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ミームブームでビットコイン利用率凋落
仮想通貨市場におけるビットコイン(BTC)ネットワークの動向が大きな転換期を迎えている。
直近7日間の移動平均取引件数(The Blockデータ)は33万件にまで落ち込み、かつてのピーク時(2024年夏)730,000件から約55%の大幅な低下を示している。これにより、従来のネットワーク利用パターンが大幅に変化していることが浮き彫りとなった。
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出典:The Block
取引手数料もまた、過去の活況期と比較して大幅な調整が行われている。かつてはネットワークの混雑に伴い急騰した手数料が、最近では約50万ドル前後に安定しており、利用者がコストを意識した取引戦略にシフトしている可能性がある。
昨年ビットコイン上で急成長を遂げたRunesやOrdinalsといったプロトコルも、今やその勢いを失いつつある。これらは初動で市場の注目を浴び、ネットワーク全体の活性化に寄与していたが、現在は全体取引の1%程度に留まり、Runesの手数料収入は初日の高水準から急落している。こうした動向は、当初の投機熱が冷めつつあることを示している。
一方で、トレーダーの関心は従来のビットコインネットワークから他のブロックチェーンへと移行している。特に、取引の高速性や低コストを求める動きが顕著になり、ソラナ(SOL)のような高速プラットフォームがミームコイン取引の中心となってきた。これにより、市場内での資金流動性が多様化している。
さらに、Baseなどの新たなエコシステムがAIエージェントトークンの取引拠点として昨年の11月から注目を集め、更なる投機的活動が従来のビットコイン中心の市場構造に変革をもたらしている。各ネットワークがそれぞれのニッチ市場を確立することで、全体としての仮想通貨市場の分散化が進んでいることが伺える。
一方、流動性がミームコイン市場からドレインされている指摘も散見されている。
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