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RWA特化チェーンPlume、資産運用大手アポロから数億円の資金調達完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「RWAfi」の構築を加速へ

現実資産(RWA)トークン化に特化したL1ブロックチェーン「Plume Network」は8日、大手資産運用会社アポロ・グローバルから資金調達したと発表した。具体的な額や条件は明かしていないものの、アポロによる戦略的投資は約7桁(100万ドルの桁、億円単位)に上るとされる。

Plumeは、この投資はRWAインフラの代表的なプロジェクトになるというミッションを加速させるものだと述べた。

また、同社のインフラの特徴としては、RWA資産にまったく新しいユーティリティを生み出し、DeFi(分散型金融)のネイティブ環境内で役立つよう設計されていることを挙げている。

Plumeは、イーサリアム(ETH)と互換性のある環境で様々なRWAを取り扱うことを目指す。製品としてモジュラー型のトークン化エンジン「Plume Arc」、現実世界のデータプロバイダー「Plume Nexus」、EVM互換のブロックチェーン「Plume」を開発しているところだ。

ユーザーは、Plumeのプラットフォームでトークン化したRWAを暗号資産(仮想通貨)と同じようにスワップ(交換)したり、原油から金利を獲得してレンディング市場で活用したりできるようになる見込みである。

Plumeの共同創設者であるテディ・ポーンプリンヤ氏は、Blockworksに次のように話した。

Plumeでは、トークン化された資産を保有し、そこから受動的な利回りを得ることができる。さらに、その資産をDeFiエコシステムに投入し、さらに運用して、追加の収益機会のために流動性を解放していく。

ポーンプリンヤ氏は、こうした仕組みを「RWAfi」と呼んでいる。メインネットのローンチは今年4~6月期に予定しているとも続けた。

関連:リアルワールドアセット(RWA)とは|現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。RWAのトークン化の可能性は、資産運用最大手ブラックロックらも注目している。

大手企業とのパートナーシップ

Plume Networkは昨年、シードラウンドで1,000万ドル(約15億円)、シリーズAラウンドで2,000万ドル(約30億円)の資金を調達している。シリーズAにはGalaxy Ventures、Hashkey、野村グループのLaser Digitalその他が出資した。

ローンチ前だが、複数企業とのパートナーシップも結んでいる。今年2月には、ラテンアメリカの代表的な仮想通貨投資プラットフォームMercado Bitcoinと提携し、4,000万ドル(約60億円)相当のブラジル証券などをトークン化する計画を発表した。

その他、米資産運用企業Superstateと提携し、Plumeのユーザーが、Superstateの提供するファンドへアクセスできるようにする。

The Blockのデータによると、トークン化RWA市場の規模は4月6日現在で約45億ドル(約6,600億円)に達しているところだ。リップル社は先日、この市場が2033年までに18.9兆ドル(約2,750兆円)に達する可能性があるとのレポートを発表した。

成長は段階的で、最初は金融機関による債権やファンドが成長を牽引し、その後はプライベートクレジットや不動産など、より複雑な資産のトークン化が進むと述べている。

関連:2033年までにRWAトークン化市場が2800兆円規模へ成長 リップル社レポート

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