古巣へ帰還か
米ブルームバーグは12日、トランプ大統領が米商品先物取引委員会(CFTC)の委員長に元委員であるブライアン・クインテンツ氏を指名する意向と報じた。クインテンツ氏は現在、大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の仮想通貨部門でグローバルポリシー責任者を務めている。
クインテンツ氏は前トランプ政権下で2017年から2021年までCFTC委員を務めた経歴を持ち、昨年末から委員長候補の最有力者として浮上していた。
CFTCのキャロライン・ファム代理委員長は声明で「クインテンツ氏がCFTC委員時代に主導した重要な取り組みで共に働いた。仮想通貨とイノベーションの分野でも同様の成果を上げるだろう」と期待を示した。ロビー団体であるブロックチェーン協会のクリスティン・スミスCEOも「仮想通貨業界での実務経験とCFTCでの知見を持つクインテンツ氏は委員長として最適な人材だ」と評価した。
今回の指名は、トランプ政権が掲げる仮想通貨推進及び規制緩和の方針と軌を一にしており、CFTCを仮想通貨規制の主要機関として位置付ける狙いがあるとされる。バイデン前政権下では、証券取引委員会(SEC)が業界規制の主導権を握っていた。