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米上院投票、アトキンス氏を新しいSEC委員長として承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最終承認へ

10日の最新情報:米国上院は4月10日の最終投票(52対44)で、証券取引委員会(SEC)の委員長候補であるポール・アトキンス氏を承認した。よって、アトキンス氏は正式に就任することとなった。

米国上院は4月10日午前11時30分(日本時間4月11日00時30分)に、証券取引委員会(SEC)の委員長候補であるポール・アトキンス氏に対するクロージャー投票(討論終結動議)を行う予定であることが、エレノア・テレット記者により報じられた。このクロージャー投票は承認プロセスの次のステップであり、この票決が成功すれば、早ければ同日午後7時にも完全な承認投票が行われる可能性がある。

米上院銀行委員会は今月3日、アトキンス氏をSECの新委員長として推薦することを12対11の僅差で可決した。ロイター通信によれば、この承認は民主党議員の反対があったにもかかわらず賛成多数で通過し、上院本会議での最終承認を待つ段階となっている。アトキンス氏は2002年から2008年までSEC委員を務めた経験を持ち、2025年1月にゲイリー・ゲンスラー前委員長が退任した後のSECの方向性を左右する重要人物として注目されている。

関連:トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で

アトキンス氏は先日の上院公聴会において、最優先事項として「合理的で一貫性のある原則的なアプローチを通じて、仮想通貨の確固たる規制基盤を提供すること」を掲げ、投資家に信頼できる市場環境を提供する意向を表明した。バイデン政権下でのSECは、ゲンスラー前委員長が仮想通貨に対して批判的姿勢を示し、明確なガイドラインを欠いていると業界から批判を受けてきた歴史がある。

ゲンスラー氏の退任後、SECは仮想通貨業界に対する姿勢を転換し始め、リップルやコインベース、バイナンスなどとの長引く訴訟から撤退する動きを見せている。アトキンス氏が正式に委員長に就任すれば、仮想通貨規制の枠組み構築に向けた新たなアプローチが加速する可能性が高まっている。

関連:米SEC、2回目の仮想通貨「円卓会議」で取引規制について議論へ

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