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米SEC、クラーケンへの訴訟取り下げで合意 対コインベース訴訟に続き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

訴訟取り下げで原則合意

暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンは3日、米証券取引委員会(SEC)が同取引所に対する訴訟を取り下げることで原則的に合意したと発表した。

クラーケンは、こうした方針転換を導いたホワイトハウスと新体制のSECに感謝するとして、次のように述べている。

SECが当社(およびその他多くの企業) に対する訴訟を取り下げるという決定は、単なる法的勝利ではない。米国における仮想通貨の将来にとっての転換点だ。

意味のない政治的動機に基づいた取り締まりキャンペーンを終わらせ、イノベーションと投資を阻害していた不確実性を取り除き、安定した前向きな規制体制への道を切り開く。

また、バイデン政権下の旧体制でSECが提起した訴訟は、クラーケンのビジネスモデルを誤解するもので根拠がなかったとも続けた。

今回の取り下げは、これまでのSECによる規制面での不確実性を晴らすものであり、コンプライアンスと消費者保護を優先するクラーケンのような企業が、恣意的に起こされた法廷闘争の対象になるべきではないことを確認するとも続けている。

SECは2023年11月、クラーケンが証券とみなされる仮想通貨を未登録で提供しているとして提訴した。また、顧客の資金を自社の資金と混同し、不適切に取り扱ったとも申し立てていた。

クラーケンはこれを受けて、証券は扱っておらず、顧客資金を不適切に扱った証拠もないと反論し、SECは明確なガイドラインを提供していないとも主張した。

さらに、SECが管轄権を逸脱したとして訴訟を取り下げるよう申し立てている。しかし、2024年8月、裁判所はこの訴訟取り下げ要求を却下していた。

しかし今回、新体制のSECがみずから訴訟を取り下げることに合意した格好だ。

関連米SEC提訴「未登録の証券取引所運営、資産管理混同」にクラーケン反論

SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

訴訟・調査を次々と取り下げ

仮想通貨に肯定的なドナルド・トランプ政権が誕生し、新体制となったSECは仮想通貨企業に対する数々の訴訟で方針を変え、取り下げ・一時停止などの措置を行っているところだ。

コインベースに対する訴訟を取り下げており、バイナンスに対する訴訟も一時停止した。SECは回答期限の迫っている訴訟から、停止措置を行っているのではないかとの意見もある。

さらに、仮想通貨企業に対する調査も次々に終了させているところだ。直近では、著名なNFT(非代替性トークン)企業Yuga Labsに対する調査を終了させた。

その他にも、投資アプリのロビンフッド、仮想通貨取引所のジェミナイや分散型取引所のユニスワップ、仮想通貨ウォレットのメタマスク、NFTマーケットのオープンシーなど、様々な分野のWeb3企業への調査を執行措置なしで取り下げている。

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