CoinPostで今最も読まれています

日本政府が2019年度「税制改正大綱」を発表|仮想通貨の法人税法について記載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2019年度「税制改正大綱」を発表|仮想通貨の法人税法について記載
日本政府は14日、平成31年度の「税制改正大綱」を発表した。消費税率引き上げに伴う”景気対策”のほか、仮想通貨の法人税法について新たな記載が確認されている。

2019年度「税制改正大綱」を発表|仮想通貨の法人税法について記載

日本政府は14日、平成31年度の「税制改正大綱」を発表した。消費税率引き上げに伴う”景気対策”が最大の柱であり、世間の関心が集まっているポイントになる。

消費税増で影響の大きい、住宅や自動車など、高額消費に関する税負担の軽減に焦点を当てており、自動車関連税の見直しでは、増税後の19年10月以降に購入した自動車税を最大年4500円軽減する。

また、日本経済の底上げを目的に、個人事業者やベンチャー企業を税制面で優遇する制度も創設される。

主なポイントは以下の通りだ。

  • 消費税率10%への引き上げを19年10月に確実に実施
  • 増税後の19年10月以降に購入した自動車税を最大年4500円軽減
  • 中小企業の法人税率を低くする特例を2年間延長

少子高齢化社会における社会保障制度、および財政健全化を進めるため、「消費税率10%への引き上げを来年10月より実施する。

税制改正大綱では、「14年4月の消費税引き上げの際には、駆け込み需要と反動減といった大きな需要変動が生じ、景気の回復力が弱まった。 需要変動の標準化に向けて、あらゆる手立てを尽くすことが不可欠。」としたほか、低所得者に配慮する観点から、軽減税率制度を実施する。

仮想通貨に関して

また仮想通貨に関して、「所得税法」に関して追加情報はなく、「法人税法」に関して記載された。主なポイントは以下の通りだ。

平成31年4月1日以降に終了する事業年度分の法人税について適用する。

  • 活発な市場が存在する場合、期末時価評価を行う
  • 信用取引については期末時に決済したものとみなして評価する
  • 信用取引は事業年度末に決済したものとみなす

近年、仮想通貨取引やインターネットを通じた業務請負など、経済取引の多様化・国際化が進展する中、経済取引の健全な発展を図る観点からも、納税者による自主的かつ適正な申告を確保するための環境を整えるという。

今回の大綱には反映されていないが、先日CoinPostで報じたように、日本政府は、仮想通貨取引やシェアリングエコノミー(民泊サービスAirbnbやウーバーイーツなどの共有型経済)などで得た悪質な課税逃れを防ぐため、仮想通貨取引などに関する新制度を作る方針を固めたとされる。

国税当局が、仮想通貨取引所に対して「住所・氏名やマイナンバーなどの個人情報」を照会できる仕組みを整え、2019年度の「与党税制改正大綱」に盛り込む方針で、主に年間所得1000万円超の取引者が対象になる。

欧米の税務当局がすでに導入している仮想通貨取引所に対する「情報照会制度」は、20年度から導入したい考えで、一定以上の年間所得を得た取引者が対象になるとされる。

なお、仮想通貨税制改正については、仮想通貨・ブロックチェーン技術の発展のため、藤巻議員が「仮想通貨税制を変える会を発足」し、国会で提言すべく支援者(サポーター)を募っている。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPostの関連記事

藤巻議員が発足させた『仮想通貨税制を変える会』のサポーターが5000名突破|税率20%の分離課税を政府に提言
藤巻議員が『仮想通貨税制を変える会』を発足させた。ビットコインなど税制改正に関して以下の4点を掲げ、サポーターを募っている。 ●最高税率55%の総合課税から20%の分離課税へ ●損失の繰越控除を可能に ●仮想通貨間の売買を非課税に ●少額決済を非課税に
国税庁、仮想通貨売買の「年間取引報告書」送付を発表:簡単ステップで納税簡略化へ
仮想通貨・年間取引報告書の記載データを国税庁サイトの「仮想通貨計算表」に入力すると、申告に必要な所得金額等を簡単に算出できる仕組み。なお、仮想通貨の分岐に伴い取得した新仮想通貨は取得時点では所得が生じず、取得価額は0円となる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
19:10
プライバシー保護特化の「Partisia」、仮想通貨MPCがKuCoinなどに新規上場
Partisiaとは、ユーザーのデータライバシーを重視する新型のブロックチェーンで、MPCトークンはPartisiaの報酬トークンとして使用される。広告業やマッチングマーケット、ゲーミング、ヘルスケア、BTCラッピング、DNA研究などの分野で活用される見込みだ。
16:29
世界最大の機関投資家GPIF、ビットコインや金対象の運用資産多様化について情報提供求める=報道
株式市場のクジラとして知られる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、仮想通貨ビットコインや金を含む「低流動性資産」等に関する情報やアイデア募集を開始した。将来的に分散投資・資産運用の一環でポートフォリオにBTCを組み入れる可能性を示唆した。
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧