はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨エイダコイン(ADA)が新アップデート|18日目安にCardano1.4版に更新

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カルダノの新アップデート、早くて明日18日に公開
時価総額11位の仮想通貨カルダノ(ADA)が早くて今週18日(火)にもCardano 1.4バージョンにアップデートされることが明らかになった。主なアップデート内容には、ブロックストレージの最適化、テストネット開始などが含まれる。
望まれるカルダノ財団の活性化
ここ数ヶ月コミュニティや創設者のホスキンソン氏からカルダノ財団に対する不満が募っていたが、同財団のCEOだったMichael Parson氏が11月に辞任し組織も再編成されたことでカルダノ・エコシステムの活性化が期待されている。

カルダノの最新アップデート

仮想通貨カルダノ(ADA、エイダコイン)が早くて12月18日に、新たなバージョン1.4にアップデートすることが明らかになった。

カルダノというプロジェクトに携わる組織は主にカルダノ財団、EMURGO、そしてIOHKの3つがあり、その一つであるIOHKのCEOであるチャールズ・ホスキンソン氏が自身の公式アカウントで今回のアップデートを発表した。

7つのリリース候補版(Release Candidates)と膨大な品質保証作業の末、Cardano1.4を早ければ12月18日頃にリリースできることを発表します。

Daedalus(エイダ用のウォレット)ユーザーも来週にはアップデート通知が来るだろう。みなさん、ご理解、ご協力をいただき、ありがとうございます。

仮想通貨カルダノ(ADA)には、BYRON、SHELLEY、GOGUEN、BASHO、VOLTAIREと呼ばれる5つのフェーズが想定されており、今回のアップデートもコードの完全化、オリジナルウォレットDaedalusのデザイン向上、APIの充実などの基礎部分に焦点を当てた最初のフェーズBYRONの取り組みの一環である。

Cardano1.4では、具体的に、以下の4つの点が修正、追加される。

  1. ブロックストレージの最適化
  2. カルダノ・テストネット
  3. Linuxへのウォレットサポート
  4. プログラミング言語Rustへの対応

1.ブロックストレージの最適化

Cardano1.4へのアップデートの際に最も特筆すべき修正が合理化されたストレージだ。

今まで、カルダノ・ブロックチェーンのホストになるためには、ブロックが生成される毎にファイルを保存し、年間150万以上のファイルを格納する必要があったが、今回のアップデートによって、ブロックの生成毎ではなく、一定期間毎にファイルを保存するだけでよくなった。結果的に、年間格納しなければならないファイル数を150万から200程度まで一気に削減することが可能になる予定だ。

効率的なストレージは、ウォレットの復元や、ブロックチェーン同期など、ローカルに格納されているブロックチェーンデータを扱う際のパフォーマンスを劇的に向上させることができる。そして、格納容量自体が削減されたことによって、ブロックチェーンデータを格納していたハードドライブ上の容量も効率的に運用できるようになる。

2.カルダノ・テストネット

現段階のカルダノ・ブロックチェーンよりも、一歩先を行くテストネットが公開されることによって、仮想通貨取引所、開発者、コミュニティを始めとするユーザーは、仮想通貨カルダノ(ADA)を使用することなく、メインチェーン外で新しい機能を試すことができるようになる。

このテストネット公開によって、ユーザーが恩恵を受けるだけでなく、カルダノ開発者側も貴重なフィードバックを受け取ることがメリットとして挙げらている。

3.Linuxへのウォレットサポート

Linuxは、携帯やサーバー、スーパーコンピューターを始めとする世界で最も広く普及しているコンピュータ・オペレーティングシステムの一つであり、Linuxユーザーからカルダノへのアクセスを実現させて欲しいという要望が挙がっていた。

実際、エイダコイン専用のオリジナルウォレットであるDaedalusは、Cardano1.1バージョンにて、Linux対応のベータ版が公開されたが、今回のCardano1.4バージョンにて正式版がリリースされる。

4.プログラミング言語Rustへの対応

Rustは、オープンソースのシステムプログラミング言語であり、C言語、C++にも代替される場合もあるほど幅広く使用されている。

カルダノ Rustプロジェクトもオープンソースであり、CLI ウォレットやソフトウェア開発キットなどの提供をすることによって、開発者は、モバイル端末上も含む自身の商品で試用することができる。公式サイトでは、このオープンソースライブラリの発達に伴い、第三者機関の参入が期待され、エコシステムのさらなる分散化に繋がることが期待されている。

カルダノ財団の活性化

また技術的な部分だけではなく、カルダノ・プロジェクトのロードマップを進める団体の一つであるカルダノ財団にも変化は及んでいる。

先月11月13日には、カルダノ財団のCEOを務めていたMichael Parsons氏が辞任し、Pascal Schmid氏がその後任として就任しており、Parson氏の辞任には辞任の裏には、カルダノ・エコシステムを支える3つの団体、カルダノ財団、EMURGO、そしてIOHKの摩擦が存在していた。

EMURGOおよび、IOHKが公式に発表した「オープンレター」では、カルダノ財団に対して

2年以上もの間、カルダノ・コミュニティとエコシステムには大きな失望感がありました。

と記述されている。

また財団の人事異動は結果的にCEOの辞任だけにとどまらず、12月14日には、カルダノ財団の評議会として、以下の3人が新たに選任された。

  • IOHKの法律顧問を務めるNathan Kaiser氏
  • Emurgoの最高投資責任者(CIO) Manmeet Singh氏
  • Du Lac Capital Ltdの運営パートナー Domino Burki氏

このように、カルダノ自体の1.4バージョンへのアップデートだけでなく、カルダノ財団の組織にメスが入れられ、カルダノのエコシステム中でも大きな影響力を持つIOHKやEMURGO等の責任者達が評議会に選任されたことは、カルダノの発展にとってプラスに作用すると考えられている。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPostの関連記事

メタップス子会社、世界初の「仮想通貨ADAカード」を韓国で発行:大手コンビニなど3万以上の加盟店で使用可能
メタップスプラスとEMURGOは、プラットフォームへの仮想通貨ADA統合を完了し、世界初の「仮想通貨ADAカード」を韓国でローンチする。100ADAからチャージ可能で、韓国大手コンビニなど3万以上の加盟店で使用できる。
今後見ておくべき過小評価されている3種類の仮想通貨(ADA・KMD・SUB)|investinblockchainが報道
停滞している仮想通貨業界の中で、今後見ておくべき過小評価されている3つのプロジェクトをinvestinblockchainが報じた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/14 月曜日
09:43
XRP上昇を牽引したのは韓国市場か Upbitが7割占めるとアナリストが分析
リップル社の発行するエックスアールピー(XRP)価格が急騰した背景に韓国投資家の動きがあったと指摘されている。アップビットが買い圧力の70%を占めていた。韓国は仮想通貨への課税を2027年まで延期する見込みだ。
07/13 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETHの企業購入増加やXRPLの約300億円の資産トークン化計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン最高値1700万円突破 さらなる相場の上昇余地見込めるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインが過去最高値を更新し1700万円を突破。米FOMC議事要旨による利下げ期待の高まりと、DeFi規制緩和発表が相場を押し上げた。来週の米「クリプトウィーク」では重要法案の審議が控える一方、6月CPIの発表でインフレ再燃リスクにも注意が必要。bitbank長谷川アナリストが市場動向を詳細解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ビットコインの最高値更新に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏による新政党での仮想通貨ビットコイン支持示唆、14年間休眠していたビットコインの動向、ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン関連投稿に関するニュースが最も関心を集めた。
07/12 土曜日
14:00
テザーUSDT、5ブロックチェーンでサービス終了へ 9月1日から償還停止
世界最大のステーブルコイン発行企業テザー社が、アルゴランドやビットコインキャッシュなど5つのレガシーブロックチェーンでのサービス終了を発表。9月1日から償還停止。
13:15
ビットコイン上昇の背景に「大きく美しい法案」=The Kobeissi Letter
アナリストが米トランプ政権の「大きく美しい法案」が仮想通貨ビットコイン上昇の背景にあると分析した。米ドル下落と歩調を合わせてビットコインは過去最高値に到達したと指摘する。
11:32
NYSE上場DDC、アニモカブランズと1億ドル規模ビットコイン戦略提携発表
NYSE上場のDDCエンタープライズがアニモカブランズと1億ドル規模のビットコイン戦略提携を発表。企業の仮想通貨準備金戦略の新たな枠組みを構築し、収益最大化を目指す。
10:40
アーサー・ヘイズがアルトシーズン到来を予想 その背景は?
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がビットコイン史上最高値更新を受けて強気転換。イーサリアム主導のアルトシーズン到来を予想し、投資ファンドで積極投資を再開。
10:10
イーサリアム、「世界最大のZKアプリ」に メインネットにゼロ知識証明を導入へ
イーサリアム財団が1年以内にメインネットへzkEVMを導入するロードマップを発表した。ゼロ知識証明技術でスケーラビリティとプライバシー保護を強化する計画である。
09:40
カリフォルニア州仮想通貨決済法案、ビットコイン除外でステーブルコインに限定
カリフォルニア州のAB1180法案が上院委員会で修正され、ビットコインなど仮想通貨を除外しステーブルコインのみの決済受け入れに変更。可決されれば2029年施行予定となる。
09:00
ATH更新のビットコイン、今後の価格はどうなる?【価格予測まとめ】
ビットコインが史上最高値を更新する中、スタンダード・チャータード銀行、ARKインベストなど主要機関・専門家による2025年末〜2030年の価格予測をまとめた。
08:30
グレースケール、仮想通貨投信のETF申請は「自動承認された」と主張
グレースケールが米SECによる仮想通貨ファンドETF化承認停止に反発。240日期限切れによる自動承認を主張し、投資家への損害を指摘。
07:30
イーサリアム、5カ月ぶりに3000ドル突破
仮想通貨イーサリアムの価格は節目となる3,000ドルを約5カ月ぶりに突破した。価格上昇の要因には、ETFへの資金流入や企業購入の増加などが挙げられる。
07:10
ビットコイン11.8万ドル突破も売り圧力低下、長期保有者は静観か=グラスノード
仮想通貨ビットコインが史上最高値11万8000ドルを更新する中、取引所流入量は2015年以来最低水準に。グラスノードとクリプトクアントが売り圧力減少の実態を分析。
06:20
Upexi、2億ドル調達でソラナ保有量を165万SOLに拡大予定
ナスダック上場のeコマース企業ウペクシが2億ドルの私募調達を発表。ビッグブレイン・ホールディングスが主導し、ソラナ保有量を73万6000枚から165万枚に倍増へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧