対する訴訟で15日に、控訴趣意書を提出した米証券取引委員会(SEC)だが、その内容は「贔屓目に見ても精彩に欠ける」と暗号資産(仮想通貨)支持派弁護士のジェレミー・ホーガン氏は指摘した。

昨年10月、上訴手続きを開始したSECは、書類の提出期限が切れる数時間前に控訴趣意書を裁判所に提出し、仮想通貨XRPの証券性をめぐって、2020年12月から続くこの法廷闘争をさらに長引かせる姿勢を明らかにした。

2023年7月、アナリサ・トーレス判事は、一般投資家向けのXRP販売は証券法違反に当たらないと判断する一方、機関投資家に対する直接的な販売は証券に該当すると裁定。また2024年8月、リップル社は資金調達に関連する証券規制違反により、1億2500万ドルの罰金支払いが命じられた。

今回提出された控訴趣意書によると、リップル社の大規模なマーケティングはXRPの価格を引き上げることを狙ったものだとSECは主張し、個人投資家向け販売と機関投資家向け販売を区別した判決の妥当性に異議を唱えている。

関連:米SEC、リップル裁判で正式に控訴 XRP価格は2018年以来の3ドル突破

時間の無駄

ホーガン氏は、SECの趣意書は、取引所での個人投資家へのXRP販売に関する判決にのみ異議を唱えており、投資家が損害を被ったか否かなどの影響については論じていないと指摘。XRPの価格が史上最高値に迫る中、投資家の損害という議論は非常に困難だと強調した。

同氏は、弁論趣意書の半分以上は、単に裁判所の判決を蒸し返すことに費やされており、趣意書の筆者は「まるで自分の時間を無駄にしていることを知っているかのようだった」と述べた。

それはまるで、女の子を誘おうとして、彼女が以前「ノー」と言った理由を言い返すのに半分の時間を費やしているようなものだ。

ホーガン氏はまた、SECはXRPの個人投資家がリップル社の宣伝文句を知っていたという証拠は提示していないと指摘。SECはそのような事実を証明する必要はないと、裁判所を説得しようとしているようだが、個人投資家に関する最初の判決が支持された場合、将来の訴訟ではSECに不利に働く可能性があると述べた。

その理由として、投資家が企業による宣伝文句に関する知識を有していたことをSECが証明しなければならず、膨大な時間と費用がかかる取り組みとなるためだと説明した。

トランプ政権で却下される可能性

リップル社のスチュアート・アルデロティ最高法務責任者は、SECの土壇場の動きは予想されていたものだとXに投稿。「SECの控訴弁論は、すでに失敗した議論の焼き直しであり、次期政権によって放棄される可能性が高い」と述べた。

アルデロティ氏は「ゲンスラーSEC委員長による仮想通貨に対する戦争は、1月20日に終わりを告げる」ため、SECに控訴趣意書の提出を遅らせるよう要請していたが、SECは聞く耳を持たなかったと述べた。

ブラッド・ガーリングハウス最高経営責任者も、SECの法的措置について「狂気だ」とコメント。ゲンスラー氏は「2024年の選挙とアメリカ国民を完全に無視し、失敗した『強制による規制』政策を最後まで全力で実行している。」と批判した。

関連XRPとは?買い方と将来性|リップル社訴訟とSEC新体制の影響を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。
06:21
ビットコイン価格の年末予想を12万ドルに大幅下方修正=ギャラクシーデジタル
ギャラクシー・デジタルは2025年末のビットコイン価格目標を本来の18万5000ドルから12万ドルに大幅に引き下げた。成熟期に入り機関投資家フローが支配的になるため、上昇ペースが鈍化すると予測し直した。
05:55
リップル、マスターカードと提携 RLUSDで法定通貨決済効率化へ
リップルはマスターカード、ウェブバンク、ジェミニと提携し、ステーブルコインRLUSDを活用したカード決済の改善を模索。規制対象の米国銀行によるパブリックブロックチェーン上での決済事例となる見込みだ。
05:30
リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達
リップルはフォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ主導で5億ドルの戦略的投資を実施した。評価額は400億ドルで、決済サービスの総取引量は950億ドルを超えている。
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧